巡洋艦と駆逐艦の装備強化と切り札の超途轍誘導炸裂弾
ほぼ同じ頃重巡洋艦・軽巡洋艦・駆逐艦の装備と役割も見直していた、
元々駆逐艦は空母等の護衛任務が主で巡洋艦は防御・索敵・支援・偵察、
さらに指揮や長距離航行など多岐にわたる任務を担う軍艦ではあるが・・
・・・
この異世界ではこれらに加え食料等の輸送に携わる事が多く重要な存在、
小型で小回りが利き俊足でもあるので輸送・戦闘に欠かせない存在だが・・
だが巨大な敵との戦闘になると火力不足もあり露払いも難しいのが現実だ。
実際駆逐艦隊がバリェナと交戦したが歯が立たず特攻し自爆して相打ち、
それは重巡洋艦も同じ、既存の武装では歯が立たずこれらも自爆し相打ち、
あの時は仮に戦歿しても異世界に戻れば蘇ったが今後はそうはいかない。
なので大幅に見直し長所を生かしながら不足分を補うことにした。
まず・・・
攻撃力に関しては覡の主砲を異空間に収納する事で火力を上げた、
だがバリェナと戦うには戦艦の砲撃力が必要なので巨大化してしまう、
それだと小型艦の長所が生かせないので大型化は避けることにした。
あらゆる検討の結果・・・
重巡洋艦・軽巡洋艦・駆逐艦のサイズは・・ほぼそのままとした、
これらの長所を生かせる新たな機能を大幅に装備することにした、
その装備が以下となる、尚状況に応じて装備は変更する場合もある。
● ホバークラフト機能を持たせ装備は異空間に収め緊急時瞬時展開。
● 謎の地球に派遣されてる艦隊(大和・武蔵は除く)の簡易飛行能力。
● 魔力・巨大生命エネルギーに反応する新型誘導魚雷。
● バンカーバスターの主砲弾(戦闘機に搭載する地中貫通爆弾の改良版)
● 連係攻撃の切り札「超途轍誘導炸裂弾」の装備。
小型艦の長所である機動性を生かすため装備はそのままとし弾を変えた、
まず海底や海面からの攻撃を交わすため瞬時に展開出来るホバークラフト、
艦を浮かせば海面抵抗を受けないので即座の攻撃回避が可能となった。
ただし緊急回避の装備の為浮かせる高さは2~3m程度、しかし・・
簡易飛行能力と組み合わせれば停止した状態でもその場で離陸できる、
ある意味ヘリコプターの動きが瞬時に出来ると考えて欲しい。
次に簡易飛行能力だが・・これは隼鷹などに装備されているのと同じ、
ヘイゾウお兄さま達が臨時の機能として搭載していたが標準化とした、
艦底氷針と組み合わせれば大概の所に行けるので全艦に採用となった。
ホバークラフト機能と異なるのは海面浮上するのに少し時間がかかること、
何しろ艦は重すぎるので即座に離陸するとその分膨大な魔力が必要となる、
それに加え加速をつけての離陸のためこちらは移動などの時に展開する。
尚航続距離は100km、安定した着陸と魔力充電すれば繰り返し飛べる、
海面等にはそのまま降りられるが陸地などの場合氷の受け皿を別途展開する、
受け皿は地形に応じて変形するので砂漠でも離着陸する事が出来る。
次に新型魚雷、今迄の魚雷は赤外線探知だったがこれは魔力も反応する、
例えると・・深海に巨大な魔物が隠れていても魔力を察知し追尾する魚雷、
さらにプログラム機能を持たせあらゆるパターンで攻撃が可能となった。
具体的には・・
敵が10km先の島の裏側にいたとする、その際艦隊は魚雷にプログラム、
右側に大きく旋回し敵の魔力を察知したらそのまま攻撃、無ければそのまま、
その間艦隊は左側に旋回し挟み撃ち攻撃が可能といった感じだ。
尚魚雷は敵を察知しなかった場合艦隊に自動的に戻り回収する事が可能、
万一の爆発を防ぐため戻る際には信管を自動的に外し爆発を防ぐシステム、
使い捨てでは無く再利用が出来るため環境にも配慮した装備だ。
そして各艦の主砲弾も改良、バンカーバスターの主砲弾を新たに備える、
今迄の主砲弾も装備するが数を減らしこの弾を新たに装備している、
突如敵が現れる事もあるので即座に対応するため標準装備とした。
ちなみにバンカーバスター弾はバリェナの身体でも貫ける、なので・・
