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ガチャ転生!~異世界でFラン冒険者ですが、ガチャを引いてチートになります  作者: 武蔵野純平@9/18マンガ蛮族転生3巻発
ルドルのダンジョン編 |1章 

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64/99

第64話 銀色のガチャカードを持つ転生者

1200pt達成しましま☆彡

ありがとうシマシマ☆彡

 俺達は冒険者ギルドで、ウォールに出会った。

 ウォールは頭がイカレていて、奴隷を目の前で殺して見せた。


 サクラがウォールに【意識潜入】してわかったが、ウォールは俺と同じ地獄からの転生者だった。


 俺はウォールを【鑑定】したが、ウォールに気が付かれてしまった。

 ウォールは、ニコニコと笑いながら周りを囲む人を眺めている。


「さあ、誰かなぁ? 僕を【鑑定】したのはぁ?」


 冒険者やギルドの職員は、目を伏せている。

 ウォールは、楽しそうに犯人捜しを始めた。


「君かなぁ? それとも、君かなぁ?」


 一人一人の前に立って顔を近づける。

 ウォールは、侯爵家の長男だ。


 不敬罪で殺されては堪らない。

 みんな、ジッと耐えている。


 何人かが、チラッ、チラッと俺の方を見ている。

 ウォールが、それに気が付いた。


「なーんだぁ。君か!」


 ウォールが人をかき分け、俺の方に近づいて来た。

 手には血の付いた剣が握られている。


 俺は、いつでも【神速】で逃げられるように身構える。


「ああ、いやいや。緊張しないでくれたまえ。【鑑定】したからって、怒っている訳じゃないんだよぉ」


 ウォールは、俺の目の前にやって来た。


「君ぃ、名前はぁ?」


「……ヒロトです」


「そう。ヒロト君ね! 僕はね。君にお願いしたいんだよぉ! 僕の素晴らしい能力! ステータスをね! みんなに伝えて欲しいんだ!」


「……」


 ウォールの言葉は、本当っぽかった。

 だけど、俺は警戒して無言を貫いた。


「ねえ、ヒロトく~ん。今も僕のステータスを見てるんでしょう? この辺かな? ここかなぁ?」


 ウォールは、俺の体の周りに手をかざしたり、指をさしたりし始めた。

 俺だけにしか見えないが、確かに、そこにはウォールの【鑑定】結果が、表示されている。



 -------------------


 ◆基本ステータス◆


 名前:ウォール・オーランド・アビン

 年齢:24才

 性別:男

 種族:人族

 ジョブ:聖剣士


 LV:  20

 HP: 255/255

 MP: 100/100

 パワー:310

 持久力:260(312)+20%↑by job

 素早さ:210(252)+20%↑by job

 魔力: 120

 知力: 180

 器用: 170


 ◆スキル◆

【剣術(中級)】

 -【スラッシュ】

 -【2段突き】

 -【受け流し】


【格闘術(初級)】

 -【手刀】

 -【鉄拳】

 -【背負い投げ】


【投擲術(中級)】

 -【片手投げ】

 -【遠方投擲】


【鞭術(初級)】

 -【いたぶり】


【加速】

【身体強化】


【無属性魔法】

 -【ライト】

 -【クリーン】


【闇属性魔法】

 -【幻惑】


(続く)


 -------------------


 あんなにむごたたらしく人を殺したのに、ジョブが聖剣士なんて、悪い冗談だ。

 あまりにもウォールがしつこくするので、俺は、【鑑定】結果を話し始めた。


「まず、ステータスが、全体的に高いですね。Lv自体は20ですが……。例えば……、パワーは310です」


 周りがざわついた。

 パワー310は、Lv30~40の値だ。


 初期値が高かったのかもしれないが……。

 Lv20にしては、かなり高い値だ。


 ウォールは、嬉しそうに、うなずいている。


「うんうん。その年で【鑑定】スキル持ちなんて、素晴らしいねぇ。さあ! 続けて、続けて!」


 俺は、ウォールの右手の剣に注意する。

 右手はダラリと下がっている。


 とりあえず、俺を斬る気は無さそうだ。

 あくまで、今のところは、だが。


 俺は、【鑑定】結果に目を戻す。


「それから……、スキルが非常に多いです。例えば……、戦闘系だと【剣術(中級)】、【スラッシュ】……、これは剣術のスキルで斬撃強化ですね。【格闘術(初級)】なんかもあります」


「そうそう! 僕は、強いんだよ! 他には? 他には?」


「戦闘系は、他にも沢山あります。それから、戦闘補助のスキルもお持ちで……、強化系で【身体強化】、加速系の【加速】、魔法も闇魔法の【幻惑】が使えて、えーと、それから……」


 とにかくウォールのスキルは、異常に多い。

【鑑定】結果が、表示エリアに収まらない。


 これ、表示エリアに収まらない分は、どう表示するのだろう?

