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羽しまって!魔王様!  作者: 松本ゆきみ


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12/18

雨の日、羽の防水性

雨。


窓が白い。


「空が泣いておる」

「ただの雨」


「羽が、重くなる」


初めて聞く弱音。


「だから今日は外出しない」

「承知。城内勤務だな」

「家にいるだけ!」


ゴロゴロ。


「ぬっ」


羽バサッ。


「出るな!!!」

「雷は友だ」

「友に驚くな!」


タオルを持ってくる。


「濡れると乾かすの大変だから」

「……」


少ししょんぼり。


「我は、役に立てぬか」

「今日は静かにしてくれるだけで助かる」


ドーン。


「ぬぅっ!」


「静かにできてない!!!」


沈黙。


魔王がぽつり。


「主は、雨の日、疲れておるな」


図星。


「……コーヒー、淹れよう」


「できるの?」

「昨日、宝物庫で見た」


ケトル、ピッ。


羽ピク。


「耐えろ!!」


湯気。


「……美しい」

「感動するな!」


黒い液体。


「飲め」


ひと口。


「……おいしい」


魔王、ちょっと嬉しそう。


「主が笑った。よかった」


ずるい。


ほんとずるい。


遠くで雷。


「……怖い?」

「怖くはない。ただ驚く」

「同じだよ」


タオルを肩にかける。


「今日は羽出てもいい。でも拭く」

「主……」


ピッ(保温切れ)


「ぬっ」


バサッ。


「羽しまって!!!」

「湯が別れを告げた」

「ポエムやめろ!!」


— 第12話 おわり —


(窓の外、一瞬、黒い裂け目のような光)

「……今のなに?」

「……我の世界の匂いがする」

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