表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

世界観および作品舞台の設定過程2

前提として、この世界は「ソーミティアマルチバース」の一宇宙に属し、

物語の舞台について、この単一時空内に存在する「有人星系」と定める。

これはゲーム『Starfield』から借用した用語だが、本作においては、

「バシュフロフ銀河内において、知的生命体の存在がすでに確認された天体領域」の意で用いる。


作中の人々も以上の定義に基づいて「有人星系」なる単語を理解するが、

しかし彼らは、この言葉を幅広く解釈する。たとえば「異星同生」――すなわち、まったく同一のゲノム情報を有する有機生物種が、

別個の天体において、あたかも複数起源説のように自然発生的に現れる、ソーミティアユニバース固有の現象――を

引き合いに出して、「全銀河は潜在的に有人である」と論じる者もいる。


しかし、実際のところ、大多数の人にとって「有人星系」とは、上に述べた原義よりもさらに限定的な領域に過ぎない。

その空間構造は、大きく3層のセグメントに分類される。


中心を成すのは、天体が密集し、星間文明の航路や通信網が複雑に交錯する「内側世界」だ。

その円周には、もう1つの拠点となる天体群「外側世界」が位置している。

そして、これら2つの集団を分断するように横たわり、観測や交信すら拒むほど希薄な虚空が「宇宙の洋」と呼ばれる。


高密度な2つの文明圏と、それらを隔てる深い空白。この3層が織りなす配置こそが、銀河における有人領域の全容を定義している。


【tips:この世界設定は、同ユニバースの先駆作「クォン・センダ」や「プアドナイア・デルミーミュ」に向けて用意していた初期案の再構成に他ならない。


先行する作品群は物語の規模が全宇宙へと拡大し、マーベルコミック的な物語としての側面が強調されすぎた。そのため、当初志向していた「単一の星域内で完結する事件」や「外部文明との折衝」、

そして「保守的なファンタジー」というテーマを再び追求すべく、この新たな宇宙が構築された。


いわば、作品の肥大化に伴い埋没しかけた原案を、より純粋な形で成立させるための再編である。】


内側世界には、複数の星系を版図に収める強大な海洋帝国が割拠している。これら大国の権勢と軍事力は、

星間社会の秩序や潮流を決定づける絶対的な力だ。ドゥアピーズ帝国、ネトヴィツ、タポルラン諸星同盟という3大国がその頂点に君臨し、

各々の支配圏の隙間を中小の国家群が緻密に埋め尽くすことで、有人星系の5割が構成されている。


対照的に、残る5割を占める「外側世界」は、全く異なる性質を有する。ここは内側という「黄身」を包み込む「卵の殻」に相当する外周領域だ。つまりそれは、内側世界の数倍という圧倒的な空間規模を、無理にひとまとめにした――実に内側的な発想から生まれた――言葉に過ぎない。


したがって、外側世界の住人には、内側世界に見られるような有機的な相互関係は存在しない。時には紛争や敵対という形であらわれる、あの善悪を超越した「共同体感」が、彼らの間には欠落しているのである。各文明が広大な虚空に点在し、互いに隔絶されているため、他者との接続そのものが希薄なのだ。

結果として、技術水準や開発度も内側に比して相対的に低位に留まっている。領域全域を網羅した正確な全体図はいまだ存在せず、未知の宙域が依然として口を開けているのが現状である。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