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花見と羽見
「今日は花見。条件」
「角は封印、羽は収納、征服は言わぬ」
「よし!」
公園。
桜が満開。
「……白い火が咲いておる」
「火じゃない、桜」
「攻めない美しさがあるな」
「攻めないって言うな」
花びらが舞う。
「ぬ……」
羽もぞ。
「出るな出るな出るな!」
「心が揺れただけだ」
「揺れるな!」
子どもが指差す。
「背中…!」
「リュックです!羽みたいな!」
「都は進んでおるな」
「黙って!」
弁当。
「供物が整っておる」
「弁当!!」
唐揚げひと口。
「……うまい」
「今の好き」
花びらが肩に落ちる。
「花が我を祝っておる」
「たまたま」
「たまたまでも嬉しいものは嬉しい」
ずるい。
ほんとずるい。
缶のお茶。
「春の箱だ」
「季節シリーズやめて」
少し静か。
「主よ」
「なに」
「ここに来て良かった」
「我が世界には戦の花しかなかった」
「物騒!!」
「すまぬ、軽く戻す」
「戻さなくていい…いや戻して」
その瞬間。
シャボン玉。
「ぬっ、魂が浮いておる!」
バサァッ!!
「羽しまって!!魔王様!!!」
「花見の礼儀である!」
「礼儀で出すな!!収納!!」




