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【ファーストコンタクト】

ついに御対面の時を迎えた浅野と永瀬。


一体どんな相手が現れるのか!?

時間は深夜12時を過ぎようとしている頃。


浅野と永瀬は京都の繁華街、木屋町にある「アフリカ」と言うワンコイン居酒屋の前でしゃがんで今か今かとまだ見ぬ福島を待っていた。


こんな出逢い方に内心ドキドキしながら、何とも言い難い時間を待つ。


「どんな相手かな?」と永瀬に問い掛ける浅野。


「さぁ?」とあまり興味がない返答の永瀬。

さすが女慣れしているだけはあるなと自分とのキャリアの違いを感じる浅野。


この「アフリカ」というお店は浅野が15歳の頃に初めて飲みに来たお店でオーナーとは顔見知り。

しかも、浅野と永瀬の中学時代の友達「三浦君」通称みっくんがバイトをしているという事もあり、安心して遊べるという事でチョイスした。


まだかなぁ〜?と2人で愚痴っていると、少し遠くの路地から人陰がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。


しかし、容姿はまだハッキリと見えない。

女性である事は認識できた。


浅野が永瀬にそれとなく「あれちゃうの?」と小声で言うと永瀬が咳払いを一つして、落ち着いていこうと口パクで浅野に伝えた。


相手の容姿がハッキリと見えるのにそんなに時間はかからなかった。


1人が前を歩く女性の後ろに隠れる様な態勢で何やらコソコソと話しながらこちらを見ているようだった。


先に声を掛けたのは向こうの前を歩く方の女性だった。


「えっと。。。浅野君?」

福島と思われる女性がこっちに向かって言った。


浅野はちょっとドギマギしながら「あ!福島さんですか?」

福島は「どーも」と頭を下げた。


福島は声の雰囲気よりも若く見えた。

芸能人でいうと、江角マキコの様な雰囲気、パンツスーツを着ているからそう感じたのかもしれない。

背もまーまー高く、出来る女「キャリアウーマン」を感じさせた。


後ろの 女性は福島よりも若い。僕らと同年代くらいだろうか。

福島と同じくスーツだが、こちらはスカートだ。


恥ずかしそうに会釈をされた時の顔が僕には広末涼子にしか見えなかった。

(可愛い♥︎)それが浅野の第一印象だった。


浅野は内心「よっぽどの方々じゃなくて良かった♪」と胸を撫で下ろしていた。

隣の永瀬に目をやったが、さほど表情に変わりはなかった。


そして、4人はお互いを確認した所で、店内へ移動する事にした。


店内は2階までが「アフリカ」となっていて、バーカウンターを通り抜けて店内へと入って行く作り。

バーカウンターを通り抜けて、右手に古ぼけたダーツゲームがあり、その逆側には昔ながらのアナログなサッカーゲームが設置されていた。


1階にはソファ席がいくつもあって、少し薄暗い照明だ。


4人は1階入口手前にある螺旋階段を上がった2階席に案内された。

もちろんスタッフは友達のみっくんだ。


2階フロアは天井が高くて、広い。テーブル席があちこちに置いてある。

フロアの一辺が全てバーカウンターになっている。

結婚式の二次会会場としてよく使われるそーだ。


席に着き、4人は改めて自己紹介を始めた。


まず最初に僕浅野から。。。

「浅野洋介23歳、和菓子 屋です。」

取り合えず、電車で待ち合わせに向かう途中に永瀬と相談した通りに嘘をついた。

和菓子屋のチョイスは僕が和菓子が好きだから(笑)


実は念の為という事で。


数週間前にかかってきたライバル会社からの営業電話がやっぱり引っかかっていたからだ、もしそうだったら会社の情報を無闇に話せない。

それが目的なら尚更だ。

相手の出方も見ておきたいからそれとなく2〜3個話題をふって、探るという手筈にしていた。


福島と広末涼子の顔色は特に変化なし。

僕の考え過ぎなだけなんだろうか?


そして、次に永瀬が自己紹介。

「永瀬泰英22歳、今はメロンパン屋でバイトしてます。」

永瀬は家業を継ぐ前にしていたバイトを語った。

永瀬は家業の話をするのが面倒臭いからだそうだ。


次に福島。

「福島妙です。年齢は秘密OLです。で、こっちの子は私の職場の後輩。」

年齢秘密、結構いってる様だそうだ(笑)


そして、広末涼子が自己紹介。

『中村恵美子です。福島さんの後輩で同じくOLやってます。24歳です。』


中村は僕達の学年でいう2歳上だった。

やっぱり広末涼子に似ている。


自己紹介も終わり、みっくんがオーダーを取りに来た。

『洋介、泰英、久し振りやなぁ〜!お!合コン(笑)』


そんなたわいもない挨拶後に皆、注文をした。


僕は酒は好きだが、決して強くない。。。

取り合えず生ビールから。

永瀬は見た目とは違い馬鹿が付くほど酒に強い。


僕と比べて弱点無し。

やっぱり何かムカつく。


酒が来るまで、少し沈黙。。。


福島が沈黙を打ち破る。

「でも、何で逢おうなんて電話して来たの?」

それはもっともな質問だと内心思いながらなんて答えたらいいのやら困っていたら、続けて話しを続けてきた。


「あ!?そーやっていっつも女の子ナンパとかしてる遊び人なんちゃうん(笑)」


「それはない!」と何故か永瀬と声が合った。


ひと笑いが起きた所で「単純に暇やって、何かいつもと違う事しようって事になって、思い切って誘ってみただけやで!」


ホンマにぃ〜?と疑いの眼差し。


そんなタイミングでみっくんが酒を持ってきた。

4人で乾杯をして、仕切り直しだ。


永瀬は終始冷静に飲み食いしている。

なんでそんなクールなんだとツッコミたくなる程だ。


僕はずっと疑っている事に着手した。

「2人はOLって言ってたけど、何の会社なの?」


福島が答える。

「普通の会社やで?何で?」

逆にツッコまれた。


「コミュニケーション、コミュニケーション(笑)」

ちょっと焦って答える僕。


そんな僕を見てか、永瀬が言った。

「洋介は考え過ぎやって(笑)」

2人は永瀬の発言に「?」な表情をしている。


すると中村が口を開いた。

「なになに?考え過ぎって?」

あら、食い付いた。


僕はもうしょうがないと、胸のつっかえを話した。


・・・。


2人は「へぇ〜?そんな営業電話があったんや?けど、私達は関係ないよね?」

やっぱり考え過ぎだったみたいだ。


「ほらな?大丈夫やって!」と、したり顔の永瀬。

そんな永瀬の顔を見て、安心して僕は飲み直す事にした。


ふと右手携帯の時間を見るとそろそろ深夜1時を回ろうかとするくらいを指していた。


夜はまだまだこれからだ(笑)

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