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帝都カナルギアへ

元々1m程の刀だった《妖刀刹那》は─


マサムネの魔力と騎士たちの魔力を吸い取ったことで約3m程の長い刀身の刀になった。


銀色だった刀身は緑色に脈動し怪しく光る。


『抜刀術──《朧》』


マサムネはまたぼそっと一言呟くと体が揺れてぼやける。まるでそこに存在しないかのように。


ジークは魔槍グングニルを目線の高さまで上げると片手は相手を向き方向に狙いを定めようとしている様だ。


「ソレガシ……久々に血が滾るでござるよ。貴殿に会えて良かった……しかし。我らが主アレン殿に刃を向けたこと後悔するでござる。《爆豪死突》」


ジークはマサムネに飛び込み激しい突きを繰り出す。突きを繰り出すと空気との摩擦による熱波が周囲に発生し爆発しながら槍の先を中心に回転方向とは逆向きに赤い煙が吹き上がる。


『ぐぅぅぅぅ……グハァ……』


朧で霧散していたマサムネ──


ジークによる突きを受けると──


マサムネの体は徐々に現れ始めた。そして──


マサムネ体にはポッカリと穴が空いていた。


「やった?」


『いや。まだでござるな……上か!《巨塔突き》』


空中には無傷のまま小さく折りたたんだ体勢のマサムネが居た。ジークが技を繰り出すと魔槍グングニルが突然巨大な塔の様になりマサムネに迫る。


マサムネは逃げ場を失い《妖刀羅刹》で応戦しようとするも巨塔の如く太い1本の槍は弾くことが出来ず更に上空へと吹き飛ばされる。


しかし──あれから30分。まだマサムネは降りてこない。どうやらバイキン○ンの様にお星様になったようだ。


『逃げられたでござるか……アレン殿申し訳ござらん。』


土下座をするジーク。アレンはつかさず彼を抱えあげるとその奮闘を讃えた。


「ジークお疲れ様!君じゃなきゃ撃退できなかったと思う。ありがとう!」


お礼を言われたジークはアレンに礼を言われ少し照れながらも嬉しそうにニカッと笑った。


アレンはジークを空中で離すとジークは後方宙返りをしてシュタっと地面にな足をつけた。魔槍グングニルは地面に突き刺さる。急に槍を地面に持っていかれグラッとするジークに笑いが起こる。


「ははは!あんなに凄い技使えるのに地面に負けちゃうなんてね?」アレンである。


『ジークちゃんらしいわぁねぇ~♡』とライゴがジークをいじると本人はとても嫌そうにしていた。


『アレンさんでしたっけ?助けていただきありがとうございます。私はエルノア。この村の村長の娘です。』


「えっ!?241歳とか言ってた気がするんだけど、、、」


『あ。はい。私は……この通りハイエルフなのです。村長に拾われて代々お世話になる代わりに護衛をしていたのです。』エルノアの耳が突如エルフ耳に変化する。どうやら偽装していたようだ。


話を聞くとハイエルフ族は圧倒的に少数の民族で、迷子になった当時12歳の少女エルノアを不憫に思った村長夫婦が匿い育てたのだとか。

エルフ族は元々出生率が乏しく更に排他的種族である。ハーフエルフといった混血を嫌い純血のみが存在する。

ハイエルフはエルフ族の中から特に稀に生まれる亜種で高い魔法適性と魔力を有す。それ故に数も少なく1度はぐれてしまうと二度と合流できないほどだと言う。


「そうなのか……そんな事情が……で?村長はどこへ?」


『それが……帝都カナルギアに連行されてしまったの……』エルノアが目頭を抑えて苦しそうに言葉を紡ぐ。


数週間前エルノアが騎士隊と攻防していた隙に村長を攫われたのだとか。


「そんな……帝都カナルギアがそんな事を?」エリーゼが驚愕している。かつて帝都カナルギアから出てきたエリーゼは内情を知る唯一の仲間。そのエリーゼが驚愕しているという事は彼女がいた時とは変わってしまっているという事だろう。


「よし。俺たちは帝都カナルギアに行こう。トゥルントに戻る手段も分かるかもしれないしね?」


『『『『了解しました!』』』』


召喚獣達もやる気である。


こうしてアレン一行は帝都カナルギアに向け歩き出した。

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