この主砲で牽制しながら巧みに攻撃をかわしその間に衝撃波砲を展開する、
そして僚艦と連携して一斉射撃をすればバリェナでも倒せるそうだ。
尚このバンカーバスター弾は主砲のみ、副砲や高角砲は通常弾となる、
バンカーバスター弾は高コストもそうだが連射に向かないため見送り、
まあ弾が小さいので通常弾とそう差が無かったのでそのままとした。
そして連係攻撃の切り札「超途轍誘導炸裂弾」の装備に関してだが・・
これは各艦の幹部を集めヘイゾウお兄さま達が直々に説明をしていた、
尚乗組員達は会議室に入りきれないこともありスマホ等で説明を聞く。
「お尋ねします、魚雷と超途轍誘導炸裂弾の違いは何なのでしょうか?」
「ああ魚雷は主に敵船や潜水艦等を攻撃するが今回はさらに範囲を広げた、
誘導機能をつけ敵の追尾やリモート攻撃が出来る様にした、ここまでは同じだ、
だが超途轍誘導炸裂弾はもう一つ特殊な装備を備えている、ここが違うんだ!」
「それは?」
「例えるなら・・戦艦がプロボクサーだとすると君達はサッカー選手の感じだ、
サッカーは多人数で連携して敵のゴールを狙う、この連携を考えてほしい、
重巡・軽巡・駆逐艦はまさに僚艦と連携して敵を攻撃するだろう?」
「ま・・まあそうですね・・」
「なので我々は考えた、単発だと威力は限られるが複数が絡み合えば・・
巨大な敵も・・その周りの敵も纏めて倒せるのでは無いか?と思ったのだ、
だがこれらの艦は収納スペースが限られるので大掛かりな装備は出来ない」
「も・・・もしかして?」
「ああこの超途轍誘導炸裂弾はすぐには爆発しない、だが場所は特に選ばない、
海面や海底はもちろん陸地や・・どうかしたら地中も射程内に入るんだ、
ここが肝心だ!この弾は別の超途轍誘導炸裂弾と接触した時大爆発を起こす」
「あ・・ある意味同士討ちのようなものですか?」
「ああそうだ、強烈な弾が同時爆発を起こすとその威力は数倍に跳ね上がる、
仮に駆逐艦雷と重巡高雄が放った弾を敵の中軸で爆発させれば敵を一掃できる、
つまり最大の効果がある場所で衝突爆発させれば敵に致命傷を与えられるのだ」
「今の話からすると・・例えば敵のボスの足下で爆発させる感じですか?」
「ああそうだ、なので途中で爆発すると逆に困るんだ、攻撃が遮られるからな、
なのでこの超途轍誘導炸裂弾は目標地点に到達しさらに別弾が接触しないと・・
爆発はしない、まあ緊急用に自爆機能はつけてるがその場合単体の爆発のみだ」
「それはすごいですね・・で?その超途轍誘導炸裂弾は何発装備されるので?」
「それは・・各艦につき一発だけだ・・」
「えっ?たった一発なのですか?」
「あ・・・ああ敵陣に辿り着くまでに破壊されると困るから頑丈にしている、
ある意味ドラ●エのアス●ロンのような弾だからめちゃくちゃ高コストになった、
これ一発で戦闘機5機分の費用を費やしている、だから複数装備は無理なんだ」
・・・
乗組員達は黙り込む、というのもこの弾なら敵の親玉を直接狙えるからだ、
イージスミサイルがあるにはあるがこれは無数の敵に対しての備えとなる、
だがこれだと直前で爆発するので敵の中枢はその間に逃げる恐れがある。
しかし超途轍誘導炸裂弾は誘導・制御出来るので戦場の隙間を掻い潜れる、
目標地点までは爆発はしない、さらに僚艦がいれば多方向から攻撃できる、
そういう意味では敵陣に波状攻撃も出来るので複数欲しかったが一発だけ・・
・・・
だが敵ボスを攻撃出来る装備が出来た事は・・乗組員達は素直に心で喜ぶ、
今迄は戦艦隊に任せ自分達は力不足で護衛も出来ない事もあった、なので・・
今迄の鬱分を晴らせるかもしれない・・ここで説明は終了となった。
その数日後・・・
早速重巡洋艦・軽巡洋艦・駆逐艦隊で新装備を備えた艦は早速・・
「各艦砲撃態勢!バンカーバスター砲及び衝撃波砲発射準備、
その後超途轍誘導炸裂弾の試射を行う!!!!!」
「了解!発射準備に入ります!!!!!!」
次々と的を用意して試射を繰り返すのだった。




