拠点巡り
いらっしゃいませ!二本目会場にようこそ!明日から、新時代ですね!
朝、穏やかな朝日に顔を撫でられて、目を覚ます…。
ちゃんと自分のベッド寝てる…。飲んだわけもなく、寝る前の記憶が曖昧だ。余程疲れていたんだなぁ。寝落ちもここまでくりゃ、落ちて、一気に地獄迄行きそうだわ。その曖昧の記憶に残るはセツナっちの声での報告会?…ま、いいや。聞きたいことありゃ聞いて来るだろう。
ふぅ。起きるとしよう。
おいらの腹の上で大の字に寝てるカイをどける…いつの間に?足の方にライが丸まって寝ている。ふふふ。
「んあ!父ちゃん?おはよー」「ん?おはよーとうちゃん?」
この子達は寝起き良いからね。
「ああ、おはよう。さぁ、朝練行こうか。」…
「とう!」「せや!」
ただいま朝練の真っ最中。走り込みだけはみんな参加で、走り込みが終われば内勤希望者(ビルック、キティs)、外勤希望者(雹、ワンコs)に分かれてそれぞれの家事や訓練をこなす。
ファムは強くなりたい!って意志は強そうだ…おいらは強制的に外勤だな…料理番で良いのだが…。
トワ君との約束…この世界を見て回る…もあるからなぁ。弱いと表にも出られん。まったく!物騒な世界だわい!
汗を拭きあげて、食堂に向かう。
おいらが最後、全員席についてるな。カイ…よだれが。待たせても可哀そうだ。
「いただきます!」
{いただきます}
…壮観である。宙を舞うベーコン。音と共になくなるスープ!パンなんか空気を吸うがごとく胃に収まって行く。そんな中、荒らされることも、襲われることも無く佇む、”野菜”達…
「ほら、ライ。野菜も食え。ファムも野菜。強くなれんぞぉ」
いかんせん、肉食系ばっかだから、いろいろと工夫してんだけど…。”緑”ってだけで箸や、フォークがぴたりと止まる。ふぅ、野菜をくわせるに一苦労だ…。
「…雹、おまえも野菜食え。見てたぞ…」
「…うん」
まったく。油断も隙も無い。
皆で地下観光を行う。地下一階は草原エリアだ。馬たちが放牧されている。何もないから、広く感じる?
雹とトワ君の姿を見つけ2頭の魔馬がかけてくる。すごい迫力だ。二人が騎乗し駆け回る…方天画戟と青龍刀。馬鎧もいけるな!うむ。
順番に乗せてもらいお子ちゃま達もご満悦だ。
その後、ほかの馬たちも呼んでブラッシング。うんうん馬も可愛いもんだ。奇麗な目をしてるなぁ。魔馬たちはおっかないけどぉ…
まさか飼うことになるとは思いもしなかったよ。曾祖父の家に牛か?忘れたがいたな。もちろん、農業機械があり、農耕馬・牛?としては引退。最後まで面倒みるって言ってたなぁ。
ここはダンジョンの中だから非常に楽だ…う〇こも消せる…堆肥がいるようになればその時に考えよう。ダンジョンの力で一所に集めたり?…そんなことにダンジョンの力使って良いのかは、別問題だが。
ちなみに草は自動?で、食われた端から伸びてはいるが…。一応、飼い葉も置いてる。飼い葉をコアに認識させればいつでもフレッシュな飼い葉が…要確認だな。
水は水源設置でもしたのだろうか?今度魔道具も作成予定なので成功したらだな。魔力ミツル水が出る魔道具を考えている。この世界は魔素の影響が大きいからね。病気にも強くなるでしょう。
よし!次!
地下2階。森林エリア。
キノコとか栽培できればいいね。折角だからここで昼食にする。皆で枝や葉っぱを集めて火あぶり肉だ。リブのとこは少ないが、ビックルがもも肉を食べやすいように綺麗に処理してくれた。
各々、棒に刺して適当に炙って食べる。なかなかに乙なものだ。キティsは鹿肉がお気に入りのようだ…って生?
