表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の絵本日記  作者: 高冨さご
10月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/194

10月9日 『忘れ物』

 なんだか今日は何かを忘れている。そんな時はないだろうか。僕はしょっちゅうある。


 火をつけっぱなしにしたか?いや、つけていない。家の鍵は?ちゃんと閉めた。子どもの荷物?着替えも入れた、連絡帳、水筒、お弁当箱、今日必要なもの…全部入れた。体温も測った。体調が万全なことも確認した。出かける寸前にオムツが爆発しそうな生産物を誕生させたお子のパンツもきっちり変えたし、その片付けもした。


 ならば自分のことか?財布、ある。車の鍵、ある。社員証、ある。朝飲むコーヒーも忘れがちなアップルウォッチもつけて来た。提出物はなかったはずだし、着替えは会社に置きっぱなしだ。


 あ、靴下はなかったか。昨日置きっぱなしにしたものを履くしかないが、まあ大きな問題ではない。


 なんだ、思い出したところでこんなものだったか。僕の異様な不安は、ただの思い過ごしだったのか。すっきりした気持ちで、僕は車を降りる。今日はやけにカラダが軽いな。なんだが涼しくも感じる。もう秋だからかな。


 コーヒー片手に歩く僕の背に張り付くリュックは、未だリビングの隅で今か今かと僕を待っているのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