配信48枠目 デビューしてみた。
「とりあえず。今出来る事はこんなものかな。後は俺の努力なんでもう暫し待とう」
「うん。ありがとう」
にしても、何が起きるか分かったもんじゃないな。Vtuberを始める弟の為にパソコンの初期設定をするだなんて。まぁ、古いパソコンの処理方法が見つかって良かったと言うべきか。
ここで、勘の良い方ならお気付きだろう。俺は初期設定と言ったな。つまりは、俺がクレカ天井してまで買ったパソコンの方を弟に譲ったと言う事だ。うん。阿呆かな?
普通逆やろ!と言うツッコミはお待ちしておりません。俺の人生は弟最優先なんで笑。と、お陰様でこの先も古いパソコンを使う事が決定した訳だが、勿論、そんなんで終わる俺ではないのでパソコンを更に追加で買いました。もってくれよ!デビットカード!
因みに、もってくれなかったら俺と弟が飢え死ぬ事になるので、マジな方でもってもらわなきゃ困る。ネットショッピングじゃなくて、店頭に買いに行け?無理に決まってんだろ。舐めんな。ミジンコやぞ俺。道路で轢かれて、干からびたペシャンコカエルなるわ。
「さて。あっくんさんよ。お願いって?」
「ごめん。本当に大事な事だから、2人きりで話したい」
「嗚呼、言ってたね。雨も止んでるしどっか行こうか」
正直、アウトな予感しかしないな。いや、そんな予感はとっくの前からしていた訳だが、実際に目の前に近付いて来ると恐ろしくて鳥肌立つ。映画館で映画見た後のエンドロールくらい鳥肌立つ。
「うん」
「じゃあ、俺達は行ってくるから留守は任せるね」
「はいで〜す!」
うーん。なんでだろうか。ヒナさんに返事されるとめちゃくちゃ不安!弟!もしもの時は頼むぞ。特に、ハードディスクだけは死守してくれ!絶対に!絶対にだ!
個人的趣味はどうでも良い(良くはない)が、企業秘密やら何やらが見つかるのは良くない。マジで、火だるまでガソスタに突撃するくらい良くない。マジで!真面目にな!
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弟side。
さて、兄達が居なくなった事で、家の中は目に見えて静かさを取り戻した。そもそもの話、部長さん以外は(自分を含めても)騒がしい人は居ないのだ。それに、その部長さんも、兄が絡まなければ基本的には落ち着いた性格なので、この家は静かさを取り戻したと言う事だ。
何より、先の先まで降っていた雨も、今までの間にすっかり止んでしまい、スッキリとした晴天が、更に静かさ感じさせる。屋根を伝った雨粒の落ちる音や、排水溝に流れていく水の音だけが、先の雨を彷彿とさせていた。
「…ごめん。2人とも。本当に迷惑かけて」
沈黙を破ったのは、数日前とはすっかりと変わってしまった部員の『なー』だった。以前までの弱々しく女々しい姿は何処にも無く、堂々とした態度は可愛らしいと言う印象よりも、安定している落ち着いた印象を受ける。端正な青年と言う表現が良く似合う人になっていた。
「…大丈夫だよ。私も、なーくんを傷付けちゃったからね。謝るのは私の方だよ」
「それこそ、僕も同じく傷つけてしまったんだよね。申し訳ない」
円満な関係と言うのは、一朝一夕ではいかない事を僕は知っている。謝る事で綺麗さっぱり初めからと言う事は、本来ならば無理な話だろうが、今回に限ってはそうならないみたいだ。安心したと言うべきか。
「それじゃ、また明日から頑張って人助けしようね!」
「…次は何処から依頼が?」
それにしても、部長は何処からそんなに依頼を引っ張ってくるのか。特に、最近は部活動の補助のみならず、学校内の噂について調べて欲しいだのなんだの。あまりに人助けの範囲が広い気がするのは、僕の勘違いだろうか。
「とあるグループからの依頼だね。仲良しグループで同好会的なのを開いてたらしいんだけど。そのうちの1人が突然学校に来なくなったらしいの。依頼はその理由の調査」
「…えっと、じゃあ、不登校を辞めさせるとか、そう言う事まではしなくても良いんだ?」
「そうだよ。あくまでも調査だからね」
