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語られるモノ  作者: 百目


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カーブミラー

カーブミラー。


カーブミラーって分かりますか?

T字路になどにある曲道などの、

視野を補助する丸みがある鏡ですが。


昼間ならただただ便利なんですが、

夜になると途端に怖く感じちゃうんですよね。


シンと静まり返る真夜中の鏡とは、

ただそこにあるだけで怖いと感じちゃうんですよ。


ある程度、光源があるとそうでもないんですが。

光が届き難い場所のカーブミラーは真っ黒で不気味で背筋を震わせるんですね。


それ自体はまあ良かったんですが、

何かですね。


何か、見つけちゃったんですよ。

本当に真っ黒なカーブミラーを。


それはたまたま、

深夜のコンビニから戻る時の事ですが。


近場とは言え、

やっぱり怖い怖いと足早に家に戻ろうとしてると。


あれ?


おかしな事に気が付くんですよね。

比較的にポツポツと明るい道なんですが、

2枚あるカーブミラーの1つが異様に黒いんです。


おかしい


光源は電灯ぐらいですがあるのに、

光を全く感じられない鏡があるなんて。


ソレは並んだ鏡なのに1つだけ、

そんな事あるのか?なんて思って足早に過ごそうと思ってたんですよ。


ちょうどそのカーブミラーを過ごした辺りから、

何かゾゾゾと嫌な気配がしたんですね。


暗闇だからか、警戒心が生んだ虚構なのか、

居るって思ったんですね。


振り返ってみてみると、

何もない。

でも何かが通ろうとしてる、

そんな気配があるんですよ。


あ、これはダメだ。


ダメだダメだダメだダメだ。


私はかなり足早に帰宅しました。

そもそもです、暗闇に警戒心や居もしない存在を感じるのは何かの資料で聞いた事あるんです。


だからそれは自体は問題ないんですが、

居もしない存在に睨まれたり、飲まれてしまうは流石にヤバいと思いました。


バクバクする胸の鼓動は、

それには耐えられない気がしたんですよ。



昼頃にまた同じ道で、

カーブミラーを見てみましたが。

特にイタズラされたとかもなかったので、

あの日は何か最悪なタイミングで鏡を見てしまったんだと思う事にしました。


鏡に纏わる話は色々ありますからね。

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