面接
「さて、お名前をどうぞ」
雅也はぐったりしていた。
多分これ以上まともに面接はできない。
だが、これで最後の一人だ。
「こんにちは!レイラといいます」
「魔法属性と得意魔法をどうぞ」
雅也はルーティーンと化したその言葉を100回言い終えた。
レイラと名乗った少女はお辞儀をすると笑顔で言う。
「私の属性は時空間属性です。得意魔法は瞬間移動です」
雅也はそれを黙々とパソコンに打ち込んでいく。
「では、実演してください」
「それでは行きますね!えい!」
彼女の体が一瞬ぶれた。
そして、3歩くらい前にレイラは移動した。
「え、えと、距離の限界はその辺ですか?」
「そ、そうですね、えへへ」
これで、96回目だ。
難民たちの能力の低さに失望したのは。
「わかりました。それでは待機場所にお戻りください」
雅也はレイラが出て行くと、キーボードの上に倒れこむ。
ディスプレー上にkが増殖し始めた。
半ば雅也は頭を抱えた。
「使えねぇー」
そういうと、勢いよく起き上がり、kを消して、最後の考察を書いた。
「これがあと3日もあると思うとつらいな。ったく、まぁはじめ5人ぐらいの言葉を聞いたあたりで大体見当はついたけどさ……」
そう言って、自分の作ったメモを再度確認する。
「まぁ、四人だけでも収穫があればましだな。それに、能力を活かせるように仕事を与えるのが僕の仕事だ。世の中最強ばかりじゃ、スーパーヒーローも出番なしだしな」
雅也はそうやってランキング別に順番を変えていく。
1
ウィレム 男 18
炎魔法 許容回数5発
範囲、計測不能。予測値は小さな県なら3つほど吹き飛ばせるくらい。
性格は荒々しく、扱いが難しそうだ。優しい女の子に諭してもらう方向でのコントロールを考えてホームステイ先を決めるか。
仕事としては爆弾代わりに戦闘機で派遣してヤってもらうとか?まぁ、その辺は軍に任せるとしよう。
2
キャベナック 男 28
闇魔法
暗殺系の魔法だと言っていたのでとりあえず自衛隊の方々の相手をしてもらった。
50人くらいなら同時に相手できそうだ。
性格が全く読めない。ミリスとは違う感情のなさだ。感情を殺せるのかもしれない。
仕事としてはスパイとかやってもらおう。
3
ユウリ 女 15
形成系魔法
見たものを一日一つだけ複製できるらしい。生物は不可
性格は臆病であんまり前に出るタイプじゃなさそうだ。気を配る必要があるな
原爆とかやらせたらとんでも無いことになりそうだ。
4
クリスト男 25
消失魔法
約一平方メートル四方を文字通り世界から消せるらしい。
性格は裏がなく優しいお兄さんキャラなのが救いか。
でも、使い所が思いつかない。邪魔な首脳とか暗殺できそうだけど。
とりあえずこの四人だけはバケモノだ。
扱いをミスると軽く俺らは死ぬし、最悪国も滅ぼせそうなのもいる。
信頼関係を築かないとかなり怖いことになりそうだ。
雅也は頭をかきながら、報告書の作成と将来設計を考え始めた。
あぁ、そういえば明日はテストだっけ?




