学校
夏真っ只中の通学路を歩きやっと学校に着いた。 「よいしょ、」
俺は廊下側の端の席に座った。
ここは日があまり当たらず俺にはちょうど良い席なのだ。
「遅かったわね?」
机に倒れこんでいる俺の前に現れたのはナツだった。
「なんだよ。
お前は違うクラスだろ。早よ戻れ」
俺は手でシッシッとやった。
「なによ!話にきたら悪いの!?」
ナツは声のボリュームを少し上げて言った。
「別に悪いとは言ってない。だが時間を見ろもう少しで朝のHRだ先生が来るぞ。
後あまり朝に話しかけるな、疲れる」
俺がそう言った時にちょうどよく先生が来た。
「ほら来たぞぉ」
ナツは「わかってるよ!」と言って自分の教室に戻っていった。
俺はそのあと少しSっぽい教師や年老いた教師の授業を受けながら寝た。
-------------------
全ての授業が終わり放課後になった。
俺はいち早く教室を出て行くつもりだったが人生そんなに甘くない。
HRの後に担任の教師に呼ばれ授業中の態度のことで指摘を受けた。
この話でだいぶ時間を食ってしまった。
「ちゃっちゃと帰るか」
俺が昇降口に着いたとき 「お〜そ〜い!なにしてたの?」
目の前にはナツがいた。 その隣には佑奈もいる。 「さっさとしないとアイスクリーム食べれないじゃない!早く行くわよ!」
いつも通り大きな声で俺を注意し「行くわよ佑奈ちゃん!」と言いながら佑奈の手を引っ張って行ってしまった。
佑奈はえっ!?ってゆう顔をしながら紙のように軽々しく持っていかれた。
俺はゆっくりマイペースで靴を履き替えて玄関を出てナツが曲がった方向を右に行ったり左に行ったりして目当てのアイスクリーム屋に着いた。
えっ?
なぜ道がわかったかって? なぁに簡単なことさ。
ナツが走った所は砂ぼこりが舞うからな!直ぐにわかる。
とまぁ
自己解釈してると。
「遅いわよ〜♪早くこっちに来なさ〜い!」
向こうのベンチでナツと佑奈がアイスクリームを食べていた。
俺はベンチに向かいナツの隣に座った。
「あんたはアイスクリーム食べないの?」
ナツが聞いてきた。
「うん。動くのめんどくさい」
俺が言うと。
「じゃあ
わたしの一口あげる!」
と言いナツが提案してきた。
「いっ、いや。いいよ」
別にね嫌とゆう訳じゃないよ。
ただね。
ナツの隣にいる佑奈の睨んだ目が余りにも怖くて・・・。
目とゆうよりオーラが・・・ね。
多分一口もらったら俺の命が無くなるよ。
「えー!せっかく来たのに〜!」
ナツは俺の気も知らないで目をキラキラさせながら見てくる。
あ〜。しゃあなしだ。
「わかったよ。そしたら買ってくるから!それで良いだろ?」
ナツが元気よく頷いた後に俺はアイスクリームを買って元のナツの隣に座った。
-------------------
俺は買ったアイスクリームを食べながら帰路についていた。
ナツは「ちょっとよるところあるから此処でさよならねぇ!」と言いながらこの暑いなか走っていった。
「あいつは四季関係なくああだよなぁ」
俺はボソッと呟いた。
「なんか言った?」
佑奈が聞いてきた。
「ん?いや なんでもないよ」
俺は前を見ながら告げた。
「嘘〜!お兄ちゃんなんかニヤニヤしてたもん!」
佑奈は顔を近づけて言ってきた。
「本当だよ。なんでもないよ」
俺は苦笑いをして佑奈に言った。
「む〜!」
佑奈は頬を膨らませた。
俺は心のなかで叫んだ。 「やっぱ佑奈は可愛い!」
等とシスコン気味の俺を置いて佑奈は「お兄ちゃんのバカ!」と言い残し走っていってしまった。
俺は佑奈の後をこの暑い中を走って追いかけた。
R-15指定ですが16〜17にしていくつもりです。