配信42枠目 従兄弟になってみた。
気付けば7月になりました。正直、夏と言う暑さをしている訳ですけども、それ以上に梅雨と言う言葉が脳味噌をかっ飛ばしてます。傘からマシンガンみたいな音がするのは何故でしょうね?テンション駄々下がり。
まぁ、良いですとも。例え、傘からマシンガンみたいな音がしようとね。濡れなければ何の問題も無い訳で。尚、足元。
向かい風の土砂降りとか言う試練相手に、膝下を無傷で耐え切れる人は居ないだろう。確認するまでもなくびしょ濡れだが?そもそも、地面が5センチくらい浸水してる。鬱。
ついでに、背後からも嫌な予感がしている。俺が背負ってるリュック。もしかして、濡れてないですか?いや、皆まで言うな。纏められた髪の先から冷たい何かが垂れている時点で理解はしているんだ。受け入れていないだけで。
さて、リュックの中にはモバイルバッテリーに繋がれたスマホ君が入っている。つまり故障は安牌と言ったどころか、感電死と言う役満が存在している感じだ。ふむ。まさか俺のリュックが爆弾になるとは。やれやれ。困ったものだな…
なーんて澄ました事を考えている訳だが、表面ではめちゃくちゃに焦っている。まさか、この俺が冷や汗で頬を濡らす事になるとは思わなかった。え?ソレ雨だろって?……何を言ってるのか分からないな。イカれているのか?
そんな事よりだ。何故、ヒキニートの俺が家の外に居るのかを説明しなければならない。それも、こんな土砂降りの中を、あろう事か、小さい折り畳み傘1つで乗り切ろうとしてる理由を。
家に食材が無い。
結論としては単純なこの一言に尽きる。通販しようにも、交通網が死ねば届かないと言う事で。都内に住んでる筈なのに、孤島に居るみたいな変な気分。
まぁ、実際に死んだのは交通網では無く、クレジットカードなんですけどね。クレカ天井って知ってますか?俺は知ってたのに防げませんでした。全てはPCが死んだのが悪い(責任転嫁)
誰だ?有識者達(淫○厨&男の娘)にオススメされたからって、月初めからクレカ天井到達させる馬鹿は。因みに、PCとは別に幾つかの周辺機器も1から揃えたらしい。月初めだぞ?馬鹿か?まぁ、事実として馬鹿なんだな。コレが。
そもそも、都内で警報が出るって何なんだよ。梅雨ってこんな恐ろしいものだったか?それとも、実は毎年の事で、俺は警報が出てる事に気付かず、のうのうと日々を過ごしてただけなのか?いや、まぁ、そうなんでしょうね。
と言うか、こんな雨の中で傘は要るのだろうか?傘を差しても、差さなくてもどちらにせよずぶ濡れでは?もしかして傘の意味は無いのでは?
強いて言うならば、顔が隠せるくらいか?それも、荷物を犠牲にして?先ず、こんな雨で人の顔なんて見ないし、そもそもがビニールの折り畳みだが?元より中は丸見えだわ。
もう良いや。傘は閉じよう。正直、俺のフィジカルがあまりにカス過ぎて、傘持ってる右腕が痛い以外の感想がないんだよな。雨が強いとは言え、傘差すのが筋トレになるって相当貧弱だな。因みに、左腕もレジ袋の重みで瀕死。
「コレが、雨か……」
圧倒的開放感。だが、それ以上に雨が痛い。アメガイタイ?いや、なんだよ。雨が痛いって。雨って痛いものだっけ?土砂降りの雨は当たると痛いだと?おい、笑える。
仕方ない。腕を殺してでも傘を差すしかないか…
…アレ?待てよ。何故傘を差しているのに、変わらず頭が冷たい?いや、濡れているから冷たいのはそうなんだが、濡れが悪化している様に感じるのだが?いや、まさかな……
「チクショーメー!」
折り畳みビニール傘。豪雨により戦闘不能——
悲しみのBダッシュ。穴に落っこちるかもよ?……え?今はBじゃない?ごめん何言ってるかわかんない。とりあえず雨が痛い。良かったな。残り数100メートルの距離で。そうでも無ければ死んでいた。
「ゼェー…ハァー…し、死にそう(確信)」
息も絶え絶えだが、何とかロビーに到着。ふぅ…酷い目にあった。まさか、長年を共にした折り畳み傘に穴が空いてしまうだなんて…恐ろしい事もあったもんだ。
お陰様で、俺はビショビショなままマンションの廊下を歩いている訳だが、先程、リュックより取り出したスマホが横殴りの雨で死にそうなんですが?大丈夫かな?横から入り込んで来るなよ雨。
そして、スマホもスマホで「液体を検出しました」じゃないんだよな。なんか画面に大きな縦線が入ってますけど?画面の半分がこの変な縦線なんですが?
