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語られるモノ  作者: 百目


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手袋

むかしむかし、私はある日、

怖い話を聞きました。


それは道端に手袋がある話です、

それの何が怖いのか最初は分かりませんでした。


その人は何気なく近付いて、

その手袋に更に近付くと、

様々な違和感に気付くのです。


やたらとふっくらした厚み、

赤色が生々しく、

凄く嫌な予感が頭を過るのです。


そこからは当人は知らない話でした、

ただ身元不明の手が、

その辺りに発見された事しか伝わらなかったのです。


本来なら通報すべき所ですが、

あの「あっ」となる瞬間の恐怖は、

抗えない人も多いと思いました。


だから私は落とし物が怖いのです、

例え生身があろうが無かろうが、

私には何か詰まってると思うからです。


だからか、私はある話も知りました。

落とし物と言う事は、厄を落とす、呪物を落とす、

落とす落とす落とす。

そこに落ちてるのは誰かの不幸なら、

拾うのは単なる私物だったものじゃないかも知れません。


あなたも私の話を拾ったなら、

気を付けて頂きたいと思います。

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