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いやぁ~疲れた、疲れた。今日は爆睡だ!

平成も今日で終わり。いろいろありましたね。

 教会を出て、帰路に就こうとしたところ、一人の禿げたおっさんがこちらに近づいて来る。

  「今晩は、少し時間はいいかね?」

 「急いでるんですが…手短にお願いします。」

  「ここへは何しに?」

 「お祈りと孤児院への寄付ですが。こんな身なりなので少ししか出せませんが…」

  「そうですか。人族の方ですよね?」ムカ!

 「ええ、それが?」

  「それならあちらの… 「いえ、そんなに手持ちがないんですよ。あんな大きな教会なら少額、雀の涙もない寄付なんか恥ずかしくて、恥ずかしくて。おっと、時間だこれにて失礼。いくぞ」 …」

  「貧乏人が…」

 聞こえてるぞ生臭坊主が!タカリにきたくせに。寄生虫が。

 

 「ホントに釣れた。むかつく。タカリにきてんだろあれ。」

 「ああ。生臭坊主が。こんなとこ突っ立ってないでお祈りでもしてろ!神、居ないけどな。」

 「きっとあれは苦行なんだよ。おっさん。ずぅ~っと立ってるとか?」

 「なるほど修行の一環ねって…なるかぁ!」

 さぁ、お家に帰ろうかい。

 

お家に到着

 「「「「「「父ちゃ~ん」」」」」」

 おおおぉ密度が。密度が。体温が高い…あれか!ミツバチに茹で殺されるスズメバチの気分か!…まぁ、悪くないな、このまま逝っても。

 冗談はさておき、飯食ったらミーティングだべ。

 

 「お!ビルック!腕上げたな!美味いぞ!」

 「でしょう!舌と鼻がすごいのよ…一回食べれば大概覚えるわよ。」

 「ほんとだ…すげーな!」

 お子ちゃま達もまっしぐらだ。

  「…雹兄みたいに戦えないから…少しでも…父さんの役にたちたくて。」

 「はぁ、何言ってんだぁ。前から仕事ちゃんとしてるし。いい子だぞ。まじで。ビルックと食堂やりたいなぁ」

  「うん。」

 「もっと平和にならないとね…」

 「ああ。」

 

 …。 


 「あのぉ~マジで寝ていいですか…」

 すでに限界突破!瞼が重い…5秒で寝れる!ベッドがおいらを待っている…枕♡

 なぜにこんな状況になってるかというと、セツナっちに今回の色々を報告せねばいかんからだ。トワ君元気なんだから…弟君に聞けよぉ~…くぅ…!…おっと!あぶねぇ

 「気持ちはわかる。が、報告!」…鬼!

 ぐてんぐてんである。何故かというと…おこちゃま6人風呂に入れたからだよ!ハードだ!くたくたであ~る。しかも美味しい料理をたくさんいただいたしぃ。ワインも少々…旅の疲れだって…おじさん、回復するの遅いのよ?君達、若人と違って…はぁ…眠い。

 「さて…今回の…お仕事…で、ぐぅ。」

 ゆさゆさ。

 体をゆすられる…お!寝落ちしたか!

 「今日は休もう。おっさん、歩けるか?」

 ふぅ。

 「だいじょうぶだよ。わるいね。おやすみ~」

 今日は爆睡だな。


 カックン。お?おっさん、落ちた…。

 「ちょ、ちょっと、ちょっと!」

 「腹いっぱいで疲れてんだ。寝ちまうって。明日にしようぜ。」

 俺も眠いぜ!おっさんを起こす。このままじゃ、休めないし風邪ひいちまうからな。

 「ふあ?」

 「今日はもう休もう。おっさん歩けるか?」大丈夫そうだな。

 「だいじょうぶだよ。わるいね。おやすみ~」

 「「おやすみ~」」…

 

 「で、あんたはどうなの?報告できる?一緒に居たんでしょ?」

 …眠いよ。

 「できないこと無いけど…二度手間になるよ?」

 「なんでよ」

 「おっさんの、大人の説明の方が理解しやすいよ。特にミツルさんはそういうの特化した人だし。ホウレンソウだっけ?」

 「ああ、いえてるわね。そうだ、燻製とワイン出しなさいよ。」

 「飲むのかよ?」

 「付き合いなさいよ。」

 「へいへい」

 試しに火鳥とワインを出す。

 「うぉ!美味しいわね!これ!新酒だね!」

 「どれ。…ホントだ…雑味がない。ほんと美味いな。マシューさんが壊れるのわかるわ。」

 「これを運んだのね。確かに温度管理できない馬車で何か月もかけて運べば不味くもなるわなぁ」

 ”がきばきききぃ”げ!