それに、この縦線、めちゃくちゃ点滅して眩しいな。何かしらの通知が来てるのに全く読めないが?眩し過ぎだろ。しかも段々と強まってるし、まるで将棋だな。あっ、電源落ちた。
ふむ。電源ボタンは反応無し…っと。コレ。間違い無くぶっ壊れてます。やめてくれよ。クレカさんは天井を迎えちゃってるんだから……なんてデビットカードが欲しくなる季節でしょうか。
さてと、防水製のスマホ買うか。おっと残念、今のスマホも防水製でした。充電しながら水没させるからだよ。はぁ〜人生ってカス。シャワー浴びて不貞寝してやる。
「ただいま………っ!?」
おっとー?待て待て。家に帰って来たのは良い。食材も無事に買ったし、流水で冷やされてるから鮮度も悪くない。袋の中に水が溜まっていなければ、それはとても宜しいと言える程。
だが、びしょ濡れの玄関に見覚えのない濡れた靴が有るのは解せないぞ。それに、コレは俗に言うローファーではないか?いや、そうだな。俺の絵師としての長年の経験がそう言っている。何度、ローファーを描いてきたと思っているんだ?
「となると、隣のは弟か…」
こっちは濡れてるとは言え見覚えがあるからな。つまり…なんだ。弟が女子生徒を家に連れ込んでいる?待て待て。連絡は来てないぞ。スマホが死んでるから見れてないだけだが。
さてと。困った事になったな。別に弟が誰を部屋に連れ込もうと、個人の自由だから仕方がないが、俺はびしょ濡れな訳で。タオルの1つや2つが無いと家に上がれないんですね。
声を上げようかと思ったが、近所迷惑が怖くて出来ぬ。それに、弟の邪魔をするのは…無作法と言うもの…仕方ない。ここは頼れる兄上として、もう少し外で時間を潰してから戻って来よう。
ガチャ…
おっと待て待て。俺はまだドアノブに触れただけで、玄関のドアは開けていないぞ。効果音は本当にせっかちだな。それに、玄関のドアにしては音が控えめだぞ。きっとあまりの雨に耳が遠くなったのだろうが…はたまた…
「……だ、誰ですか?」
まさか、自宅でそんな事を言われる日が来るなんてね。人生って分からないものである。後、正直言って、そのセリフは俺のだったと思うんですよ。それって、僕の感想ですよね。
して、明らかに聞き覚えのある少女の震えた声よ。此処にある濡れたローファーは貴女のでしょうか?濡れた傘が無い、玄関がびしょ濡れである事を見る限り、つまり、貴女も服ごとびしょ濡れと言うことで良いでしょうか?
フッ…成程な。理解したぜ。俺の立場を。今!この場で振り返ったら……俺は(焼け)死ぬッ!
まっ。此処で振り返らない方が不自然ですけどねっ!普通の人は背後から話し掛けられたら、背後を振り向く!コレは不可抗力である!無論、他意は無いッッッ!
「…?」
まぁ、でしょうね!知ってた。何という現実的な結果でしょう。そりゃ、濡れた制服で他人の家を歩き回るかよ。バスタオルを羽織ってました。そりゃそう。
それにしても…ピンク髪。美少女。高校生。ふむ。「分からなかった」を貫くには証拠が揃い過ぎたな。言うまでもなく彼女はヒナさんですね。不味い、死にそう。
てか、何でガワをリアルと同じ髪色にするんですかね。この企業。青くんに凛さんにヒナさんと、皆リアルと同じ髪色じゃねぇか。身バレを前提に動くなよ。
「…間違ってたら申し訳ないんですけど、此処って304号室で合ってます?」
はい。残念ながら合ってます。俺が部屋を間違える訳ないんだよな。鍵を開けられた時点でそうだし、玄関に置かれている物達も全て見覚えどころか、普通に記憶と一致してるし、間違ってる筈は無いんだ…!無いんだよ…ッ!
