1話 カオス島
初創作しました。
お楽しみいただけたら嬉しいです。
「私達、ここまでみたい……今までありがとうございました」
ルイーナの背中はどこか淋しげ。
穏やかな海風に吹かれ、遠くを見つめている。
船乗り場の波は、淡い光を反射している。
「そんな……」
大きな荷物を背負い、バスティはにっこりと笑う?
「大げさな〜!3日後に着くんだろ?……この際ゆっくり休もうよ!」
東半島への定期船にはすぐに乗り換えられると思っていたが、どうやら当てが外れたようだ。
たった今、西半島からの船を降りたばかり。
崖崩れにより本土横断ができず、このユマージォ島経由で迂回せざるを得なかった。
「……ヤ……ス……ム……?」
(!……怒らせちゃった??)
ひと呼吸置くと、長い黒髪を靡かせきゅるんと反転、満面の笑顔が弾ける!
「それだ!」
両腕を高く上げ、大きく伸びをした。先を急ぐあまり、どうやら休暇は選択肢に無かったようだ。
ルイーナは、魔法使い育成機関マシルスの卒業試験として課された、各国の国宝【魔法道具】メンテナンスの旅をしている。
「お、おぅ……じゃぁ、宿屋を探しに行こう!」
バスティは、兵士育成機関グレンディアに在籍しており、荷物持ち兼話し相手として同行させられている。
今回は、そんな2人の幕間の話——
かつて半壊した世界は、魔族の影に怯えながらも、復興の兆しを見せていた。
ここユマージォ島は、多種多様な民族が流れ着き、独特な方向性に発展している。
別名【カオス島】と呼ばれているとは露知らず、長旅の疲れを癒せるわけがない!
全9話です。
もし良かったら、ご登録で引き続きお楽しみください。
ユマージォ=オマージュです。
この後、リスペクト要素いろいろ入ってきます。
あれかな?などコメントいただけたら嬉しいです。
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