負け=
❮……はぁ。も〜まったく。だめじゃないか!そんなの死んじゃうよ!❯
え?
お爺さん(?)が消えた。
次の瞬間、目の前にしゃべる発光体。
そしてその光は、刀を掴んでいた。
❮その技…え〜っと、たしか、幽、だっけ?その技楽だよね〜!大抵の子は何が起こったのかわかんないもんね!❯
「……」
その侍は、掴まれていた刀を振り解いて鞘に戻した。
それだけだ。
ただそれだけなのに、目が離せなかった。
❮ねぇ、君❯
「……ひゅっ、はい!はい?」
目の前に淡い光が…まぶしっ
❮う〜〜〜〜〜〜ん、まぁ、う〜〜ん?ねぇ、君、それ、剣?❯
「あ、これですか?剣っていうか、その、自分で打ったんです」
❮ふ〜ん、まぁいいか。うん、うん!❯
???この発光物はうなりながらなにやら納得したらしい。
グルンッ
❮君!名前はある?❯
「名前、ですか?え〜と」
❮あぁ!ごめん!いいよ思い出さないで。大丈夫❯
なんかいちいち眩しいんだよなこれ…
「あっ」
侍は、こちらに背を向けて音も立てず歩いていく
❮あの子が気になるかい?まぁ〜いずれまた会うことになるよ。ていうか今斬られそうだったんだけどわからなかったでしょ?そ〜んな弱者はあの子の前に立つ資格もないね〜!❯
「えっ」
❮でも安心して!どうせここじゃ強くならなきゃいずれ魂が消滅して死んでしまう。まぁ要するに、負けても死ぬ。何もしなくても死ぬ。シンプルだね❯
「し……死!?今、死ってーー」
❮今考えるべきはそれじゃない。それにさ!他に聞きたいことあるでしょ?❯
この短時間で何があって何が変わった!?
気づけば知らない場所。
白く光る何かと、お爺さん。
もう何がなんだかわからない…だって僕はさっきまで自分の剣を打って、お侍さんの祭りでお腹いっぱ……侍?
「あ、あの!」
❮よし!せっかくなら一問一答形式にしよう!隠し事はしない!大丈夫。約束。❯
…そう言うことなら
Q.ここどこ?
A.これからわかるよ
Q.あなたは誰?
A.誰って聞かれると難しいけどナビゲーターとでも名乗ろうかな!
Q.あの侍って
A.君が考えてる通りだよ。
Q 僕は死んだの?
A.死んでないけど、死ぬまでここにいることになるかな。
Q.元の場所に戻れないの!?
A.魂がぐちゃぐちゃになって人ならざるものになる。
Q.強くなるってどうやって?
A.実践経験に勝るものはないよね?
「え?」
❮この空間には…そうだなぁ〜大体20くらい生物がいるのかな?みんなとっても強いんだよー!
しかもみんな血の気たっぷり!目の前に立つだけで襲ってくるんじゃないかな?❯
…………とんでもないところに来てしまった!?どうして…うごごごご
そんなことを思っていたら、空気が変わった感じがした
「なんだろう…なんか、寒っ」
❮一応聞くネ。負けるのは嫌?❯
「なんですかいきなり…っ」
そういえばおかしいことはいくつもあった。光っていたり、音もなく現れたり、気づいたら僕は敬語を外していた。こんな見知らぬ土地で死にかけた(?)っていうのにいくらなんでも心を開きすぎだ。
そんな相手が、真正面から威圧を放ってきている。
「……はい。嫌、です」
本心だ。負けるのも死ぬのも嫌だ。
❮よし!ごめんね、怖がらせてしまったね。じゃあさっそくだけど本人の確認も済んだことだし粘魔種と戦ってもらおう!❯
……驚きの声を出すくらいのことしたかったぞ?
どうして一瞬で、僕が立っている空間が丸ごと入れ替わるんだ?
目の前には、悍ましいオーラを放つ、緑色の、なんか、ぶにょぶにょしていそうな物体が1体現れた。
スライム が あらわれた!
最初おじいさんが放ったであろう技、「幽」は、主人公が知覚できてないのでどんな技なのかわかりません!
もやもや




