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目覚めた世界で生きてゆく 僕と愛犬と仲間たちと共に —新大陸編—  作者: SUGISHITA Shinya


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513 コーレスという街に入る

 もう少しで夕方になる。街道から外れて休憩。この街は二つ目のコシ並みの街だ。あとコシ並みの街を三つすぎるとエクバティア並みの街につく。まだまだだな。その先もあるし、広いな。


 ジェナがチルドレンとも熱帯号、雪原号とも会えないからつまらなそうだ。

「ジェナ。雪原号と熱帯号を呼んでいいよ。人化して来てね」

「わかったー。おとたん大好き」

 ジェナと観察ちゃんが転移していった。観察ちゃんはお目付けだ。


「マリアさん、チルドレンを連れて来てくれる?」

「はい。わかりました」

 観察ちゃんと出かけた。ジェナが驚くだろう。


 しばらくしてジェナがジュビアとアイスマンと一緒に戻って来た。

「久しぶりだね。呼んでやれなくてごめんね。今日からジェナを見てね」

 ジェナはジュビアとアイスマンに代わり番こに抱っこしてもらってご機嫌だ。


 ジェナはエスポーサに抱っこしてもらう時は、すっかりお姉ちゃんに抱っこしてもらっていて安心して委ねているけど、ジュビアとアイスマンに抱っこしてもらっている時は、乗り物に乗っているようなものだな。


 チルドレンを連れてマリアさんと観察ちゃんが戻って来た。

「ジェナちゃん」

 ジェナは驚いて、僕を見てきた。頷いてやると飛びついて来て

「おとたん。大好き」

 えへへ。


「アイスマンとジュビアはジェナとチルドレンを見てね。頼んだよ」

「お願いね」

 アカもジェナのことは心配性だ。

「「承りました。世界樹様とシン様、アカ様から授かった使命です。この身に変えてもお守りします」」


 観察ちゃんが、二人とも猛練習して転移ができるようになったと言っています。そうか。ありがたいね。何があってもチルドレンは大丈夫だろう。人から眷属になった者は転移が出来ないからね。


 ジェナは寝ている時以外は大丈夫だ。寝ていても本当に危なければ起きるだろう。起こされると荒れるだろうけど。起こした魔物は大変だぞ。可哀想に。


 それにしてもティランママとティランサンはじっと転移を見ていただけで転移が出来るようになったから相当優秀だったね。


 ええと、何人になった。大人6人、子供4人、幼児5人の計15人だ。これは人に説明する役割分担が面倒だ。家族にしてしまおう。

大人は六人 マリアさん、ブランコ、エスポーサ、リン、アイスマン、ジュビア。

子供は四人 僕、アカ、ドラちゃん、ドラニちゃん。

幼児は五人 ジェナ、プリメーロ、プリメーラ、フロランスちゃん、リオンちゃん。


 いないのは、ステファニーさん、オリメさん、アヤメさん、ティランママ、ティランサンだ。


 大所帯だな。ずいぶん増えた。ステファニーさんではないが増やさないようにしよう。

 大所帯であってもこのメンバーはトイレが必要ないから手間はかからない。本来食事も必要ないけど、みんな食べたいからね。食事は二百人衆の食事がたくさん収納にある。


 そうそう。みんなに、砂金と塩を分けておこう。

 マリアさんとエスポーサには多く預かってもらった。自分たちで持っているけど、各種支払いをしてもらうからね。旅の経費だ。


 さて街へ入ろう。ずいぶん門の前に並んでいる。コシ並みの街だから地方の中心の街なのだろう。リュックはきれいなものに交換した。


 今気がついたがこちらでは馬車は見ないな。と言うことはジェナとチルドレンの移動中の休憩用にこちら仕様の荷車でも作るか。

 そんなことを考えていたら入場の順番が来た。


「どこから来た」

「フィーニスから来ました」

 今日はエスポーサが答えるらしい。


「何人だ」

「15人です」

「多いな」

「一家全員で来ましたので」

「まあいいか。いま残忍な盗賊が出没している。おまえさんたちは見るからに襲われる方だろうから、気をつけてくれ。通っていい」

「はい。ありがとうございます」

 残忍な盗賊と聞いてみんなから嬉しそうな気配が漂ってくるぞ。門番は気が付かないからいいけど。


 門番さんにペコっとして門を通過。

 門番さんはお人よしなのかね。ジェナとチェルドレンに挨拶されてニコニコしている。手をふっているぞ。気にかけておいてやろう。


 ゆっくり歩こう。

 コーレス狩人組合、コーレス食肉組合、コーレス商業組合があった。この街はコーレスというらしい。狩が盛んなのだろう。魔物がいない、森が広い、人口が少ないで、狩が十分持続的に成り立っているんだろう。野菜は周辺集落から市場に売りにくるというパターンか。


 中央広場に行ってみよう。その辺で宿を取らなければね。転移で外に行ってもいいけどアイスマン、ジュビアにいろいろ経験を積んでもらった方がいいから宿にしよう。

 観察ちゃんが広場はこっちと言っている。


 みんなでしばらく歩いて行くと広場に出た。観察ちゃんが中央広場だと言っている。朝は市場が開かれて周辺の集落から野菜やら加工したものやらを持って来るんだと。観察ちゃんはどこまで先行しているのだろう。たくさん合体して来たからね。ありがとうね。尻尾を振っている。


 ジェナとブランコ、ドラちゃん、ドラニちゃんとチルドレンたちは屋台の方に行った。アイスマンとジュビアに見てもらおう。マリアさんとリンも付いていってもらおう。

 アイスマン、ジュビアは人の世に慣れてもらう必要があるから色々な場面を経験してもらおう。当分、誰かついて行く必要がある。リンは人の世で暮らしていたからわかっているだろうけど、王宮だったから庶民の暮らしに慣れてもらおう。

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