「ちゃんと焼いてんのか?」
「うん」
「半生の方が美味しいよ!」「美味しい」
…血ついてるぞ…。タオルでふきふき。
「…一杯食べるんだぞ」
「「「うん」」」
…野菜が減らない…見回すと目を逸らす。
「雹…」
「え、?ええ!?」
「冗談だよ。たまの炙り焼だ。肉くえ!」
「うん」
これはバーベキューの台が必要だ。牛乳…じゃなかった、ドワーフに相談だ。木の実とかキノコがたくさん生える森にしたいね。
木漏れ日の下、腹が膨れれば、お昼寝タイムだ。毛皮、布を敷いてごろり。腹が冷えないように毛糸の薄掛けを。寝る子は育つ。
こくり、つられて眠くなってきた…心地よい。寝るおっさんは肥えるだけだな…ぶぅ。…。
じゅるぅ。よだれが…本気寝しちまった。あちこち体が痛い。地面に直に寝るものじゃないな。横にちょこんと座ってたキキの頭を撫でる…
「どした?」
「お腹減った」
…相変わらずの燃費だ。
「そっか。おやつにしようね。」
…普通の人と何ら変わらないのに。こんな腐れた教義が蔓延するんだ。昔、よほど獣人たちにコテンパンにやられたんだろうなぁ。
狂信者どもは許せんが…っと、おやつだったな。厚切りハムの炙り焼なんか喜びそうだな。皆の所へ行くか。
おやつにハムの炙り焼を食い、地上の家に戻る。
夕食までの間、居間で過ごす。謎の火?が、暖炉内で踊る。この火、触っても熱くない。ホログラムのようだ。というか、この家、床暖房、壁暖房?ダンジョンパワーで常時快適だ。恐らく先人の賢者様が、物寂しくて”炎の揺らぎ”を可視化したんだろう。もちろんダンジョンにお願いすりゃ、本物の火もだせるのだろうが。ま、子供には良いわな。一応、触らないようには指導している。
肉が炙れないのはマイナスだが、火はちゃんと教えないとね。
そう、こうしていると、文字の勉強が始まる。
今日の分だそうな。雹も強制参加だ。先生はセツナっち。朝から探検行ったからなぁ。
その様子を見てるだけで心が癒される…
「おっさん。」
「お!どうした?癒されに来たか。トワ君。」
「?良くわからんが…孤児院の件…ありがとう…」
「いいさ。でも、どうしようか…場所。」
「?」
「みんな家族って訳にはいかんだろ。心持ちはそれでもいいが…生活は分けるべきだと思うんだ。今まで通り。」
「…」
「みんな子供にするのも違う気がするし…かといって孤児院の子たちだって親は欲しいだろ。近くで家族してると羨ましいと思うさ。それに当分は良いが自立できるように導かにゃならん。問題山積だよ。」
「ごめん。最初にしっかり相談すれば良かったよ…」
「まぁ、勢いも大事だわな。生活の資金調達手段として何がいいのか…。この獣人差別の国でね…むつかしい問題。この街の獣人たちの暮らしを見て回る必要があるなぁ。」
「そう考えると…全然甘々だったよ。…丸投げみたいになって 「もち、トワ君も考えるんだぞ~セツナっちの線が結構濃厚ではあるし。」 …?」
「革職人。獣人が多いと聞くし。ブランド立ち上げんだろ。職人じゃなくても雇用の確保にはなる。職人派遣もふくめて、姉ちゃんと相談しとけな。後は鍛冶師志望のが居れば、トワ君が中心になって動け。」
合点がいったようだ。表情に覇気が。やっぱ、勇者様はこうでないとね。
「あ、ああ、相談してみるよ。」
「ああ。まかせた。お、終わりか。ちっこいから集中力も限界かな?」
「「腹減った」」
「お前たちはいつもそれだな?」
「なんか最近、腹減りやすくなった?」「うん。体がもっともっとっていってる?」
「…今までちゃんと食べられなかったからかな?ほらビルック兄ちゃんが厨房に行ったぞ。直ぐにご飯だろうからもうちょい””ぐぎゅるるるる””…ちょっとな…ご飯食べられなくなるから…」
”収納”から燻製を出し、分ける。
結局みんな食べてた…欠食児童。変に太ったりしてないことから本当に体が求めてるのだろう。
「にしても、喰うなぁ。どこに入るんだ?ミニブラックホールめぇ~」
と言いながらカイの腹を突っつくトワ君。
「体が求めているんだろうさ。今まで取れなかった分の栄養を欲してるんだろう。おデブはダメだけど、しっかり体になってるからいいだろう。食え。ビルックもつまめ。」
厨房から
「僕は味見とかするから心配しないで。父さん。」と。
{ずる~~~い}
「こらこら。ちゃんと味見しないと美味しいの作れないんだぞ?」
「あたち、あじみかかりになる!」…撫でり
「もうちょい大きくなってお兄と一緒に料理できるようになったらね。あそこには大きな包丁とか、ぐらぐら煮立ったおゆとか。ぼうぼう燃える火とか沢山あるんだよ」「!」
「そんなとこでみんなのご飯を作ってくれるビルック兄はすごいんだぞぉ。美味しく作るのも難しいんだよ。」
{すご~い!}
素直で結構。
「うん。セツナねえねのご飯よりビルック兄のがおいしい」
「「ね!」」
おふう。キティs爆弾放り込んでくんな!
「…み、みんなすごくできることと、できないことってあるんだよ?」
「おじさま…フォローは要らないわよ。自覚してるし。まさか、女は家事に専念!なんて言わないわよね?」
だから、波動飛ばしてくんな!しかも、器用においらにピンポイントで!敵認定か!
「とんでも八分歩いて十分。ご飯まだかなぁ~ハハハ」…。
ご飯を食べて。風呂に入れる。今日は分散して。
おいら、昨日は轟沈したからなぁ。
お子ちゃま達を寝かせ、おいら達はみーちんぐだ。はぁふぅぃ…欠伸が止まらん…今日も眠い。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。平成…残り2時間。




