表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鶴見日向子の独り言(還暦過ぎてうつ病になった主婦の日記)  作者: 鶴見 日向子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/73

姑の足の付け根の骨折 第一回目

姑の思い出シリーズ

前に、台風の時に、姑が緊急搬送された話を書きました。


その時、整形外科の先生が言いました。


「足の付け根じゃなくてよかった」


しかし、その言葉が、数か月後に現実になってしまいます。


冬になりました。


早朝、夫が何か叫んでいます。


「動けないの?」


何事かと思って行ってみると、姑が足を引きずっています。


「こたつ布団のヘリにつまずいたんだって……」


と夫。


どうやって車まで運んだのか、よく覚えていませんが、整形外科へ朝一番で駆け込みました。


姑を診た先生が言いました。


「もう動かさないで! 大きい病院に紹介状を書くから!」


今回は粗相なし。


(そこ?)


足の付け根の骨折でした。


それこそ、


「救急車を呼べばよかった」


の世界です。


看護師さんが姑を車まで運んでくれました。


細身に見えるのに、ものすごい力持ちでびっくり。


大きい病院の受付で事情を話すと、再び看護師さんが運んでくれました。


看護師さん、すごい!!


しかし、なぜ前回の転倒では大丈夫だったのに、こたつ布団のヘリに引っかかって骨折するのか???


本当に、骨折というものはわかりません。


すごく心配しましたが、手術と入院を経て、姑は杖も使わず普通に歩けるようになりました。


家の段差もなんのその。


バリアフリーとは程遠い我が家を、普通に歩いていました。


ところが、退院後、


「お風呂に入れない」


という問題が発生しました。


湯船に入ることはできても、そこから出られないのです。


私の力では、持ち上げることができません。


途方に暮れました。


結局、その時は夫が持ち上げて立たせたのだと思います。


それをネットで、


「どうしたらいいのかわからない」


と嘆いたところ、ネットの友人が教えてくれました。


「そういう時の介護保険ですよ」


あの時ほど、


「ネットをしていてよかった」


と思ったことはありません。


それをきっかけに、トイレとお風呂場が手すりだらけになりました。


そして、その時につけた手すりが、後に私自身を助けてくれることになります。


うつ病がひどかった時も、その手すりのおかげで、「お風呂キャンセル」はそこまでひどくありませんでした。


しましたけどね。


毎日、夫から、


「今日はお風呂に入ろうね」


と必死に言われていました。


話がそれました。


姑は何度も入院したので、どの時の出来事だったのか、記憶がいろいろ曖昧なのですが……。


困った思い出を、ひとつ。


姑の入院が決まり、支度をしていた時のことです。


姑の部屋を見に行くと、何やら布をチクチク縫っています。


その布には見覚えがありました。


娘がお弁当を包むのに使っていた、お気に入りの布です。


それを勝手に「何か」に作り変えています。


「何を縫っているのですか?」


と私が聞くと、姑は答えました。


「あのなあ……T字帯が必要って書いてあるんや。だけど、前の時のはヒモが切れてなあ……。だから、今縫うているんや……」


あなたが縫っているその布、


「ミッ〇ーマウス」の柄ですがな!


勝手に弁当包みを使えなくされたのも困る。


娘のお気に入りです。


何よりも……。


普通、T字帯を柄物で縫うか???


ばあさまのお股にミッキー柄……。


しかも、「サイズ」がまったく合っていない!!


発想が理解不能です。


「T字帯はどこにでも売っていますから。そんなに高い物ではありませんから」


その弁当包みのほうがお高い!!


「新しい物を買いましょう」


そう言って、その場は収まりました。


しかし、


「ばあさまのお股にミッキー」


は、何年たっても忘れられない、強烈な思い出です。


そして、タイトルに「第一回目」とある通り――。


姑の足の付け根の骨折は、これで終わりではありませんでした。


娘が「お友達からのプレゼント」と言って、大事にしていた弁当包み

なんて言おうと気が重かったのですが、事情を話したら爆笑してくれました。


よかった・・・のか??

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