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23 アルバート爺さん、強し

俺は途中で分岐させた『変形刃(マルチブレード)』をアンフィスバエナの大群目掛けて両手から出した。

しかしアンフィスバエナたちはさらりと避けると人型に変形しそれぞれ片手に武器を持ってこちらに飛んでくる。

アンフィスバエナは髪が半分ずつ色が違っていてちょっとキモイ。

「お、おい!ちょっと待て!」

アルバート爺さんが俺の横を飛び出した。

だけど…この人、飛べないんだよな?ヤバくね?

そう思っているとアルバート爺さんが拳を握りひとつのアンフィスバエナに突進する。

「うぉおおおおおおお!!!」

そしてそいつを殴るとそいつを踏み台にして次の獲物を探しに跳躍した。

爺さん、ヤバいな。

よく見ると筋肉ムキムキだし。

俺も刀を抜き相手を次々に斬っていく。

突然、影の霧が戦場を覆った。

それの出ている先を見るとバルドゥルだ。

これも影龍の能力なのだろう。

俺はそんなことを考えながら『預言』のアンテナでどこに敵がいるか解析し敵を斬っていく。

霧が消えると敵の中心で爆発が起こった。

エヴェリンの能力だ。

しかしアンフィスバエナたちはビクともせずエヴェリンを剣で襲う。

その時、ノアが爆速でエヴェリンに近寄り自分とエヴェリンのまわりに竜巻を出現させ剣を弾き飛ばした。

二人がなにかを話しているがこちらからでは聞こえない。

後ろに人の気配を察知する。

振り返るとそこにはアンフィスバエナの兵が槍を両手に俺の腹を突き刺そうとしていた。

俺はシールドを使って受け流そうとするが間に合わず腹の横を槍がかする。

そしてそいつの腹を蹴ると空中で一回転し刀を腹めがけて突進させていった。

刀が青色のエフェクトライト輝かせてからだを貫く。

「ごはっ」

その見えない刃は後方にいたアンフィスバエナをも貫いた。

二体のアンフィスバエナが落下していく。

それを見届けながら俺は上空に上昇していった。

俺のからだが光り輝く。それと同時に俺のけがが治ってしまった。

これはナディーヌさんの治癒魔法だ。

もしかしたら回復魔法も使っているかもしれない。

俺は戦闘を上から眺める。

バルドゥルが影の霧や影分身で相手を惑わせ次々に相手を倒していく。

アルバート爺さんは倒した相手を踏み台にして相手を殴って気絶させていた。

ノアとエヴェリンは…ちょっちまずいかな?

ノアとエヴェリンは連携して戦っていたが敵の連携攻撃に苦戦させられているようだった。

俺は二人のもとに急降下すると手から『変形刃』を出して敵を串刺しにしようとした。

が、敵は意外にも素早くなかなか当たらない。

「大丈夫か二人とも!」

「団長!」

俺はシールドで攻撃を受け止めながら作戦を考えていた。

「ノア、さっき作っていた竜巻をパワー最大にしてやつらを巻き込めるか?」

「それはちょっとキツイな」

「無理か…」

こういう時、他の人ならどうするんだろう。

エヴェリンが俺を盾にして炎の弾を打ちまくる。

「当たれ!当てれぇええええ!!!」

しかしいくらエヴェリンが叫んでも弾は彼らに当たらない。

ノアも風を操って飛行を妨害するがすぐに移動短縮魔法(ワープホール)で逃げてしまう。

「エヴェリン、ノア。ちょっと離れるから二人で頑張ってくれ」

「ちょ…」

俺は『預言』をフル稼働させて相手の動きをすべて読む。

俺は相手が来るであろう場所にむけて刀を振り下ろした。

刀がライトエフェクトを輝かせ一人ずつ撃墜させていく。

さすがに敵は俺を警戒したのかアルバート爺さんのところにむかってしまった。

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