表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
羽しまって!魔王様!  作者: 松本ゆきみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/18

帰れる扉と、帰らない選択

「……帰れるの?」

「分からぬ。だが…近い」


「…帰りたい?」


「我は魔王だ。帰れば城がある」


「…うん」


「だが」


「だが?」


「ここには、主がいる」


(沈黙)


「…いなくなるって考えたら、ちょっと嫌だった」


「主は優しいな」


「優しくない。生活が脅かされるだけ」


「嘘だ。声が震えている」


(裂け目が光る)


「来る」


「どうするの」


「扉が開けば、我は帰るべきだろう」


「…魔王だもんね」


「だが」


「征服より、生活を知った」


「生活…」


「朝のゴミ出し、夜の供物、雨の日の黒き湖」


「コーヒーのことね」


「うむ。あれは良い」


(少し笑う)


「だから選ぶ」


「…選ぶ?」


「今、扉が開いても――我は帰らぬ」


「ほんとに?」


「主のためだ」


「……」


「そして、我のためでもある」


「ずるい」


「ずるいのは王道だ」


「今言うな!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