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初級技能者の執行者【クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!】  作者: 出無川 でむこ
第二章 荒れ狂う極寒の都市『スノーガーデン』編
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プロローグ 荒れ狂う極寒の都市『スノーガーデン』

現在、北の国――雪の"聖"都市『スノーガーデン』では、数か月前から奇妙な病が流行していた。


その病に感染した者の身体には、何処からともなく無数の傷が刻まれる。


どれだけ手当を施しても傷が塞がることはない。


血は止まらず、やがて患者は全身から血を流し、変死体となって発見される。


誰も原因を知らない。誰も治療法を知らない。


ただ一つだけ、共通していることがあった。


死を迎える直前、患者たちは皆、口を揃えてこう呟くのだ。


―――――「遠吠えが聞こえる」


その不気味な言葉だけを残して。


そんな混乱の最中、スノーガーデンでは一つの慶事が予定されていた。


この国を統治するヴォルディ家の令嬢、スカラ=ヴォルディ。


そして東の国の王族、ニルヴァフ。


両国の未来を担う二人の結婚式。


誰もが祝福する、理想の婚姻。


傍から見れば、誰もが羨むほどお似合いの二人だった。


――だが。


彼女は、その結婚を望んではいなかった。


すでに心に決めた人がいたからだ。


その名は――バルド。


一人の平民。決して結ばれるはずのない恋だった。


時を同じくして。


極寒の地を目指し、一組の旅人たちと一人の勇者がスノーガーデンへ向かっていた。


黒杉楊一、アイリス、クレナ、ファノン、


フヴェズルングⅩⅢ課――フェレシア、アクレア。


そして、胸騒ぎを覚えながらも、その理由を知らない勇者――御剣正義。


彼らを待ち受けていたのは、


麗しき美女、忍び寄る影、原因不明の奇病、狂気へ蝕まれていく人々。


そして、この雪の国に眠る、玄武王の秘密。


果たして黒杉たちは、スノーガーデンを覆う闇を打ち払うことができるのか。


玄武王の媒体を手に入れ、月ノ城羽咲を救う希望へ辿り着けるのか。


雪に閉ざされた都市で、新たな戦いの幕が静かに上がろうとしていた。





「ここで貴方達を殺す」


     「遠吠え?」


  「えぇー!?黒杉君もいるの!!!???」


「どうやら招いていない客まで来てるようだな。」


   「麗しの花嫁の登場だ!!」


「例え仕組まれた結婚だとしても、私は彼女が好きには変わらないんだ。」


    「ヨウイチさん!しっかりしてください!!」


      「「ヨウイチ!!!」」



               



        「俺は執行者だ」

        「私は勇者だ」






※フェレシア、アクレアの詳細は第11話の自己紹介をご参照ください。

っよ!W主人公!

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