表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガチャ転生!~異世界でFラン冒険者ですが、ガチャを引いてチートになります  作者: 武蔵野純平
ルドルのダンジョン編 |1章 

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/99

第65話 精霊ルート開放

1300pt達成しました☆彡

(人''▽`)ありがとう☆

 ウォールがルドルの街に来て、1週間がたった。

 ニューヨークファミリーは、日に日に勢力を拡大している。


 ヒロトルートは、完全にニューヨークファミリーの支配下になった。

 配下の人数が増えた事で、転移部屋自体をニューヨークファミリーが抑えてしまった。


 俺、セレーネ、サクラは、エリス姫と連日共同探索を行っている。

 だが、探索できる領域が、一日ごとに狭められている。


 昨日からヒロトルートをあきらめて、通常ルートの探索に切り替えた。

 だが、2階層から3階層に降りる階段で、ニューヨークファミリーが検問を行っている。


 階段の前に、5人の冒険者が陣取っている。

 首からぶら下げているギルドカードは、鉄や木、E、Fランクの冒険者だ。


 彼らは、大きな声で、こちらを威嚇してきた。


「ニューヨークファミリーのメンバーは、通すぞ! それ以外は、帰れ!」


 エリス姫の騎士達がやり返す。


「貴様ら!」

「このような無法! 良いと思っているのか!」


 エリス姫は、肩を落としてつぶやいた。


「困ったのう……」


 平民に厳しい態度の王族や貴族なら、階段前にいる冒険者たちを切って捨てるのだろう。


 だが、エリス姫は、それが出来ない。


 彼女は、優しいお姫様だ。

 王位継承候補とは言え、まだ12才の少女だ。


 俺やセレーネにも、壁を作らずに接してくれる。

 冒険者達からの評判も良い。


 サクラが【意識潜入】で、話しかけて来た。


(こう言う時って、エリス姫の弱さが出ますね)


(しょうがないだろう。強行突破が最善手とは、限らないよ)


(うーん……。私は、弱腰に感じるんですよね)


 サクラが、そう思うのも仕方がない。

 優しさは長所だけれども、為政者の場合は短所にもなりうる。


 とは言え、ウォールのように見境なく人を傷つける奴よりは良い。


(まあ、そう言うなよ。俺は、優しいエリス姫の方が良いよ。ウォールみたいなのよりはマシだろう?)


(それは確かに。それにしても、じれったいです。わたしが、あの検問やってる冒険者達を、ぶっ飛ばして来ますか?)


(よせよ。まだ、エリス姫側の戦力は少ないんだ。だから、増援が来るまで我慢する気なんだろ)


 エリス姫側の増援は、まだ王都から到着していない。

 冒険者を護衛として募集しているが、冒険者側の反応はイマイチだ。

 みんな様子見を、決め込んでいる。


 ニューヨークファミリーは、E、Fランクの冒険者を引き入れている。

 E、Fランクは、あまり稼げていない冒険者達だ。


 だから、小遣い付き、メシ付きの、ニューヨークファミリーの誘いに乗る者が多い。

 王都からの増援も到着したようで、あちらの陣営は50人近いそうだ。



 ウォールたちは、ヒロトルートの探索を進めている。

 毎日、冒険者ギルドに進捗状況の報告に来る。


 ウォールたちは、10階層まで探索を進めたそうだ。

 王位継承のアピール材料、実績を着実に作っている。


 このままだと、エリス姫の旗色が悪い。


 俺は、セレーネとサクラを、少し離れた所に引っ張って行った。


「精霊ルートを、エリス姫に教えようと思う。どうかな?」


 セレーネが、すぐに答えた。


「私は賛成~! エリス姫を応援した~い」


 サクラは、黙って考えている。

 しばらくして、心配そうに答えた。


「教えるのは、良いですが……。同じ結果になるんじゃないですか?」


「確かに、その可能性はあるんだよな……」


 俺も、その点は気になる。

 俺たちが精霊ルートをエリス姫に教えても、また、ニューヨークファミリーに抑えられてしまっては意味がない。


 セレーネが、珍しく強く主張した。


「ねえ! ちょっと! 2人とも、あのウォールが王様になっても良いの?」


「それは、嫌だ!」

「嫌ですね!」


 俺は、ウォールが王になった世界を想像した。

 いやいや、ロクな事にならないな。


「同じ結果にならないように、エリス姫側に工夫してもらうしかないな。エリス姫に、精霊ルートを教えよう」


「賛成!」

「そうですね」


 俺は、エリス姫と執事セバスチャンに精霊ルートの存在を教えた。


 *


 俺たちは、エリス姫と一緒に精霊ルートの探索を行った。

 4階層のボスを討伐し、5階層で転移魔方陣を発見した。

 5階層の転移魔方陣は、地上の新たな転移部屋に転移出来た。


 夕方、6の鐘が鳴っている。

 俺たちは、精霊ルートの報告に冒険者ギルドに来た。


 俺、セレーネ、サクラ、エリス姫、執事セバスチャン、護衛の騎士4人だ。

 かなり急いで探索したので、俺はかなり疲れていた。

 一方、エリス姫たちは、2つ目の新ルート発見になるのでご機嫌だ。


 冒険者ギルドに入ると、ウォールの話し声が聞こえて来た。

 今度は、ギルドマスターのハゲールを勧誘している。


「どうかな? 僕を応援する気になったかな?」


 ハゲールは、額に汗をかいて対応している。


「ギルドマスターは、中立でないと……、まずいので……」


「ポストに興味はないかな? ウインストン王国に、冒険者ギルドの総本部があるのを、知っているよね? 部長くらいなら、すぐに用意してあげるよ」


「そ、総本部ですか? 部長ですか?」


「うん。そうだよ。だからさぁ……、このルドルのギルドは、僕の派閥って事にならないかなぁ?」


 ハゲールは、今にもイエスと言いそうだ。

 目がキラキラしている。


 ポストにホイホイ釣られやがって!

