お医者様と勝負になってしまった話
本当にあったお話、そのまんまです
先日の「咳喘息になってしまった話」の後日談です。
耳鼻科の通院日(先に耳鼻科にかかっていました)
その日は平熱でしたが、数日前に38度を超える発熱があったことを一応申告しました。
原因が気になるし、咳喘息と診断されたことも伝えておこうと思ったのです。
すると受付で、
「1週間以内に発熱があったので、お車でお待ちください」
と言われました。
ちぇっ。
すぐ熱は下がったのに、やっぱり問題があったらしい。
咳の原因はわかったし、喉ももう痛くない。
平熱だし、さらっと診察して終わるだろうと思っていました。
ところが先生は開口一番、
「別のウイルスか細菌に再感染していますね。そうでなければ38度も出ません」
とおっしゃる。
ええっ?
ずっと家にいたのに、どこで感染したの?
あ、呼吸器内科には行ったっけ。
でも誰とも接触していないし、帰りもまっすぐ帰宅した。
「ご家族に症状はありませんか?」
「主人と長男が少し咳をしていますが、それほどひどくありません」
「そこから感染した可能性があります」
そう言われると反論しづらい。
確かに二人とも外出している。
すると先生は、
「コロナとインフルエンザの検査をしましょう」
と言い出しました。
「え~~~っ!?
私、ほとんど外出していませんし、主人や長男ともそんなに長く接触していませんよ?」
「しかし感染者は増えていますし、38度を超える発熱があった以上、検査した方がいいと思います」
しばらくやり取りが続きました。
私はどうにも納得できない。
先生も少し考え込んでいるように見えました。
そしてついに、
「わかりました。そこまでおっしゃるなら、後で後悔したくありません。検査してください」
と私が折れました。
(一葉さん(当時)、またさようなら~)
心の中で叫びながら了承します。
すると先生が突然、
「陽性だったら検査料をいただきますが、陰性だったらいただきません」
と言うのです。
えっ、本当に?
「わかりました。陽性だったら潔く払います。検査してください!」
こうして、なぜか勝負が成立しました。
検査は思ったほど痛くありませんでした。
車に戻った私は、
「どうせ陰性だから結果が出るまで時間がかかるわ」
と思い、道路を挟んだ向かいのお店へ買い物に行きました。
案の定、15分以上経過。
陽性ならもっと早く結果が出るはずです。
そして結果は――
陰性!
やったー!
もし陽性だったら、主人も長男も検査することになっていたでしょう。
本当に良かった。
そしてお会計。
先生の宣言どおり、検査料は請求されませんでした。
でも、なんだか少し申し訳ない気もする。
本当にいいのかなあ。
そんなことを思いながら帰宅しました。
こうして勝負は私の勝ちで終わりました。
コロナもインフルも陰性。
検査料も請求されませんでした。
私は心の中で小さくガッツポーズ。
「ほらね。感染症じゃなかったでしょう?」
そんな気持ちでした。
ところが数か月後。
呼吸器内科の診察中、先生が何気なく言ったのです。
「肺炎も起こしていましたからね」
・・・・・・はい?
今、なんとおっしゃいました?
私は思わず聞き返しました。
「え? 肺炎だったんですか?」
「そうですよ」
先生は平然と答えます。
カルテにはちゃんと書いてあったらしい。
いやいやいや。
それ、もっと早く言ってください。
私は数か月間、咳喘息だったと思っていたのです。
まさか肺炎までやっていたとは思いませんでした。
結局、
耳鼻科の先生
「何か感染症では?」
私
「違うと思います」
結果――
コロナでもインフルでもなく、
肺炎でした。
誰も正解していませんでした。
ちなみに、その呼吸器内科の先生はかなりご高齢です。
昔から地域で有名な先生で、耳鼻科の先生が紹介状を書くのもその先生。
私は信頼しています。
ただし口コミは非常に悪いです。
そりゃそうです。
「実は肺炎でした」
を数か月後に聞かされたら、口コミの一つや二つ書きたくなる気持ちもわかります。
それでも私は、その先生を信頼しています。
ただ、
「実は肺炎でした」
は、もう少し早く教えてほしかったです。
もう、過去の話だから、笑い話ですけど、当時は大真面目に大変でした。
そして「耳鼻科の先生、ごめんなさい」です




