10 俺が指名手配中!?
俺たちはまず両替商のところに行って鱗を金に換えた。
そしてそのお金を使って靴を買った後、料理屋に入る。
「いらっしゃいませ!」
そのお店はラーメンのような料理を作っていた。
俺たちは店主がおすすめする商品を注文する。
しばらくするとラーメンのようなものが出てきた。
「へいお待ち」
「うわぁ。うっまそう!いただきます!」
「いただきます」
やけにファブリスのテンションが高かったが俺たちは無事食べ終わり金額を支払うとお店を出た。
「さて、どうする?」
「どうするって言われてもねぇ」
俺たちは街を歩きながら考えることにした。
しかしいくら歩いてもいいアイデアは思い浮かばなかった。
その時、誰かが俺の肩を掴む。
振り向くとそこには暑い季節なのに真面目に外套を着ている軍人の姿があった。
「おいお前、指名手配中の二人組だろ」
「え!?」
軍人さんは紙を取り出して俺たちに見せる。
そこには俺たちそっくりの似顔絵が書いてあった。
「おぉー。顔がもっと美人になってる……。絵を描いた人、どんな人だろう」
「聞いてるのか?」
「もちろんですよ」
「どうなんだ。これはお前たちなのか?」
「どういう理由で指名手配されているんだ?」
ファブリスが軍人に尋ねる。
「ゴライ大迷宮調査団の団長を殺害した罪だ」
まわりの野次馬が騒ぎ始める。
しかし次のファブリスの発言がさらに彼らを混乱させた。
「あ。それは俺たちがやりました」
「本当か?」
「はい。俺をこやつ呼ばわりしたのでキレてぶち殺しました」
「ファブリス!余計なことを言うな!このサイコパスが!」
俺はファブリスを軽く殴る。
「いってぇ……だって事実だろ?」
「でも……」
「うるさいぞ。黙れ」
そう言うと軍人は俺たちに手錠をかける。
我ながらこんな状況でも冷静でいられるのはヤバいな。
さてと、この状況をどうやって脱出しよう。
《ユニークスキル『変形刃』を獲得しました》
ナイスタイミング!ちなみにそのスキルの使い方は?
《ブレードをからだのどこからでも出すことができ自由自在に操ることも可能なスキルです》
なるほど!
「スキル『変形刃』発動」
俺は手につけられていた手錠をブレードで破壊するとブレードを使ってファブリスの手錠も破壊する。
「貴様ら!」
軍人が腰のサーベルを抜き俺たちに襲いかかってきた。
女だからと見くびったのか軍人は俺にサーベルで襲い掛かってくる。
だが……甘いな。
俺は刀を空中で一突きする。
まわりからはただ剣を動かしただけに見えただろうが実際は違う。
刀はエフェクトライトを輝かせて軍人の胸を貫いた。
観衆は思わず悲鳴をあげて逃げ出した。
「逃がすかよっ!」
「待て」
俺はいまにも攻撃しそうなファブリスを静止する。
「ここは冷静に逃げよう。このまま捕まったらすべての終わりだ」
「そうだな。提案があるんだが空から逃げるっていうのはどうだ?せっかくだし俺の背中に乗って行け」
そう言うとファブリスは黒龍に姿を変える。
『遠慮するな』
「じゃ、ありがたく」
俺は空中に浮遊しファブリスの背中に着地する。
するとファブリスは大空にむけて大きく翼を羽ばたかせた。




