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パラサイト・インベイダー  作者: ハートフルファンタズム
第一章 パラサイト・インベイダー1
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3/3

第3話 何かが来る

純・真央「!?」

純はバットを、真央は百科事典に手を伸ばす。


挟んでおいた石が、扉に砕かれていた。

純「・・・踏んだ?」

真央「踏んでやろうか?」

純「それだけはやめて。」

二人は軽口を叩きつつも、冷静になっていた。

純(この石は1キロくらいの重さはあったと思うが。扉だって、そんなに重くないのに。)

純は扉に触れ、開けられるか試す。案の定開けられなかった。

純「硬すぎてウケるわ。笑えねぇー」

真央「開けられない感じ?百科事典いる?」

純「まあ待て。どっか窓くらい空いてるだろ。」

純は近くの窓を確認する。しかし、開けられなかった。

純「鍵すらついてねぇ。○○しないと出られない部屋かよ。」

真央「セッ

純「やめないかっ!」

真央「ヒィン!」


純「しかし、マジでどうする。」

真央「警察呼ぶ?怒られちゃうけど。」

純「・・・背に腹は代えられん。」

純は携帯を取り出し電話をかける。

純「・・・つながらんわ。」

真央「マジ?・・・圏外になってる。」

純「・・・ここまでくると露骨だな。ふざけ倒していたかったが。」

真央「真面目に逃げる?」

純「ああ。真面目に、」

扉の前に行き構える。

真央は耳をとっさに塞ぐ。

純「ぶっ壊す!」

純は思いっきり蹴りこむ。

化け屋敷に衝撃が響く。

しかし、扉はびくともしなかった。

純「・・・まぁ、そんなこったろうとは思ったが。」

真央「・・・お兄ちゃん、ちゃんと鍛えてる?」

純「一応な。そうでなくとも格闘技やってんだ。それなりにいい蹴りだったはずだぜ。」

真央「・・・窓のほうは?」

純「バットで行くか。」


バットを構え、純は振りかぶる。

純「お前ボールな!」

こちらも傷一つつかなかった。

純「ってぇ!ジンジン来た来たぁ!」

真央「ふざけ始めてんじゃん。百科事典いる?」

純「お前の百科事典推しは何なんだよ。それよかハンマー出せ。」

真央は不貞腐れつつも、ハンマーを取り出す。


その間に純は持ってきた変身ベルトを巻き、扉の前に立つ。

純「ライ〇ーキック!」

純はベルトをぶっ叩き、思いっきり飛び蹴りを放つ。

しかし、効果はなかった。

純「テンション上げてもダメか!」

真央「だめだねー♪だめよー♪だーめーなのよー♪」

純「音痴め。」

真央「・・・ほら、ハンマー貸すよ。一回1000円ね。」

純「高いわ。モグラたたきにしてやろうか。」

真央「・・・音痴じゃないもん。」

純「そこ気にするところかよ。・・・出たらカラオケ付き合ってやるよ。」

真央「マジ?おごりあざっす!」

純「おごりとは言ってねぇ!」


今度はハンマーで何か所も局所的に窓をたたく。

どうしても壊せそうにない。

純「駄目だわこれ。」

真央「探索する?正直かなり怖いんだけど。」

真央は少し震えていた。無理やりハイにしていたテンションは、だんだんとローになっていく。


純「こういう時はな?ドラ〇もんの歌を歌うんだよ。音痴でもな。」

真央「音痴じゃないってー。」

純「まぁまぁ。一緒に行くぞ。せーの。」

純(!)

真央「あんなこっといいな♪歌えや♪ボケがぁ!」

真央は百科事典で純を叩く。頭を狙ったが身長的に届かなかった。

さらに、百科事典は純をたたいた反動で跳ね返り、真央の顔面にクリーンヒットした。

真央「痛ぁい!」

純「ちょ、黙れ。」

真央「ドイヒー!」

純は床に手を当て、耳を澄ます。わずかに振動が伝わってくる。


純「何かが来る。」

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