3-14 始まり
「くそー、また勝てなかった〜!」
「スキルと必殺技の合わせ技か、魔理守の入れ知恵だろう。なかなか良かったぞ!だが、俺は負けない!」
勝利は、惜しくもポニーに届かなかったが、彼は今回の戦いに評価する。
「確かに、必殺技を防御に使うとか、勝利の一番強い合わせ技だったはずなのに」
魔理守は、自分が思いついた技を使った勝利が、片手で止められたことに少なからず悔しく思いながら言う。
「あれは、魔理守の普段の行動を真似てみた奴だ!参考にさせてもらった」
「確かに、魔理守特訓してる時に、スキルで俺の蹴りをガードしてたからな」
「確かに、考えてみれば、自分の能力を応用しているな……」
魔理守うーんと考える。
「それに、俺は勝利を倒すために、修行をしてきた、だな!なにわ先輩!」
「すまんな、勝利はん、まーやん、ポニーはんが真剣に頼んで来るから、つい張り切ったんよ」
「お前が、魔理守に頼るなら、俺はそれより強い奴に頼む」
ポニーは、ニヤリと笑みを浮かべながら言う。
「確かに、俺達より、1年長くSWにいるし、リアルでもケンカもポニーの次に強いなにわ先輩には、多分勝てねぇ」
「ちなみに、私達も手伝ったよ!ねっ?みきみき!」
「うん、頑張った〜」
あおりんと美樹もポニーに協力していたようだ。
「因みに俺も手伝ったよ〜」
師匠先輩もポニー側だったようだ。
「数の暴力じゃねーかよ!!」
みんなして、ポニーに協力していたことを聞き、勝利は、大声で叫ぶ。
「確かになぁ、ポニーはんなんでそこまでして、勝利はんに負けたくないんや?」
なにわ先輩は、彼に問う。
「そうだな、こいつには絶対に負けたくないってところかな?それに、手を抜いて勝っても嬉しくないだろう?」
「それは当然だ!俺は、本気の対決をして、お前に勝つ!」
2人の目から火花が見えそうなくらいバチバチしている。
「それとな、俺に勝ちたいなら、ツインテールなんかやめて、ポニーテールにしたらどうだ!魔理守、お前もどうだ!」
ポニーの真面目に言っているボケのような勧誘に、勝利は、「やだ」魔理守は、「同じく」と返す。
「そう言えば、勝利ってこっち来て初日でしょ?負けたとはいえ、強すぎないか?」
師匠先輩は、半笑いで聞いてきた。
「魔理守に頼んだんすよ、魔理守の戦い方は、レベル差を変えられるから」
「なるほど、そんな凄い魔理守には、今度、大人の本を貸してやろ……」
コンッ
「先輩、まりりんに悪影響なのでやめてださい」
殺気全開で、師匠先輩の後頭部にピストルの銃口を付ける。
「やめろ、あおりん、師匠先輩に失礼だろ!」
魔理守は、静止するように言う。
「そうだぞ、俺たちはそうやって大人にな……」
バンッ
勝利の発言するのをピストルを頬のギリギリを発砲して、黙らせる。
「しよりん、何か言った?」
ニコッと優しく少し殺気が混じった笑顔で聞く。
「なっなんでもねぇ……よ……」
勝利は、半笑いで答える。
「ハッハッハッ、やっぱ最高やで〜」
なにわ先輩は、爆笑する。
それにつられて、みんなも笑い出す。
「よかったな、まーやん、友達みんな揃ってな」
「ハハハ、そうですね、ありがとうございます」
みんなが揃い、魔理守達全員、2つの世界を行き来できるようになり、これから、冒険、物語が始まる。