プレゼント
サンタが視界から消えてまもなく、プレゼントに目をやった。
特に目立った所のない、普通の包装がされている普通の箱。
重くもない。
文字通り手軽な箱。
リボンを外し、箱を開けて見る。
そして、その場に倒れこんでしまった。
目を開けると、雲の漂う空ではなく、見慣れた天井が見えた。
上半身を起こし、周りを見渡す。
起き上がり、少し散策をする。
そして、元いた場所に戻ってきた。
散策して得た情報は、ここは自分の実家だと言うことだけ。
荷物が無い、それとプレゼントも無い。
それらを探しに部屋を出ようとしたところに、母が部屋の戸を開け入ってきた。
「もう起き上がって大丈夫?」
「ああ。それより俺の荷物は?
「忙しいねぇ。ちょっと持ってくるからこの水飲んで待ってて。」
水を渡し、また部屋から出て行った。
水を飲み終えたタイミングと同時に部屋の戸が開いた。
おもわずびっくりしてむせてしまった。
ああ、ああ〜。
呆れつつ背中を摩る。
お前のせいだろと、手を払った。
「ほら、これでしょ。」
荷物をドサッと目の前に置く。
落胆しつつそれを手元まで持ってくる。
「もう一つなんかあったろ?」
「ひょっとしてこれ?」
プレゼントの箱を見せられる。
「中身は?」
「見てないから安心しな。他にも何かあったっけ?」
「ねぇーよ。」
「そうかい、出てく時になったら声かけるんだよ。」
「ああ、今すぐにでもそうする。」
「そうかい。気を付けてね。」
母が部屋から出て行った。
どうやら河原で倒れてるところを運び込まれたらしい。
プレゼントの箱のリボンが結び直されていた。
どうやら日付も変わっていたらしい。
あの河原からだと、さすがに時間がかかるようだ。
そして、どうして実家で眠っていたかを思い出して見る。
今度は吐き気に襲われた。
中身を正確に見たわけでは無いが、臭いにやられたらしい。もしくは、防衛本能か。
気持ち悪くなり台所に水を飲みに行った。
台所では母が飯の支度をしていた。
「イタッ!」
手元が狂い、指を切ってしまった様だ。
指から血が流れて、その指を口に加えていた。
「何やってんだよ。」
絆創膏を取り出す母に呆れながら言う。
「うるさいなぁ、どうせアンタは手伝わないくせに。」
嫌味ったらしく言う。
「はいはい、そうですねー。」
棒読みで答えて、そのまま台所を出る。
再び目が覚めた時の部屋に戻る。
そして、プレゼント箱の前に座った。
リボンを解き、恐る恐る箱の蓋に手を置く。
そして、蓋を少しずつ持ち上げる。
まだ、開けてる途中だが、強烈な匂いが鼻を襲う。
「ウッ…!」
鼻が曲がるような強烈な匂い。
だが、この匂い、どこかで…
後に引けず、最後まで開けると中には
赤く、まるで血の様に赤い四角いキューブ状の物があった。
蓋を完全に開けたことでさらに臭い匂いが鼻を襲う。
思わず、鼻を強く締め付けた。
見たことのない様な赤い物体。
その四角い物体を、
何故だか分からないが、薄れ行く意識の中、
口に入れた。
遅れました、すません。
次は早めに更新したいと思っています。
先週から間が空きましたが、読んでいただきありがとうございました。
それでは




