裏世界初任務!〜特変体討伐〜②
「おお〜表世界のデモトロンの村と裏世界の村もあんまり変わらないんだなぁ・・・・・・・・・・・・」
俺はS級任務によりギルドからおよそ1時間歩き訪ねた
デモトロン族が住む村を見回した。
今、俺達の目の前にはデモトロン族が衣食住に使っている人族の基準で言う所の『 民家 』のイメージに適した建物が数軒並んでいる。
人の民家と変わっている所といえば、【人の民家と比べて建物が大きい】所だろう。二階建ての民家の上にもう1部屋作りましたーくらいの高さで、俺も初めてデモトロン族の村に訪れた時に思わず圧倒された。
「で、まずは族長から話を聞くんだっけか?」
「族長の家は・・・確か・・・・・・」
セフィーがギルドで借りた地図を取り出して立体図を目の前に表示し、地図上の目的地のマーカー部分を指さし立体図と見比べて行先を探している。
「あそこね!」
目的地を見つけたセフィーは数100メートル先のデモトロン族の民家を指差した。
「さあ、リーダーが先に行きなさいよっと!」
俺の背中をセフィーがぐいっと押した。押されながら俺はセフィーに向かって
「い、いやいや!地図持ってるのはセフィーなんだからセフィーが先に行きなよ・・・」
「リーダーなんだからリクが先に挨拶すべきでしょ?」
「そ・・・そりゃそうだけど・・・・・・」
正直いきなりデモトロン族と会話するのは勇気がいる。
裏世界のデモトロンならまだしも
【裏世界のデモトロン族が持つ特性】
をギルドで聞いたばかりだから余計に・・・・・・。
「じゃあ、俺は先行ってるぞー」
セフィー「ほら、リクも行くぞ!」
「はーい」
先頭を歩き出したアニーに続くセフィーの後ろに俺は渋々と着いて行った。
「ここが族長の家?」
「ええ、間違いないわ」
俺達は地図にマーカーが着いていた目的地の家の前に来た。歩きながら向けられたセフィーの先にノックしろよ?後ろに下がるなよ?という視線の圧に負けて結局俺が先頭に立つ事に。
「ノックするよ?」
「どうぞ」
「やっぱり俺・・・・・・・・・・・・」
「ごめんくださーーーい!!」
俺が躊躇していると構わずアニーがドでかい声量で族長を呼びやがった
ちょっと・・・・・・!だから俺はまだ心の準備が・・・・・・・・・・・・っ!!
「ごめんくださーーい!!」
「せ、セフィーまでぇ!?」
続いてセフィーも大きな声で族長の家に向かって呼び掛けた。
セフィーは呼びかけた後、俺に顔を向けると手で前に出ろという合図を送った。
その数秒後、大きなドアがガチャりと音を立てて扉開くと中から中年くらいの身長4mはありそうなデモトロンが現れた。
うわ・・・・・・めっちゃ強面じゃん・・・
デモトロン族の人相は人族と同じく種類が様々だけど、角が生えてる為に人と比べると強面にみえる。
表世界がデモトロンそうだった。
このデモトロンは俺が表世界で見たデモトロンと比べ、遥かに強面で俺はさっそく怖気づき額から変な汗が吹き出した。
でも、こうなったら仕方ない。もう腹を括るしか無いか!
「えっと・・・・・・は、初めまして冒険者ギルドから来た”リク一行”です」
俺は部屋から出てきたデモトロン族に挨拶した。
「あなた方が!ギルドから来てくださった!あ、ありがとうございます!」
強面のデモトロンはその人相とは逆でびっくりするぐらい低姿勢だ。
「あ、あなたが族長の?」
「えぇ、族長のゴウドュです。どうぞ、まずはお入りください」
「さっさ、どうぞ!」
ゴウドュと名乗ったデモトロン族の長は出てきたドアを開けながら俺達を中に招き入れた。
家の中は天井が人族の民家の倍高く、家具も人族にとっては一回り大きい点を除けば普通の1階建ての民家と大差無い構造である。
「ケランカお客さんだ、何かおもてなしのお菓子かお茶を出してくれないか?”人のサイズ”で」
「あら、シーラさんの所からいらした冒険者の方々ですね?ごめんなさい…こんなに早くいらっしゃるとは思ってなくて…コーヒーか紅茶とクッキーしかお出し出来ないのだけれど・・・・・・」
部屋の椅子に座っていた。族長の妻らしき赤髪を後ろに束ねた女性のデモトロンが族長に言われて俺達に気づくと立ち上がり俺達をもてなそうとしてくれた。
俺が「じゃあお言葉に甘えてコーヒーで」と注文しようと口を開こうと、
した瞬間・・・・・・
「クッキーィィイ!?全ッッッ然!!!構いません!!!!!クッキー大好きです!!!コーヒーはお砂糖多めでお願いします!!!!」
いきなりセフィーがオーバーリアクションと前のめり気味に注文を伝えた。
「ちょちょい、セフィーさん甘党お化けが出てますよ・・・・・・」
俺は小さくお菓子の名前を耳にした影響で急に目を輝かせ、様子がおかしくなっているセフィーへ呟いた。
「あっ・・・ごめんなさい・・・・・・」
我に帰った甘党女のセフィーさんは顔を赤くし両手を口に当て恥ずかしがりながら1歩後ろに下がった。
「ふふっ全然構わないですよ?お2人はどうされます?」
「俺はブラックで」
「じゃあ、俺もコーヒーの砂糖ありで」
俺は紅茶とコーヒー両方用意するのは手間だろうなと思い、アニーに合わせてコーヒーを注文した。




