6 アリジゴク
ファブリスが砂の上に着地する。
そして穴にむかって歩き出すがズッコケて転ぶ。
すると砂がファブリスを穴に引き込んでいった。
穴から「キェェェェェ!!!」という音が聞こえるとなかから二つの木(?)が現れる。
いや、木ではない。
これは…
「うわぁああああああ!!!」
ファブリスが木のしたから出てきたそれを見て腰を抜かす。
ア、アリジゴクだぁ!
そう、その穴の正体は蟻地獄だったのだ。
ファブリスが即座に空中に浮かぶ。
そして俺を抜き取った。
ファブリス!早く攻撃しないと逃げられるぜ!
「わかってる!」
ファブリスは刀身を縦に振ってアリジゴクを切断する。
巨大だったこと意外は普通のアリジゴクとは変わらないようでその程度の攻撃で倒れた。
俺はアリジゴクを吸収しファブリスに連れられて穴に入る。
後は本当に真っすぐ行くだけで大きな坂を俺たちは」登って行った。
途中、くねくねとしている部分もあったが無事に上層に到着した。
上層は弱い魔物がうようよしていた。
例えばカエルとかムカデとかトカゲとかカエルとか……
あれ?さっきからカエルばっかな気がするな。ま、いっか。
その時、奥のほうから炎と話し声が接近してきた。
ファブリスは俺を鞘から抜き戦闘態勢に移る。
「待て」
例の声が話しかけてくる。
「怪しい者ではない。私はアルフレッド共和国ゴライ大迷宮調査団団長アルベルト・ロアンだ。このゴライ大迷宮から正体不明の魔力の波が国土に押し寄せてきたと報告があり調査をしている。なにか知っていることは?」
「特にない」
たぶんその魔力の波は俺のことだろう。
でも魔力ってなんだ?
《魔力。魔力とはスキル発動時に消費されるエネルギーのことです。個体によっては魔力が溢れている者もいる》
なるほどな。
「むむ!?貴様、並外れた魔力量を持っているな。そしてその剣も」
バレたかー。
「団長殿!『鑑定』の結果が出ました!」
部下らしき人物が団長に寄っていく。
そしてその耳元でなにかを囁いた。
「なに!?黒龍!?こやつが!?」
「おい、アンタ。俺のことをこやつなんて言って大丈夫か?もしかしたら命がなくなるかもしれんぞ」
ファブリスが舌なめずりをする。
コイツも兄と似てなかなかのサイコパスのようだ。
調査団のメンバーは怖気づいて撤退する。
「逃がすと思ってんのかぁ!?」
ファブリスが刀を横に一閃する。
調査団の人たちが立っていたところにはもう肉の塊しか残っていなかった。
この死体を吸収するにはかなりの時間がかかった。
その代わりメリットもあったが。
《スキル『人化』を獲得しました》
き、来たぁー!!!




