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僕の絵本日記  作者: 高冨さご
10月

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10月26日 『何者』

 出来ると意気込んだり、出来ないと落ち込んだり。やる気に満ちているかと思えば、また部屋の隅で泣いている。


 まったくこればっかりは勘弁してほしい。ついさっきまで笑っていたくせに、やっぱり無理だと頭を抱えて。一体君はどうしたいんだ。


「だって分からないもの!私って何なの?何者なの?」


それが分かれば、君はもう泣いたりしないのかい。


「ええ、泣いたりしないわ」


そうか。ならば教えてあげよう。君はね、この世界に舞い降りた天使なんだよ。だから少し生きづらいだけ。ただ、それだけ。君の背中を見てごらん。そこには何もないと思うだろうが、君に見えないだけで大きな翼がそこにある。僕には見える。


 だからどうか泣かないでおくれ、愛すべき天使よ。君はこの世界にいるだけで、それだけで十分すぎる存在なんだよ。

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