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僕の絵本日記  作者: 高冨さご
11月

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11月5日 『忙しない』

 しばしの休息は終わり、またしても忙しない毎日が帰って来た。ゆったりとした朝は見る影をなくし、僕らは必死でもがくように家を飛び出す。


 日常に溢れる些細なこと。例えば対向車が多くてなかなか曲がれないとか、赤信号が長いとか、歩行者多いとか。これは全て運転中に感じたことではあるが、それだけで普段見える景色に嫌気がさしている。

彼らは何一つ変わった日常を過ごしているわけではないのに、僕にゆとりがないせいで。


「早くしろよ」「何やってんだよ」「うぜえなあ」


なんて心ない言葉をついついこぼしてしまうのだ。だが、それは決してあなたがそういう人間だからではない。追い詰められた時にこそ本性が出るとは言うが、これはただ単にあなたが忘れ物をしているだけであって、本来のあなたからはかけ離れている状態なのだ。

ならば、何を忘れて来たのだろう。どうしてこんなにも誰かを傷つける言葉をたやすく発してしまうのだろう。


心を忘れるとはなんとも恐ろしいことよ。

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