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竿斬りの舞  作者: 凪子
第三夜
26/146

26.

萌はこうべを上げて女帝を見据えている。


「御剱の執事は全て、ここにいる天河てんかわ旗下きかにある。ゆえに全ての行動はわらわに筒抜けじゃ。仮に舞が自分付きの執事に独自の命令を下そうとも、最高権限を持つ妾が命じれば、そちらが優先される」


「つまり、今回の件は御剱に関わる者や執事による犯行ではないと?」


「そなたとて、それが分からぬわけではあるまい。第一、リスクを負って竿を得たところで、御剱に利は一つもない。とても得策ではあるまいよ」


「そのようね」


女帝は重々しく頷いた。


「とはいえ、あなたが自らここへ来たということは、何かつかんでいるのでしょう?」


舞ははっとして萌を見た。


「御剱の情報網を舐めてかからぬことじゃ。日向野ひがのと違ってこちらは悠久の昔から、この地に根をおろして生きてきた一族。調べようと思えば一粒のちりさえ漏らしはせぬ」


「で?一体どこの誰の仕業しわざなの」


萌は不敵な笑みを浮かべると、人さし指を立て、


「これは貸しじゃ。いずれ返してもらうからの」


女帝は喉元で言葉を飲み込み、軽い溜息をつくと、



「……好きになさい」










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