「……すみません。ちょっと分かんないです——」
まぁ、幾ら部屋に入れて貰ったとはいえ、雨宿りとか急ぎの理由で入ったなら、友人が住んでるマンションの部屋番号は覚えれないよな…うん。そんな予感はしてた。
「——でも!」
おや、続きがあったのか。まぁ、とても良い予感はしないが、最後まで聞いてみるのも良いだろう。まぁ、とても良い予感はしないが。寧ろ、コレは悪い予感…
「貴方が先生なのは分かりましたっ!」
うーん。笑顔は100点!
「………」
おっと、それはそれ。コレはコレ。って奴かな?唐突に表情を無にされると怖い以外の何物でもないな。高校時代、青くんによく言われていた事が何と無く理解出来た気がする。
「………」
何故、近づく。何故、俺の手首を掴む。俺は引っ張られている?いや、引き摺られている?まぁ、リアルに引き摺られている訳では無く、ただ手を引かれて廊下をズカズカ歩いているだけだが。
それはそれとして、俺を引き摺るヒナさんがとても満足そうに微笑んでいる。何故?いや、まぁ、理由は幾らでも想像つく訳だが、引き摺られる理由だけは分からない。タオル欲しい。
「あのですね。人違いである可能——」
「イケメン君!コレはどういう事だね!?」
話聞けよ。後、リビングのドアは大切に扱って下さい。このドア、そんな漫画みたいな音が出る物じゃないからね?いつもは「ガチャ…」くらいだからね?間違っても「バァン!」なんて大破したみたいな音は鳴らないから。
って言うか、イケメン君is誰?この家には俺含めて、推定3人なのだが——あっ、そうか。居たな。普通に居るわ。イケメン君って呼ばれてもおかしくない人。
「……?ごめん。何の事か分からないや」
君だよマイブラザー。それに、そんな困惑混じりの笑みを浮かべる奴は、大体の事知ってるに決まってるだろ。何、余裕そうに本を読んでるんだ。先ず、その文庫本は何処から持って来た?
A.図書室
「どうして先生が玄関に居るのかな!?どうして!先生が!玄関に!居るのかな!?」
コラ。間違っても初対面の人に指差しちゃダメでしょう。どうしても何も、此処がその先生の家だからだよ。正確にはさっきまでは居なかったし。さっき帰って来たばっかだし。ヒナさんは何を言っているんだ、一旦、落ち着け。そして、タオルを下さい。
「申し訳無いけど先生って誰の事…」
後、悪いが俺は身バレしたら死ぬんだ!我、愚かなる人間なり、生きる為、果ての無い嘘を吐き捨てる。神よ。愚かなる我を許したまえ。後、タオルを授けたまえ。
「え?貴方は先生…?」
「…ちょっと分かんないかな…?あはは…」
「……えっ?人違い…?」
うわ。チョッロ。イケるわコレ(確信)間違い無く騙せる。純粋な子で良かった。そうでなければ、貴方の愛しの先生が死ぬところだったよ。まぁ、びしょ濡れ故に、風邪引いて死ぬ可能性は否定出来ないが。
「…?何を言ってるのかな。間違い無く——」
おっとー?待て待て弟。気持ちは分かるぞミスター弟。でもだな。一応、貴方は俺が先生である事を知らない設定なんですよ?あくまでも、俺にバレバレなだけでね。だから弟が俺が先生と知ってた事は知らない訳ね?理論上、俺は。
だから、今回は話を合わせてもらいます。全てはさっさとカミングアウトしない方が悪い。俺は悪くない。責任転嫁では有りません。何故なら、俺は悪くないから。
「嗚呼!このイケメン君は従兄弟だよ!従兄弟!分かる?僕、イケメン君の母親の姉の息子。ね?」
と、口を閉じさせる為に近付いたのを利用して、弟の脳内に直接言葉を届ける。って言うのは流石に無理なので耳元で囁く。弟にだけ聞こえる様にね。特に、あそこでハテナを浮かばせて、大困惑してるヒナさんにだけは聞かれない様に。
