50話 第参乃喇叭
お待たせしました。
少しだけ書けたので続きおば...
沿岸部は破壊し尽くされた。
結果生き残った者達は自然と内陸地へと集まる。
そして内陸地へと集まった者達は当然、川や湖等の水源へと集まった。
だがまだ彼等は理解しない。
水辺のより居心地の良い場所を自らが確保する為に血を流す。
何処でも大して変わりはしないのに。
自らも傷付き疲弊しているのに。
お互い手を取り合い、協力し合えば、この悲劇も終わるのに。
ラグナロクには、そんな彼等が理解出来ない。
故に悩む、そして激しく苦悩する。
見捨てて諦めてしまえば楽になれるのに、それでもラグナロクは皆を思い苦悩する。
そうしていると、またラグナロクの頭の一つが膨らみ出す。
理解しようと悩み、考え続け、脳にエネルギーを送り、肥大化させる。
肥大化する度にその顔色はどんどん悪くなって行き、比例する様に表情も苦しみに満ちていく。
そして限界と思われる大きさまで膨らんだ時。
《『終焉を告げる喇叭【参】』を使用します。
『終焉を告げる喇叭【参】』が『終焉を告げる喇叭【肆】』へと変化しました。
『終焉を告げる喇叭【参】』の使用を確認。
生命力の五分の一消滅しました。》
「「「「グ ゥ... ウ ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァ!!!」」」」
苦しみを必死に堪えるように固く瞑っていた目を見開き叫びだし、その顔にある沢山の顔も共鳴するかの様に叫び声を上げる。
そしてその叫びと共に顔は肉体を離れ、地上へと降り注ぐ。
それは地上へと降り注ぎ、水源へと落ちていった。
生き残った者達も顔が水源へと落ちた事には気付いていた。
だが地上に顔が落ちなかった水源は無かった、生きる為彼等は水を口に含む。
だがその瞬間。
水を口に含んだ者は一人残らず口からは悲鳴を上げ、目からは血の涙を流し、糞尿を撒き散らしながら、頭を抱えのたうち回った。
七転八倒、千辛万苦。
そんな生易しい言葉では言い表せない。
それは身を焼き、魂を焦がす、禁忌の味。
それは水源に落ちたラグナロクの苦悩の欠片から染み出た微かな感情の味。
ラグナロクの感情のほんの一部に過ぎない。
だが彼等はそれをほんの少し味わっただけで悶死した。
果たしてラグナロクが味わった苦悩とは、どれ程のモノだったのか......。
“ラグナロクは次こそは”と思いながら、身体に無数に存在する顔達で地上の様子をまたもや観察し始めた。
何となく恥ずかしくなって来た、いつか黒歴史になりそうで怖い(遠い目)
いや...きっと何かイイ思い出になるはず...