 「ほ、ホントに食ってる…」

 じろり…怖えぇよ姉貴…

 「なによ!美味しいわよぉこれ。ワインには…微妙だわね。」

 …言うべきか言わざるべきか。後だとぜってー激怒だな。

 「ねーさん。」

 「なによ?」”ばきき”

 「それ、火鳥って鳥の干し燻製なんだ」

 「で?」

 「で?って、これが合う」

 蒸留酒をだす。

 「強いから少しな。」

 「”くい”ほほほぉう。若い焼酎?でも合うわ~」

 ぷはぁ~って。嫁の貰い手が

 「なによ?」

 だから、怖えよ。エスパーか?

 「…で、その燻製、硬いだろ」

 「ええ。めちゃ硬い。げんこつせんべいよりも。」

 「それでな、普通人族は食えないんだよそれ。」

 「へ?美味しいわよ。これ」

 「うん。”齧れれば”至極だか、至高っていわれてんだ。獣人とドワーフしか食わんて。」

 「フーン。ちっこくなったから。女ドワーフを自称しようかしら」ケラケラ。

 …良いんじゃね。キノコも食わすか?

 「でさぁ、ご飯の時、おじさま、お供えみたいのしてたじゃん。小さいお椀出して甲斐甲斐しく。気になったのよねーものすごく。」

 「ああ、ファルのか。」

 「ファル?」

 「ミツルさんの子供だ。」

 「…亡くなったの?」

 「複雑でね…すでに殺されてたんだ。簡単に言うと、大量殺人事件があってさ。アジトの一つでファムを見つけたわけ」

 ぐいとワインを飲む。

 「ふーん」

 「ひどかったよ…耳も尻尾も切られててさ…直殺されてただろう。って、殺気漏れてるぞ。引っ込めろ。」

 「…ごめん」

 「で、大量殺人の現場を祓う依頼を受けたんだ。子供たちを送りたかったから…」

 「子供たち?」

 「ああ、ほとんどが獣人の子供たちさ何百と…へたすりゃ1000超えだ。」「…」

 「で、現場に向かう途中、”こっちにもいるよ”ってファムの姉の狐っ子が現れたんだ。幽霊としてぇ…」

 やべぇ思い出しちまう。涙が…

 「最初おっさんにしか見えてなかったよ。おっさんの力を分けてもらってようやく見えるようになったんだ。声はきこえなかった。ファムにそっくりだったよ…」「…」

 「違う場所にこれまた大量の…そこに案内したかったと…」「…」

 「送還の儀が始まり…帰っていくときに…ミツルさんがお前も俺の娘だって…名前を付けて…送ったんだ…」

 頭を撫でられる…

 「よしよし」…

 「はぁ。この世界を滅ぼしたいと思ったよ…」

 「だね」

 「それがさぁ、神様が出てきたんだ。」

 「神?」

 「声だけね。ほら、ミツルさんの鑑定の話知ってる?」

 「いいえ」

 「変なコメントがつくんだって。」

 「へんな?」

 「そう。見て一緒に楽しんでるような…」

 「へぇ」

 「例えば強い魔物だとさ、勝てないぞ逃げろ~とか。」

 「はぁ?そんなの」

 「そうなんだって。最後にコメがつくって。だから、存在は疑ってなかったよ。で、褒美に俺に神金くれた。剣つくれって。」

 「そう。」

 「その時の最初の望みが、平等って言ったら=人族の抹殺みたいな話で、ミツルさんに頼めって。そのうち大きな力を得るから…だってさ。啓示ってやつだ。」

 「…その神様は抹殺なんてゆるすの?」

 「そうみたい。後任者って感じだった」

 「なるほど。」

 「好きに生きろだそうな。」

 「そうなんだ…お墨付きだね。さぁ、もう寝ようか。一杯泣いて…姉ちゃんが添い寝したげようか?」

 「いらん!」

 「なんでよ!可愛くない!」

 ふふふ…ありがと、姉さん。


本日も二本行きます。一本目~

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