『頼む。バレるまでの間だけでも話を合わせてくれないかな。身バレたら死ぬんだよ。詳細は後で伝えるけど、兎に身バレたら俺は燃え死ぬ!あの子のファンなら俺を燃え殺せる!』
『萌え…萌え…キュン…?』
『なぜ⁉️ありえない話し‼️』
『はいはい。分かってるよ。活動の事は隠したいんだね?』
そうだよ。因みにお互いにふざけてる場合じゃないからね?分かってる?今現在の状況は、俺の命が断頭台の上で転がってる訳だからね?俺の首が地面を転がされないように頼むよ?マジで。
『後、分かってると思うけど。俺が身バレしたらとんでもない事になるからね?実家の住所バレたアレを繰り返したくないよね?ね?』
『それよりタオルは?めちゃくちゃ水が散ってるけど』
『誰も取らせてくれなかったんだが?』
後でキッチリと拭くので許してクレメンス。それよりも先に弟に協力して貰わねば。弟は何故か不満そうな顔してるが、仕方ないでしょう?事実として、身バレしたらヤバいんだから。
「…そうだね。この人は僕の従兄弟。恐らくだけど、先生って言うのが兄の事を指しているなら、この人じゃないよ。彼は実家を追い出されて此処に居候状態な訳だし、そんな大層な事が出来ると——」
「おいちょっと待て」
「?」
いや、何か?って顔されましても、さっきのはあまりに要らない設定だっただろ!まるで、俺が従兄弟の家に転がり込んでる様な、それはそれはとんでもないヒモ野郎みたいになっただろ!
「え?何処か間違ってたかな?」
何処をどう見ても大間違いだよ!って、言っても混乱を産むだけだよなぁ…悔しいが、否定は出来ず、タオルが欲しい状況か…
「…いや、間違ってないけども……もう少し、こう、手心を?欲しかったなぁ〜って」
うっ…めっちゃ泣きそう…弟に弄ばれる悲しい兄です。分かったか?幾ら兄がブラコンで弟を可愛がろうとも、兄の扱いはこんな物です。無念。
「それはどうして?」
「だって、初対面の美少女に最低ヒモ野郎だって思われるの嫌じゃん?」
「でも?」
「……ええ。間違いでは有りませんね!」
笑ったね。その心笑ってるね。そんな澄ました顔の下では、俺の事とんでもなく嘲笑ってるんだろ?はーん。お兄ちゃんは泣いちゃいそう。
でも、コレにより俺の従兄弟(仮)のキャラは確立されたか?弄られやすい陽キャ気質の人間と言った感じで良いのか?任せろ。此処からは演劇部の実力の見せ所だな。
「じゃ、じゃあ…イケメン君のお兄さんはど、何処へ?」
何をそんな吃る。やましい事があると言っている様なものだろ。
「だ、だって…私はそれが目的だからね…!」
「おー。大胆不適切」
100%嘘で笑う。あまりに分かり易かった。視線が泳ぎまくってるし、冷や汗が流れ出ており、その上、モゾモゾと謎の動きを見せている。いや、分かり易過ぎるだろ。絵に描いた様な嘘。
「大胆不適切…?」
「ほっとけ」
ふっふっふっ。弟よ。幾ら話を逸らそうって、そうは問屋が卸さない。俺に嘘は通用しないぞ?それはそれとして、ヒナさんは分かり易過ぎる気はするが。
ほら見ろ。弟のフォロー入ったからって安心しきってるぞ。深呼吸して一息ついてる場合か?分かり易いな。ホントに。
「それで?本当の理由は?」
「っ!?」
いや、何で気付かれてないと思ったんだよ。鏡の前で先の一連の行動を繰り返すか?アレで嘘を吐いてませんは、思いっきり嘘を吐いてますよ。弟なんて呆れて物言えてないぞ。
「くっ!真実を言うべきか…言わざるべきか…」
「そこは否定じゃないのかよ」
「なっ!?そんな手が…!?」
だ、大丈夫かしらこの子…お兄さんは流石にちょっと心配です。純粋なのは良い事なんだが、あまりに純粋が過ぎると思うんですね。どう考えても、隠し事には向かない性格なんだよな。