 スクロールとかするのか?


 俺は手を、【鑑定】結果の表示に伸ばした。

 手が【鑑定】結果の表示に触れた。



【鑑定】結果の表示が、クルッと回転した。



 裏画面だ!

 俺の【鑑定】スキルのレベルを(超)に、アップグレードしたからか?


 俺は、動揺を顔に出さない様に、澄ました表情を作った。

 ウォールの裏画面を見る。



 -------------------


 ◆裏スキル◆

【シルバー】


 ◆シルバーガチャ獲得カード◆

【攻撃力上昇(30%・1時間)】

【防御力上昇(30%・1時間)】

【素早さ上昇(30%・1時間)】

【HP回復カード(30%)】


 ◆ゴールドガチャ・カード◆

【貴人転生】


 ◆シルバーガチャカード◆

【前世記憶】


 ◆寿命◆

 60年


 -------------------



 サクラが、【意識潜入】して来た。


(ヒロトさん?)


(サクラ、俺の視覚を共有しろ)


(わかりました。これは!?)


(この【シルバー】って、ガチャだよな?)


(獲得した寿命を使って、シルバーガチャが引けるカードですね)


 たぶん、ウォールも俺と同じような組み合わせで、地獄でガチャを引いたのだろう。

 それで、【シルバー】のカードをゲットした……。


(【貴人転生】は?)


(身分の高い人物、貴族や王族に、生まれ変われるカードです)


 なるほどな。

 おそらくウォールが、地獄で引いたガチャの組み合わせは、こうだ。


 ゴールドガチャ:【シルバー】

 ゴールドガチャ:【貴人転生】

 シルバーガチャ:【前世記憶】


(そうすると……。ウォールの持っているスキルは、転生後にシルバーガチャを回して、手に入れたのかな?)


(おそらく、そうだと思います)


(でも、こんなに沢山回せるか?)


(だから、盗賊狩りや戦争参加、不敬罪で冒険者殺しに、奴隷殺しですよ。目の前で見たでしょう?)


(あ……、そうか……)


(寿命を見てください。60年ぴったりです。これは、人しか殺していない、証拠ですよ)


 確かに、魔物ならもっと半端な数字になる。

 弱い魔物は、倒しても得られる寿命は1日とか、半日とかだ。


 寿命が10年単位になるのは……。

 人間だ。


 それに、転生してから回すガチャは、スキルの出が渋い。


 ブロンズガチャの10連を回したが、ステータスがアップするカードが多かった。

 ウォールのステータスが高めなのは、ガチャのカードで強化したからだろう。


 シルバーだからと言って、急にスキルが大量に出るとも思えない。

 とすると、どれだけの寿命を、ガチャに突っ込んだんだ?



「あれれれれ? ヒロト君は、どうしたのかなぁ? 黙り込んでしまったねぇ?」


 ウォールが俺の顔を、覗き込んで来た。


 危ない。

 サクラとの【意識潜入】の会話に、集中し過ぎた。


 俺は表示エリアを操作して、表のステータス画面に、【鑑定】結果を回転させた。

 指で表示を触ると、続きが表示された。



 -------------------


【魔法察知】

【気配察知】

【毒殺】

【拷問】


【掃除】

【女たらし】

【奴隷いびり】


 ◆装備◆

 ウインストン王国軍服 防御力+5 魔法防御力+10

 ライトニング製ソード(ミスリル合金) 攻撃力+250

 乗馬鞭 攻撃力+5


 ◆アイテム◆

 マジックバッグ


 -------------------


 俺は、ウォールの【鑑定】結果の続きを話す。


「装備も凄いです。剣はライトニング製ですね。ウインストン王国の王家御用達の、ブランド武器です」


「うんうん。僕は、母親がウインストン王国の王族だからね! 高貴な人間は、高貴な武器を持たなくちゃね!」


 ウォールは、満足した様だ。

 子供の様な笑顔を見せている。


 その笑顔が急に、威嚇する顔に変わった。

 冒険者達やギルド職員に対して、怒鳴り出した。


「わかったか! 僕が一番強いんだ! 一番凄いんだ! この国では、一番凄いヤツが王様になるんだ! だから! 僕が! 王様だ!」


 あまりの豹変ぶり。

 さっきの奴隷を殺した時も、酷かったが今の態度も酷い。

 ウォールは顔を真っ赤にして、髪を振り乱し怒鳴り続けた。


「平伏せよ! 馬鹿ども! 平伏せよ! カスども! 僕が一番なんだ!」


 訓練場は、シンと静まり返った。

 みんなが、ウォールに飲まれてしまった。


 最後にウォールは、優しく語り掛けた。


「ねえ、みんな。ニューヨークファミリーは、僕の応援しているクランだ。

 だから、ニューヨークファミリーのメンバーは、僕が応援してあげるよ。

 みんなもニューヨークファミリーに入ってね。

 そうすれば、殺さないから」


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