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4 ファブリスとの出会い

夏休みの宿題が終わんないっ!

だけど頑張って書きました。いや、本当は勉強しなきゃダメだけど。

女神様!ここってどこですか!?

俺は途方に暮れていた。

なぜなら俺が行きついた先がまさかの行き止まりだったからだ。


《現在位置はゴライ大迷宮の最下層です。地図を表示しますか?》


YES!

すると目の前に地図が浮かび上がってきた。


《ゴライ大迷宮とは上層、中層、最下層で成り立っているダンジョンです》


横に二つ新たな地図が浮かび上がる。


《最下層から脱出するためにはこのルートを通らなければなりません》


最下層を表した地図に赤い線が新たに表示される。

地図には俺が通ったルートも書かれていたが全く反対側だった。

マジでショック…

女神様!最下層の地図ってこのまま表示とかってできる?


《可能です》


じゃあそのままにしておいてくれ。

さてと、行きますか!

俺はフル加速でそのルートを通過した。

かなり複雑だったが別に問題はなかった。

俺は途中である事実に気付いた。

俺が奥に、奥に進むほど魔物の数が減っていくのだ。

俺の本能が危険だと叫んでいたがそれらを無視し俺は突き進む。

しばらくすると俺は大きく開けた場所に出た。

ここが最下層の出口、そして中層への入り口である。

俺はその大きさにしばらく呆けてしまった。

俺はゆっくりと浮上する。

なにかが潜んでいると感じ警戒したためだ。

そのまま浮上していると闇のなかから二つの赤い目がこちらを覗いた。

俺は刃先をそれに向け戦闘態勢に移る。

その時、声が脳内に響いた。

『まあ、そんなに警戒しないでくれ。そんな底辺の馬鹿どもみたいにすぐ攻撃したりしないから』

俺は刃先を横にし戦闘態勢を解いた。

すると黒い龍が頭だけ出して話しかけてきた。

『俺の名前は黒龍ファブリスだ。お前は?』

実は俺には名前がないんです。

『ほう、名前がない……』

ファブリスは話すのをやめてしまった。

もしかしたらなにかを考えているのかもしれない。

『もしやお前さんは岩に突き刺さっていたんじゃないのか?』

なぜそれを!?

『やはりそうか。よく聞けよ?お前さんはこのゴライ大迷宮の最深部に眠ると言われていた伝説の剣だ。幾千年ものの間、長らく封印されていたのだが封印を解いたか……。しかも自我を持っている』

なにか悪いことでも?

『特に問題はない。だが持ちてによって災厄が起こったことで有名なんだ』

俺ってヤバいやつだったんだ…

『お前さん、この後はどうするんだ?』

えーと、まずはこのゴライ大迷宮を脱出して肉体を手に入れようと思ってます。

『だったら肉体が見つかるまでの間、俺が使い手になってやろう。愚かな人間どもの手に渡ったら大変なことになる』

やめといたほうがいいんじゃないですか?

だって俺、ヤバいやつなんでしょ?

『俺だって龍種の中で最も最高位の黒龍なんだ。お前さんぐらいは扱える』

本当ですか?

『ああ』

じゃ、よろしくお願いします。

『こちらこそ!』

ファブリスのからだが縮んだかと思うとそこには黒髪の好青年が浮かんでいた。

ファブリスが柄を掴む。

すると自動的に鞘が現れ刀身を包んだ。


《ユニークスキル『未来予知』を獲得しました》


「いざ、中層へ!」

おー!

ファブリスが俺を腰に押し付けるとベルトのようなものがファブリスの腰に巻き付いた。

ファブリスが浮上する。

黒い霧を抜けるとそこには暗黒の世界、中層が待ち受けていた。

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