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僕の絵本日記  作者: 高冨さご
9月

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9月9日 『ひとつのいのち』

 今日、一つの命が空に帰った。彼が亡くなったのは、もしかしたら日が変わる前だったかもしれない。僕は翌日になるのを待たずして、目を閉じてしまったから。


 最近歩かなくなっていたとは思っていた。そんなある日、彼が一日何もせず外にいることがあった。こんな昼間から珍しい。どうしたものかと見ていたが、もしかしたらあれがお別れの挨拶だったのかもしれない。


 僕が近くに行くと、少しだけ小刻みに震える程だったが、彼は手を振ってくれた。僕にはそんな風に見えた。


 僕は君に感謝されるようなことは何もしていないし、君も僕を喜ばせようとしたことは一度もないだろう。けれど同じ空間で息をしていたことがある。たったそれだけの共通認識が、僕らを繋いでいたのかもしれない。


 だから ちゃんと 今 言うよ。


 ありがとな、出会ってくれて。

 ありがとな、生きててくれて。

 ありがとな、さよならをくれて。


 また。今度は来年の夏、会おう。

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