 後ろから、そのハゲ頭を、はたいてやりたい。


 エリス姫が、ズイッと前に出た。

 受付カウンターのハゲールの前に立つ。


 エリス姫は、ウォールを無視した。

 ニッコリと笑って、ハゲールに話しかけた。


「ハゲール殿、王都第3ギルド長のポストは、いかがかな?」


「王都のギルド長ですか!?」


「そうじゃ。まあ、総本部の役職付きも、悪くはないがのう。ハゲール殿は、このオーランド王国の出身じゃろう? なら、この国のポストが良かろうて。のう?」


「は、はい!」


「オーランドの王都は、華やかじゃぞ~。転生人が多いので、美味しい食べ物や珍しい物が多い。何より……、美人が多い! のう?」


 ハゲールは、立ち上がった。

 直立して、エリス姫に頭を下げた。


「王都第3ギルドのギルド長で、お願いします!」


 ハゲール!

 その手のひら返しは、何だよ!


 ウォールが、何か言おうとした。

 だが、エリス姫は間髪入れずに精霊ルートの事を話し出した。


「おお! そうじゃ! 新ルートを、開拓して来たでのう!」


 エリス姫は、ギルド中に聞こえる大きな声を出した。

 ギルド中の視線が、エリス姫に集まる。


「ヒロトたちと共同探索してのう。また、新たな転移部屋を発見したのじゃ」


 ギルドにいる冒険者達が、ザワつき出す。

 ウォールは、黙っているが拳を握り、プルプルしている。


「ヒロト! 新ルート……、いや、新新ルートかのう? 4階層のボスを出してくれるか?」


 俺は、マジックバッグから、先ほど倒した4階層のボスを取り出した。

 ギルドのロビーに、放り出す。


「4階層ボスのグリーンリザードです。風属性初級魔法のウインドカッターを使ってきます」


 周りの冒険者達が、グリーンリザードを触ったり、討論したりしている。


「皮膚は、それ程固くないな」

「うむ、剣でも槍でも攻撃は通りそうだ」

「風魔法がやっかいだな」

「ヒロト! どうやって倒した?」


「俺とサクラが、囮役になって、セレーネが矢で倒しました。魔法を発動する前に、こんな感じで、頭を振るんですよ。それを目安に、風魔法をかわせば、大丈夫です」


 俺はグリーンリザードの戦い方を、あっさり冒険者達に教えた。

 これは、エリス姫と執事セバスチャンと打ち合わせ済みの事だ。


 エリス姫が続けた。


「新しいルートは、ニューヨークファミリーに入っていない冒険者に開放する! まだ宝箱も残っておるぞ! 魔物の素材も取り放題じゃ!」


 ホールにいる冒険者たちが湧いた。

 今、ホールにいるのは、Dランク、ブルーカードが多い。


 経験のある冒険者たちだから、ニューヨークファミリーの悪い噂も知っている。

 ニューヨークファミリーの影響にないエリアが増えたのを、歓迎している雰囲気だ。


 エリス姫の騎士が、冒険者たちに大きな声で伝えた。


「これから転移部屋に案内しよう! 興味のある者は、ついて参れ! 希望者は、そのまま5階層まで転移させてやるぞ! ニューヨークファミリーに入っていない者だけだ!」


 騎士は、そのまま冒険者たちを引き連れて、ギルドから出て行った。

 ホールにいた冒険者たちは、全員ついて行ってしまった。

 ギルドマスターのハゲールも確認の為に、ついて行った。


 ホールは、ガランとした。

 エリス姫がウォールに話しかけた。


「残念じゃったのう、ウォール殿」


 ウォールは、よほど腹が立ったのだろう。

 エリス姫に、一瞥もくれずに席を立った。


 ウォールは、去り際に俺をにらみつけた。

 ウォールの目は、血走っていた。

 余程、強く歯を食いしばったのだろう、口の端から、うっすらと血が流れていた。


「ヒロト君だったね……。忘れないよ……」


 ゾッとする一言だった。

評価ポイントは、下より投票お願いいたします☆彡

m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

■お知らせ■

蛮族転生! 負け戦から始まる異世界征服2巻

2026/1/23に『蛮族転生! 負け戦から始まる異世界征服』コミカライズ2巻が発売されました!
ISBN:9784046847034
出版社:KADOKAWA MFC

全国の書店、Amazon、電子書籍サイトにて、ぜひお買い求め下さい!

蛮族転生! 負け戦から始まる異世界征服2(Amazon)


★☆★ランキング参加中です!★☆★

クリック応援よろしくお願いします。

小説家になろう 勝手にランキング

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