またしても変な依頼を…一体誰から仕入れているんだ?それにしても、同好会か……
相変わらず、何を考えてるのかも分からない部長だが、今回の依頼に関しては、表情を見るにかなり入れ込んでいる。なーが気付いているかは分からないが、部長には僕達に隠している事が有る様だ。
全く…愉快犯には困らされる…もう懲り懲りなんだけど………まぁ…悪い気はしないかな。
「…依頼者達に会ってみない事には分かりそうにないね」
「それじゃ、明日からも頑張ろうね!」
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先生side。
「あっくんさん?なんだか視線が凄いと思いませんか?」
「さぁ?僕の隣の人が目立ってるのかも」
うーん。それもあるだろうが、俺はマスクにフードと完全防御体制だからなぁ…多分、隣に座ってる貴方もそこそこ目立ってるんだと思いますよ。貴方美人だし、此処、ガラス張りカフェのカウンター席なんで。
「熱愛記事が出たらどうしようか?」
「怖い事言うのやめない?」
「それもそうだね」
流石に有り得ないと笑っているが、お互い内心は結構冷ついてる。何せ、俺達には弁解しようにも、発言力が無さ過ぎてだな。まぁ、その時が来たら俺が顔出ししてでも無理矢理弁解するけども。
「まぁ、それは良いとして、本題。俺をこんな目立つ髪型にした理由は?」
「……うーん」
「簡潔で良いぞ」
「簡潔……簡潔に言うなら、ソラちゃんにドラマに出て欲しい」
成程。何を言っているのか分かってしまうのが嫌だな。もう、嫌だ。展開が全て読めた。正直、この髪型になった瞬間から多少は読めてた。あまりにも似過ぎてるどころか、前髪以外同じなんだよ。マジで。
「…それは、ソラさんの身代わり的な感じ?」
「ある意味ではそうだし、少し違う。ドラマの台本を読んだら分かる事なんだけどね…はい、コレ」
タイトルは…うーん。まぁ、どうでも良いからスキップ。問題は内容だな。その内容がソラさんと俺が必要と言う事なんだよな?多分。とりあえず、読めば分かるか?
「…へー。そう言う事か」
「えっ。読めてたの?ソレで?」
…?……嗚呼、なるへそ。まぁ、側から見たらただパラパラとページをめくってる様にしか見えないか。俺としてはバッチリ読めてるどころか、暗唱出来るんだけどな。全てはこの記憶力と眼のお陰。
「主人公が事故に遭うところから話は始まる。目覚めた時、主人公は記憶を失ってしまう。だが、記憶を持ったもう1人の自分が主人公にだけ見える。それが大まかな設定で良い?」
「えぇ…読めてるんだ。……そう。それでソラちゃんにして欲しいのは…」
「記憶を保ったままの主人公役ね」
台本を読んだ限り、台詞も出番もそこそこだが、重要な役目を持っているのは間違い無い。それに、作品の鍵を握る重要人物でも有るからな…
「…でも、俺である必要は無いんじゃないか?」
「初めは僕もそう考えてた。でも、そう言う訳にもいかなくなったんだ。理由は、撮影が難航しそうな事」
「それは何で?CGでも何でも使えば、2人のソラさんを映像に収める事も不可能ではないだろ」
「予算の問題。そして、監督のこだわりかな」
まぁ、予算なら仕方ないか…CGは結構な予算食うからなぁ…出番もそこそこあるみたいだし、予算の問題は確かにデカいな。後、監督のこだわりって言うのに関してはなんも言えぬ。監督が必要と言うなら必要だし、それが実際に良い作品を作る事に繋がる訳だしな…
「…だとしても、代役は立てられただろ?」
「そうだね。ソラちゃんと言う代役だね」
「違うそうじゃない。俺以外の代役だよ」
「…そこが監督のこだわりなんだよ」
「…は?」
「監督にとって、この記憶を残した方の主人公は、主人公とは別の人格である事が何よりも重要な事。あくまでも別の人格であり、その人格が自分の身体を使って奮闘している姿に感化されるってのが大事な訳なんだ」
…成程な。確かに、この話の軸は、この記憶を持った方の主人公だ。主人公は、記憶を持った自分の命令で、記憶を失った事を隠し続ける。だが、途中から主人公は命令に背いた行動を起こし始める。
