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ソーミティアと現実宇宙の構造的差異概論

本稿は、後に独立した著作として公開を予定している百科事典『PIKULOPEDIA』と重複する記述を含む。

しかし、まずはソーミティアと現実宇宙の根本的な差異を提示し、世界観の全体的把握を促すべく、その概略をここに先行公開する。


すでに語った通り、ソーミティアという次元は、地球という 1個の惑星の環境を宇宙規模へ拡大したものだ。宇宙空間は青空あるいは海であり、天体はその中に浮かぶ島や大陸に相当する。この大前提を理解すれば、以下に挙げる 2つの宇宙間の差異も把握しやすくなるだろう。


それでは、以下早見表。


重力:地脈などが生成するエネルギー。重力加速度はどの天体もおおむね 1g。既知の宇宙と異なり無限遠には届かず、汽空域を含んだ星圏の内側にのみ作用する。天体由来の重力が影響力を持つ範囲を星圏と定義する。


天体の自転と公転:基本的になし。天体は宇宙の絶対座標上に不動。


天体の形状:我々の宇宙と同じく、真球形が基本ではあるが、メビウスの輪、芽の生えたタマネギ、ヘビ、ヒョウタン、

ダンベル状など多岐にわたる形状のパターンが存在する。


岩石(地球型)惑星:この宇宙の天体は大半がこれに該当する。慣習的な分類として、特別巨大なものは「大陸惑星」、小規模なものは「島惑星」と呼ばれる。


恒星:比率は極めて少数。銀河ごとに数個という単位に留まる。


ガス惑星、氷惑星など:特殊な環境下で少数形成される。ソーミティアには「重力的に連関された恒星と惑星」という星系の概念が存在しないため、これらは一様に恒星として分類される。つまり天体は、岩石惑星とそれ以外の 2種に大別される。ただし岩石惑星内でも、環境や地脈、霊的な分類法は細密に定められている。


昼夜:空間それ自体が光度と熱量を備えている。

その成立を司るのは双極の霊素である。光と闇の2つの極が、12時間ごとに優位と劣位を転換し、その変遷を昼夜と呼ぶ。

霊脈の流動が特殊な宙域を除き、この交替は全宇宙で同時かつ一律に行われる。


空気:宇宙空間の全域にわたって充満している。成分比率は現実世界の地球と同質かつ

概ね均一であり、窒素(約78%)、酸素(約21%)、二酸化炭素、水蒸気等によって構成される。この気体媒体の介在により、真空の宇宙とは異なり、宙空においても空気遠近法やレイリー散乱(遠景の青色化)が観測される。また、天体表面と同様に風雨、落雷、降雪といった気象現象が宇宙空間の至る所で発生し得る点も特徴である。


さらに、宇宙の全域に大気が存在するという特性上、超音速航行を試みる船舶には猛烈な風圧と摩擦が生じる。これに対処すべく、航行体には「風よけの祝福」といった魔術的処置、あるいは物理的なエネルギーフィールドの展開といった防護処理が不可欠となる。


陰影:空間自体の発光により、陰影は極めて希薄となる。ただし、空気の流動が乏しい場所や閉塞環境では、霊子が闇極へ傾斜しやすい(風通しのいい場所ではその逆)ため、影が完全に消失するわけではない。

具体的には、鼻腔の奥や密閉された室内、孤立した地下空間などでは、昼間であっても闇が生じ、それとは反対に風の強い日、夜空はオーロラのように輝く。設定上の厳密さは以上の通りだが、創作における美術表現としては、キャラクターや物体への陰影描写を制限するものではない。描画に関しては、各自の判断で自由に行ってよい。


時間: 宇宙全域で昼夜が同期しているため、全宇宙規模の標準時間を策定することが可能。

ただし、夜行性種族などの文化圏においてはその限りではない。これは、生態や価値観の相違に基づく社会的な運用の違いである。


季節:地脈(惑星の気)と気脈(宇宙の気)、そしてそのあわいの領域(汽空域)に属する気の三種、

そして近傍に存在する他天体との相互干渉により移り変わる。傾向はあるにせよ全宇宙で一律といえるほどはっきりしたものではない。


衛星:隣り合う天体AとBの直径、体積、質量等に差がみられる場合、小規模な方がそう表現されることがある。近似であれば兄弟星とでも言われるだろうか。


潮汐力:地脈の働きがこれに代わる。細かい理屈は抜きにして、なんかうまい具合に働く。


星系:外観や分布域に、一定の近似性や集合性が認められる複数個の天体を指す。ソーミティアにおいてこの言葉は極めて恣意的で慣習的、政治的で利権的で曖昧なものであり、いかようにも運用される。ただし学術的な定義では霊的干渉の有無が重視される。たとえ 100億光年離れた 2つ以上の天体群であっても、そこに霊的な相互影響が認められるならば、同一の星系と定義されることがある。

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