「まぁ、深くは問わないよ。僕は優しいからね。それよりタオル取って来て良い?ついでに、リビングは喜んで貸し出すから離席出来る?」
まっ、さっさとご退散するのが1番楽なんだなコレが。下手に接触を増やして正体バレは宜しくない。宜しくないどころか、命の危機を感じますね。クォレハ…
「……こうなったら、仕方ありません。お話ししましょう」
「…えっ?なんて?」
聞き間違いかな?何がどうなったら、こうなるんだよ。そうじゃねぇだろ。何で普通に話そうとしてるんですか?隠せるんだから隠しとけよ。何で自分から情報開示するんだよ。ご都合バトル漫画じゃないんだぞ。
「フッ…嗚呼、いや、何でも…」
鼻で笑ってる場合か。早くお友達を止めろよ。嘘を暴かれた衝撃で暴走してんぞ。後、どうしてでもタオルを取らせたくないみたいだな君達。エアコンがガンガンに効いてるの分かってるのかな?風邪引くぞ?オラ。
「さて、何処から話しますか。先ずは現状を伝えるところですかね…」
うん、そうだね。それよりも、タオル取ってきて良い?実は足元に水溜り出来ちゃってるんだよね。カーペット敷いてなくて良かったのか、悪かったのか。
「先ず、私達は扶助部の部員です」
はい予想通り。同時に嫌な予感も的中っと。さてと、引越しの準備だけしておくか。何としてでも生き延びてやるからな。
「あっ、先ずは扶助部の——」
「あー。いいよ。そこのイケメン君から聞いてる」
「…話を続けます。私は部長で、扶助部にはもう1人部員が居ます」
はいはい。それも聞いたな。そして、その子が数合わせで入れられた子って言うのも聞いた。後、その子関係で悩んでる事と、その子が凛さんで有る事も察した。ちょっとばかり世界が狭過ぎるな。
「それも聞いたな。それで?その子がどうなったんだ?」
「何故か元気が無いんですよ!」
「…そう」
さてと、それが我が家に来た理由とどう繋がるのかな。そう言えば、凛さんが活動休止して、ヒナさんがその理由を探ってたな。その理由が特に伝えられてない辺り、それは未だ分からないと言った感じか?
少し前に弟から受けた相談と合わせて考えると…この家に来たのはその事を話し合う為?部室とかじゃダメなのか?
「元気が無いにしては様子がおかしくて…部活にも顔出さないし、避けられている様な気もします。その事をイケメン君と話し合おうにも、テスト期間な事もあって、そもそも部室は入れませんし…」
「それでこの家にね。部活動停止か…そうなんだ……ね?」
部活動停止とは、一体何の事かな?そんな話は誰からも聞いてないんだが?目を逸らすなイケメン君。後で詳しくお聞かせ願えますかね?嗚呼、ヒナさんが帰ってからで構わないよ。
「何とか元気になって欲しいんですよ!だから、お兄さんも一緒に考えてもらって良いですか!話した感じ、人生経験豊富そうですし、考える頭は多い方が良いですから!」
さて、人生経験豊富そうな人を演じてるだけで、別に人生経験豊富じゃないって話をするべきか否か。勿論、その話をした場合、俺は身バレする訳だが…どうすんだコレ?いや、黙秘一択しか無いけども。
「…まぁ、一緒に考えるくらいなら…とりあえずタオル取って来ても——」
「ありがとうございます!やったねイケメン君!」
とりあえず、最後まで話を聞こうか。ね?そして、弟は弟で鼻で笑ってる場合か。さっきから一言も話さずに話を聞いてる暇があるなら、タオル取ってきてくれも良いんだよ?因みに、弟にタオルを取って貰えるとブラコンの俺が喜ぶ。
「それじゃ、とりあえず出来る限りその子の話をして貰えるかな。後、タオルを——」
「合点承知!」
うーん。やっぱり笑顔は100点。