それにより、大きく変わった環境に、記憶を持った主人公も感化されて、記憶を失い無知な主人公と共に成長していく話だ。だからこそ、役者自身も別人で有り、全く同じ容姿である事が重要なのか。確かに、コレはかなり大事なこだわりだな…
「だが、俺は一般人だぞ?演技が出来るとでも?」
「演劇部でしょ?」
「高校はな。中学は違うし、実際に演劇をした事は無い。それに、一般人がドラマのそこそこ重要なキャラを演じるのは公にしたら大問題だろ」
「だから、ソラちゃんなんでしょ?」
「…あー、はいはい。言いたい事は分かった。納得はしたくないけどな」
要は、見た目も声も、何もかもが同じなんだから、公には一人二役でしたと公表する訳だ。確かに、余程疑い深い性格の人でもなければ、それを疑うことは先ず無いだろうが…
「全てが全てそうじゃないけど、撮影は一部外でするんだろ?別人が演じてた事は通行人なんかにはバレるし、何よりも、撮影班がリークしたらどうするよ」
「だから、クレジットにはソラちゃんの名前もしっかりと入れるし、記憶を持った方の主人公の役者はクレジットに書かない。そして、もう1つダメ押しを用意してる最中」
…コレは信じて良いのか?……いや、そもそもの話。何で俺は出演するつもりなんだ?よくよく考えてみれば、俺が出演する理由は無いんだよな。そうだ。出る事を前提で話を進めてたが、俺が絶対に出る必要は無いんだよ。危なかった。
…申し訳無いが、断ろう。不確定要素が多過ぎるし、何よりも、もしもの時が怖過ぎる。万が一の事が有れば、俺は何の対応も出来ないままで迷惑をかけ続けるだけだろう。
「……あっくん。悪いけど、俺には出来そうに無い」
「えっ…」
「リスクが高過ぎるし、何よりも、俺自身が問題だらけだ。万が一の時、俺はただ迷惑をかけるだけの結果になる」
「…そっか」
申し訳ないな。台本までも見せて貰ったのに。って言うか、部外者が読んで良かったのか?この台本。まぁ、あっくんの事だから許可くらいは取ってるか。気にし過ぎ気にし過ぎ。
「でも、既に出演は決まってるからその言葉は受け取れないなぁ」
「…は?」
あ゛ぁ゛ぁ゛……(溜め息)気にし過ぎじゃなかった…嫌な予感的中。ずっと、ドラマの出演話に反応してるかと思ってたのに…初めからコレに反応してたのか…想定が甘かったか。
「台本も見せちゃったし、何よりも秘密裏に視聴者を騙す様な事をしようとしていた話をしてしまっている。後は分かるよね?この仕事は守秘義務が多いんだ」
「拒否権は無いって話ですか…」
「はい。その通り」
真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」と言う、かなり有名な言葉が有るが…有能な伏兵の方が、何気に真に恐れるべき存在かも知れない。
そんな事を考える22歳。役者デビュー確定。
「おー。クロスケが騙されてる。珍しいなぁ!オイ」
誰だこのおっさん。……いや、誰だ!?このオッサン!?何、会話に参加して来てんの!?こっわ!何者だよ!名乗れよ!とりあえず、名乗れよ!
後、クロスケは誰なんだよ。嗚呼、俺か。黒いし。何より、肩叩いて来たし。てか、カウンターに立ってんのかよ。バーテンダーなのかよアンタ。
「つ、つつ、つつ通報しなきゃ…」
「落ち着こうあっくん。億に一の確率で知り合いかも知れないし、一応、バーテンダーさんだし」
「億に一は最早他人だろ」
「じゃあ、他人か…」
「え゛っ」
「……と言う冗談はさておき。誰だっけ?」
見覚えは無い。正直、視界にチラリズムしただけの不良の顔は見覚えはあるのに、他人じゃなかった人の顔に見覚えを感じない時点で、知り合いとは思え無いんだよな。つまり、マジの他人説は大いにある。
「えぇ〜!忘れたのかよ。クロスケ」
「その呼び方、妙に腹立つからやめて欲しい」
「おぉ…あの頃のまんまじゃねーかよ」
「そんな反応されても嬉しかねぇよ…」
何だか、存在全てが癪に障る人だな…何なんだ。その帽子は。何なんだ。そのアロハシャツは。そして、何なんだ。存在意義が分からない程に小さいサングラスは。胡散臭いの擬人化か?
