俺の神剣?もち、グローヴィンのおっさんだな!(トワ氏談)
いらっしゃいませ!金な今週も後半。いかがお過ごしです?早めに一本いれときますね。
さて次は…
「鍛冶屋いくか?おっさん!」
本当に嬉しそうだなぁ。君は。
「もちろん。行こう。武具のメンテナンスもださんと。」
「だよねー」
”かーんかーんかんかーんかんかん”
小気味よく振られる槌の音。一流の職人は音まで美しい。
うん?ウィンナーのCMだっけか?”ぶつり!”音まで美味い!って。ま、腸詰も出るだろうから良いだろう。
”がんがんがん”
思い切り。木の扉を叩くトワ君。扉、粉砕するがな…
「おっちゃーん、開いてるな。おじゃま~」
”がんらばんら”
入口の鍋でも吊るしてるような、ベルの音に、これまた割銅鑼のような大声が響く。
「邪魔なんぞはいらん!おう!トワ!久し振りじゃぁ。」
デフォなんだ。やっぱり。
「「こんにちは」」
「うん?ブロールのおっちゃんいないのかぁー」
「ん?呼んでくるぞい?要るかの?」
「いや、大事な話があってさ…グローヴィンのおっちゃんって”神剣”て打てる?」
「わしを誰だと思…な、なに?”しんけん”?神の剣?トワぁ!今!”神剣”と言ったかぁ!?」
ガタリと、テーブルを腹で押し除け立ち上がるドワーフ。
コクリと頷く。トワ君。
「ああ…まじめな話。神の剣の”神剣”だ。」
「…」
目を見開き固まる老鍛冶師。
「おっちゃんに打ってもらいたいんだけどなぁ」
「…よもや…神金”を?」
「ああ。」
”ゴトリ”。
???別に普通の金属?…質感はアルミ?っぽい?けど、チタン?謎金属だな!
「こ、これが…ふ、触れても」
「おっちゃんならいいよ。”鉄”と会話すんだろ?」
「あ、ああ。ああ。」
そっと触り、徐々に感覚を確かめ、胸に抱く…
「おおおお…そうか…そうかぁ…」
大粒の涙を流すグローヴィン氏。…
「ふいぃいい~良い体験をさせてもらったぞい…我が技が数ランク上がったようじゃ…伝説は誠じゃったなぁ…」
しみじみと、一仕事終えたようなグローヴィン師。
「伝説?」
「ああ、われらドワーフの間でのぉ。”神剣”の使用者に認められ、神剣を打つのは非常に名誉な事じゃぁ。
その段に神金自体が力を貸してくれると。鍛冶の神髄を見せてくれると…な。今の今までそんなもん迷信じゃとおもっておった…じゃが…語ってくれよったわ。…さぁ、しまっておくれ。」
「おっちゃんに預けて… 「ダメじゃ。ブレスレットの型に念じてみよ。答えてくれるぞい」 …おう。」
「~~~~」
トワ君が念じる。するとグローヴィン氏が言うとり、溶けるように姿を変える。神金が一匹の白蛇になりトワ君の左手に巻き付く
「わ!わわ。」
…座りのいい場所を見つけたのか。動かなくなり、そのまま、白銀の蛇のブレスレットになった。すげ…
「トワの魔力を吸い、親和性が高まるのじゃ。お前さんも余裕があれば魔力を通しておいてくれ」
「はい。それは構いませんが、私の方が魔力多くて、トワ君から離れたりしませんか?」
「だいじょうぶじゃ。ここにある時点で持ち主はトワじゃ。」
「では、さっそく。じゅうてん!ぱわー!ぽちっとな」
蛇の頭に人差し指を付け…噛まないよな…充填!ぴかぁ!
「ほうほう。言うだけはあるのお」…
…。でしょ!
「まだいくのかの?」…
……。もち!のロン!
「いい加減にせんと…危ないぞ?」…
………。無問題!まだ、金属が欲しがっている!
「化け物め!」
……酷い……。
「ふいぃ~どうよ!」
達成感…
「おっさん、やりすぎ。」
そこには神々しい黄金のお蛇様が…
「金色?になった?」
「ああ、目立つ…隠さないと…」
「すまん。調子こいた」
「でじゃ、こいつの周りの金属はこいつを使う予定じゃ。まだ、安定せんが、必ず物にする。」
「どれどれ。鑑定」
・アダマンタイトMK2 アダマンタイトの配合比の見直しで作られた合金。もうちょい!おしい!
