表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仲間に裏切られ最低ランクへ落とされた元勇者は謀略だけで生きていく   作者: 田丸 彬禰


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/63

転移魔法

「なあ、アーベル」


「俺は魔法について詳しくないのだが、突然姿を現す奇術のような魔法など本当にあるのか?」

「ある。ただし、俺だって剣士だ。多少魔法を使えるが、元々あった才が覚醒しただけであって正式に勉強したわけではない」


「当然、そのような魔法に関する知識などない」


「と言いたいところなのだが、実は組合の奴らから詳しく説明を受けてきた」


アルキタスの問いにアーベルはそう答えたが、これは嘘である。


いや。

冒険者組合からその魔法について聞いたのは本当である。


ただし、アーベルはデモクリトスからそれ以上のことを聞き出し知っている。

転移魔法というその名称を含めて。

だが、それをここで言うわけにはいかない。


裏切られたと言っても、やはり仲間。

誓いを破るわけにはいかないのだ。


仕切り直しの咳払いをしたところで、アーベルは言葉を続ける。


「まず、これは魔物だけが使用できる魔法である。もしかしたら魔法水晶のような類を使用しているかもしれないが、どちらにしても魔術師が関わっていることは確実だろう」


「そして、今回の一件から考察すれば、その魔法は相当遠方からその場所に移動できるようだ」


「実は、俺も似た現象を数回見ている。もっとも、俺が見たのは追い詰められた魔物どもが急に消えたというものだが。だが、その場から消え、別の場所に現れることができるのなら、その逆も可能だろう。今回はそれをおこなったということになる」


「なるほど。たしかにそれはなかなか厄介の魔法だな」


「だが、魔物どもはそんな便利な魔法があるのに頻繁に使わないのだ?」

「おそらく、それを使えるのは限られた者だけ。ネクロエデッセたちを連れてきた者がすぐに消えたことがそれを証明している」


「つまり、その魔法を扱える者は数が少なく、さらに簡単には補充できない。何があっても失うわけにはいかない。だから戦闘には絶対に参加させない」

「それでもそれを使った攻撃が有効とわかれば、今後も頻繁に同じことが起きるのではないのか?」

「あり得るな」


「そして、今回は現れたのがネクロエデッセだったが、深部にいるウルリクルリやギーガスのようなマイムー以上の怪力の魔物が狩場に現れるようになったら洞窟の戦況は一気に変わりかねない


「同じ魔法をこちらの魔術師は使えないのか?そうでなければ、やって来るのを防ぐ方法とか」

「研究中だそうだ」


「まあ、剣士である俺たちにはそれについてどうすることもできない。新しい魔法の開発やその防御方法は専門家である魔術師に任せることにして、俺たちはそのような事態に直面してもいいように更なる強さを手に入れなくてはならない」

「そうだな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