「えーっと、1…2………9年か。9年振りだな元気だったか?」
何で9年間で色々と変わった筈の俺の姿が分かるんだよ。普通に怖いなこのオッサン。人違い説は考えないのか?主にソラさんとか、ソラさんとか、ソラさんとかと。
「親父さんは?親父さんとお袋さんは今も元気にやってるか?」
「先ず、自己紹介をしてくれよ」
「はぁ…?俺はお前さんの親父さんとお袋さんと同級生で、お前さんとは何度も会ってる筈だろうが。弟くんが産まれてからは特にな」
弟か…少なくとも、ソラさんとの勘違い説は消えてしまったな。ソラさんに居るのは妹だからな。となると、本当に俺はこの人と会った事があったと言う事か?役に立たない様なオシャレサングラス程度で顔を間違う事は絶対に無いし、マジで見覚えないんだけどな…
「…悪いが、何にも思い出せない」
「えっ?ソラちゃんが?」
「え?何?コイツ、そんな記憶力良いの?」
「かれこれ、初めて目を開けてからの記憶が全てあるよ」
因みに、音声等は有りません。覚えているのは景色だけ。それでも、視覚的な記憶はずっと残ってる。忘れた事は無い…と思う。この人を思い出せない所為で自信が無くなってきた。許さん!
「ほー。そりゃ凄え……じゃあ、何で俺忘れてんだよ!」
「だから困ってんだろうがっ!」
「まぁ、そりゃそうだ。クロスケも大変だな。で?今は何してるんだ?″アレ″は乗り越えたのか?」
「…″アレ″?…″アレ″ってどれだよ」
「……そうか。まぁ、思い出さない方が良い事もあるよな」
俺の知らない話で勝手に納得するな。マジで″アレ″ってどれなんだよ。何にも思い出せ……思い出せない?思い出せない…って何だ?分からないじゃなくて?
無意識に出た感想だったが、何か大事な事の様な気がする。何だ?俺は何かを忘れているのか…?何か大事な事だ…忘れられない事……
「アレ……変だ。……なんでだ…?」
生まれて、目を開けた時からの記憶が存在している。でも、幼少期の記憶が…異様に少ない。特に、小学校から中学校のくらいまでの数年間…忘れられない事ってなんだ?忘れちゃいけない事じゃなくて、忘れられない事…
「まあ、いいや。俺が忘れてる時点で、そこまで重要じゃないだろ」
「は〜?お前は変なとこで逞しいなぁ。クロスケ〜」
「…因みに、親父さんは行方知れず。お袋さんは画家として稼いでるよ」
「…そうか。アイツは行方知れずか…お袋さんはあの頃から何も変わんねぇのな。コレで、後1人か」
「ほ〜。じゃ、お会計で」
ドリンク2杯程度だし、2000円もありゃ足りるやろ。知り合いかどうかも分からない人にぼったくられるのは嫌だぞ。
「いや、待てよ!何か…こう…さぁ!…ないのかよ!?」
「ない。断じて。テ○東が緊急特番するくらいない」
「…そりゃよっぽどだな。……はぁ…仕方ねぇなぁ。ほい。まいど。お釣り」
「レシート要らない」
「えー?要らねーの?」
一度でもチラ見したら全部覚えてるからどうでも良いし、嵩張って分厚くなった財布がポケットに入らなくなるから本当に要らない。後、ポケットに入っても財布ってモロバレでダサくない?ダサいよね(個人の感想)
「さて。帰るか」
「えぇ…本当にどうでも良いんだ…あの感じまだまだ続きそうだったけど?」
「良いんだよ。あの先はあまり聞きたくない事も聞かされそうだし」
「クロスケ〜?レシートは?」
「嗚呼!そこまで言うなら貰うよ!貰えば良いんだろうが!」
本当に何なんだ。面倒臭い。うざったらしいし、憎たらしいったらありゃしない。このレシートを今から目の前でグチャグチャにして破り捨ててやろうかな。え?いや、流石に冗談だよ?流石にしないよ?
