ソーミティアユニバース種族概論2「異星同生の法則」
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この宇宙における生命活動の最大の特徴は、その起源が単一ではない点にある。
たとえば、互いに100億光年以上の距離を隔て、エネルギー的な干渉が不可能な複数の星系において、遺伝子構造が完全に合致する同一の生物種が自然発生する現象が確認されている。
非有機生命体、非固体的生命体のみならず、有機的な肉体を持ち、遺伝情報を後代へ転写する「地球的生物」においてさえ、
この法則は適用される。これは即ち、ソーミティア宇宙において生物種とは進化の偶然による産物ではなく、あらかじめ宇宙に規定された一種の「様式」であることを意味する。
別個の天体で同一種が発生するこの「異星同生」現象は、通常、その星の環境に適応した進化の階梯を忠実になぞる形で発現する。だが稀に、この宇宙の法則は生物学的な発生拘束さえも突破する。
極端な例を挙げるならば、ゾウを母体としてハドフォウ(耳長人)が産み落とされるような、種の連続性を無視した「様式の強制」すら起こり得るのである。
こうした宇宙共通の鋳型を共有し、星を問わず発生し得る生物群を「汎生種」と呼称する。
対して、特定の星系や環境下にのみ出現し、その領域に固有の生態系を形成する生物を「絶対種」と定義し、区別する。
ただし、汎生種であれば無条件にあらゆる星へ現れるわけではない。宇宙という共通の鋳型と、星ごとの個性が織りなす生物相の多様性こそが、この世界の理である。