「もうちょい?惜しい?」
「ふむ、わかるのかの?」
「いえ全然」
「…」
「おっさん、コメか?」
「ああ。」
「こめ?」
「うん。おっさんの”鑑定”は変わっていてね。たまに”神様”が一言つけてくるんだよ。」
「”神”が…まさか…いや。本職のドワーフでもわかるまい。 「もうちょい。惜しい」 とあるのじゃな?」
「ええ。”鑑定”によりますと。」
バッと跪くグローヴィン師。
「天啓、ありがたき幸せ。ふんむぅ!俄然ヤル気がわいてきたぞぃ。よし!トワ!飲むかぁ!」
おいおいおい。
「よし!ブロールのおっちゃん達呼んで飲もうぜ!爆発茸採ってきたぞ!エキドレアの土産もあるぞ!」
「おうおう!まっとれ!おい!呼んでこんかぁ!」
「はいぃ…」
”どがどがどが、ぎいいいぃ!ばたん”
お弟子さんが裏から出ていったようだ…後で混ぜてあげるからな…
「おっちゃん、魔石もあるけど置いてく?」
「うむ。魔石の加工も並行してやろう。出しておけ。」
「おっさん。もらっていい?」
「ああ」
「じゃ」
”ごろん”。
「…なんじゃぁ?これは…」
だよね…
「魔石?まだあるよ?」
「…」
魔石を凝視し、まさに石像のように固まる。
「おっちゃん?」
そこへ、
”ぎぃ、どがどだどが”
「おう、おう!トワ、お呼ばれされたぞぃ」
「どうじゃ?調子は。うぅん?」
おっちゃんs登場!飲み会と聞いてウキウキだ。
「…ん?どうしたの…じゃぁあ!なんじゃぁ!こりゃ!」
「これは、なんと、まぁ…。見たことない大きさ…じゃな。」
「…のぉ。夢ではは無いのぉ。…主らにも見えとうのぉ」
このままじゃ不味いか?サクッと出自を話す。英雄?”勇者”って事もバレバレだし。
彼の国から、かっぱらってきたものだしぃ。出自は黒だわ。まぁ、慰謝料だ。慰謝料。
「ふむ、なるほどのぉぅ。じゃあ一つくれんか?さっきは名誉だのいったが報酬としての。」
「かまわないけど。一個でいいのか?ほれ。」
”ごろり”。
「う…むぅ。これを魔法炉に組み込む。フロイダン手伝え。で、ミッツ殿、後日魔力を込めてくれぬか?」
「問題ないですよ。」
「うむ、これでより良いものが打てる!フロイダン貴様は相打ちじゃ。ブロールは鞘を頼む!」
「トワのためですから報酬は別に払います 「良いのじゃ。お釣りが出るぞい」 では、お願いします。」
「…話がぁよう進んどるようで何よりじゃが…」
「うむ。話がみえんぞい?」
魔石には驚いたが、炉?相打ち?鞘?と少々混乱気味の、フロイダインさんとブロールさん。
「3年…いや、1年後…にトワの”神剣”を打つ!」
「「神剣!とな!」」
となぁ!ふふふ
「見よ!トワの左腕を!」
「「…むぅうう、これが…」」
巻き付いた御蛇様を見上るドワーフ達その神々しいお姿を!
「トワなら一年もあれば馴染むじゃろうて。魔石もある。魔力もある。合金は…もうちょいじゃ…な。足りないのは我らの腕だけじゃぁ。燃えるのぉ!」
「おおうぅ!そういうことかいな!」
「合点がいったわい!」
「トワたちもなんか変わった物や金属があったら持ってこい。使えるやもしれん。あちこち行くのでよかろうが。」
「分かった!じゃ!始めっかぁ!景気よく!」
”どん、どん、どん”
ワイン樽と蒸留酒をだすトワ君…呑み過ぎだって。
「じゃぁ、”俺の剣を造ろう会”の発足を祝して飲もう!」
「「「おおぅ!!!」」」
わいわい”がきりりりきぃぃいいー””ぼふん!”わいわい”ぼふふぅ!””ばきいき!””もくもくもく…”
…賑やかな酒宴だこと。
今日ももう一本行きます。