「なぁ!」
「んだよ」
「親父さんの事は覚えてんのか?」
「どの親父さんの事だよ」
「行方知れずな方」
「両方共だよ!」
「両方共かよ!?」
マジに何なんだこのオッサン。本当に両親の知人か?両親の知人で、特に結婚した後に交流があったなら、俺が生まれた経緯とか、その後くらい知ってるだろ。何で知らないんだよ。本当に知人か?まぁ、2人居た事に驚いてない時点でそうなんだろうが……うーん…納得いかねぇ…
「ま、まぁ、白髪の方の親父さんを知りたかったら俺に聞け。多分、黒髪の方も多少は教えられる…と思う」
「……はぁ?どうやってだよ?」
「そこに書いてんじゃん。連絡先」
は?何処に?指差した先はレシートか?でも、コレはただのレシートだろ?裏面……は流石に安直か。て言うか、裏面に書いてあったら流石に気付くわ。じゃあ、連絡先は何処だよ………って。はぁ…(呆れ)よく見たら書いてたわ。普通は書いてるよな。
「この店の連絡先かよ!」
「そうに決まってんだろ!俺個人の連絡先を書けと?カフェじゃねぇんだぞ!」
「いや、此処カフェだろ!」
……まぁ、覚えるだけは覚えとくか。多分、もう来る事は無いと思うし、連絡する事も無いと思うけどな。にしても、両親の知り合いか……そんな人、居たんだな……
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「嗚呼…!終わった〜」
アレから3日程。納得が出来るまで描き直した甲斐があったぜよ。ちな、Vtuberのガワは普通の立ち絵と違うところが多いって話はしたっけ?してないか。まぁ、どっちでも良いか。
兎に角、レイヤー数とかパーツ数とか色々、面倒な程に増えるって話。動くから色塗りしなきゃいけない場所も量も増えてるし、頼むから動くなって心から念じたくなる。それこそ、点Pレベルで。
と、身も蓋もない冗談はさておき。漸く完成したのだから、盛大なお披露目といかないとな。さて、告知告知ィ!弟の初配信が始まるぞ!
「あ〜。マイクテス。テステ〜ス。うっし。問題無し。ささ。どうぞ」
「はいはい。ありがとね。さてと。皆さんこんばんは。初めまして。配信者の兄よりも先に、身バレしてしまっている一般人の弟です」
「付き添いの、未だ身バレしてない配信者の兄こと、先生でーす」
まぁ、一部のゴミ箱ライバーに身バレしましたけどね。何でゴミ箱のライバーが2人も弟と同級生してるんですかね。説明を求めます。正直、まだ納得してないからな?
《コメント》
【キターーー!!!】
【顔が良過ぎる】
【後光出てそう】
【隣の人が目に入らない】
【流石にコレは美少女】
【※少年です】
【流石に性別詐欺】
【名は!名は何と!?】
「名前だって。決めてたっけ?」
「……うーん。候補は?」
「え?聞いてないんだけど」
聞いてたら告知の時に「お前等は名前を知らないんだもんな。愉悦愉悦」って視聴者を嘲笑えたのに!決めてたのに教えないだなんて、お兄ちゃんは絶対に許さないぞ!
《コメント》
【マトモであれ!マトモであってくれ…!】
【先生と同類じゃないと信じてます】
【あんなクソ長ド厨二ゴミネームがタイムラインに流れてくる苦痛】
【正直、あの名前の所為で先生の事毛嫌いしてた】
【普通に嫌い】
【呟きも厨二臭いんだろうなとか思ってた。普通に厨二臭かった】
【家族の前で散々な言われ様で草】
え?本当に俺の視聴者?コレが、俺のチャンネルを登録してくれてる人?嗚呼、そうだ。そうだったわ。俺の視聴者ってこんな感じだったわ。最近は配信頻度が落ちてて忘れてた。テヘペロ☆
とりあえず、お前らのアカウント名は全部覚えたからな。今後の何かしら配信で、機会が訪れたら弄り散らかしてくれる。
「どうする?今ここで決める?」
「そうだね。僕の名前か…そうだなぁ…」
「思い付かなかったら後でも良いよ。最悪、視聴者につけてもらうってのも良いんじゃない?」
まぁ、名前が無いってのもソレはソレで面白そうだけどな。とは言え、そんな事考えても無駄か。結局のところは、弟次第なのだから。
「『白氷』——」
コレにて、第2章は終わりです。
第1章と同じく幾らか間話を挟み、その後にキャラ紹介を投稿する流れになります。
第3章は、11月中には投稿開始予定です。




