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差入作り

「これはソウ様、ご無沙汰しております」


ヨルハネキシが深々と礼をしてくる。


レオニーナも他の職人達と一緒に来てるね。


「来てくれて感謝するよ。しかし随分早くに着工してくれるんだな」


「ほっほ、ソウ様が色々と提示してくださったおかげで事が順調に進んだおかげですな」


ホントこの爺さんは人の気を良くするのが上手いな。


「そうか。とりあえず俺は何かする事あるか?」


「そうですな、基本的に我々でやりますので何かありましたらこちらからお呼びします」


「わかった、よろしく頼む」


「おまかせくだされ」


サチも職人達と一緒に現場に向かうようだ。


本当は俺も様子を見たいがユキ達を放っておくのもよくないしな。




「どうだ?」


家に戻ると既に一品出来てた。さすがだな。


「こんな感じのを作ってみました」


見せてくれたのは以前教えに行った時に作ってた四角いシャーベット。


前に見たのから更に改良が加えられて二色になってて色も鮮やかだ。


「おぉ・・・これどうやったの?」


「それぞれ果汁を凍らせたのを重ねた後に切り分けました」


「一個貰って良い?」


「はい、どうぞ」


口に入れた瞬間柑橘系の酸味が広がり、その後に桃系の甘みが広がり、後味がすっきりしてて良い。


「うん・・・美味しい。造島師達に出しても十分な出来だ」


「本当ですか?よかったー」


「じゃあ作ってくれた礼に一品新しいのを教えよう」


「ほ、本当ですか!?」


お、おう、この食いつき方はルミナの系譜を感じる。


既にシャーベットアイスはものにしているようなので、同じアイス系の代名詞のアイスクリームを教えることにする。


といってもバニラエッセンスもチョコレートもまだ無いのでシンプルにミルクアイスになるが。


作ってて思うがこっちの世界じゃ凍らせるのが念の力で出来てしまうのが本当に便利だと思う。


凍らせる部分だけ彼女達に手伝ってもらって完成。


ふふふ、これはサチも知らないだろうから後で食わせて驚かせてやろう。


「トゥウィンティリアとラクウィッフィスィは相性がいいのですね」


「う、うん」


試食して顔を綻ばせながら感想を言っているが何を指したのか分からず適当に相槌を打ってしまった。


「ギューニューの実とサトウの事です、ソウ様」


「あぁ、うん。その二つは相性がいいんだよ」


ユキが何のことか俺にも分かるように言い直してくれた。


相変わらず俺は発音ができないし覚えられないのでありがたい。


うーん、本当は名称覚えるべきなんだけど覚えられる自信が全く無いんだよな。


皆には悪いが新しく呼び方を覚えてもらった方が早いのかもしれない。既にユキは覚えてるようだし。


「ソウー、ちょっと来て下さい」


お、良いタイミングでサチが来たな。


「よし、それじゃ差し入れしに行こうか」


「はい」

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