夜が来る前にプロローグ
4月27日 午後3:45 1-A教室
皆さん。お気づきでしょうか?
お気づきでしょうが。
もうすぐ5月。正直焦りを感じております。
因みにこの学園には土曜課外がありません。やったー!
この世界には祝日・ゴールデンウィークがありません。ガーン!
流石に夏・冬・春休みはあります。
私が焦りを感じている要因があと一つ。
たった今配られてきた学園新聞の片隅にさり気無く置かれた
「リジチョセンセーのアドバイス♥」という何とも気色の悪いこのコーナー。
それには・・・
「太陽を失った鳥を捕らえよ。夜が来る前に・・・。
こういう事、一度は書いてみたかったのよ~。キャッ♥」
まあ。大体は分かる。簡単過ぎじゃね?
「太陽を失った鳥」は「惑生会」(確かに惑星の『日』を失っている)の「陽烏」。
けど、「夜が来る前に」?
思い当たる節が全くない。
こういう時には、うん。聞いてみるしかない。
「ねえ。香月さん、モブ子さん。
今週のリジチョアドバイス、どういう意味か教えて頂けません?」
「あら、そんな物。見てすらいませんでしたわ」
言う香月嬢と、傍らで頷くモブ子。
地味にひどいな、香月嬢・・・。
でも、すぐに新聞を開き始めてくれている。
「ええと?『新入生の皆さん。学園生活にはもう慣れましたか?
高等部新入生は特に変わりないかと思いますが、
中等部新入生はまだまだ緊張しているのではありませんか。
上級生は後輩の手本となる行動を心がけて下さい。
高等部三年生は、いいから受験勉強頑張って下さい。』
・・・締めは拙いと思いますがそれ以外は言葉の通りかと思いますわ」
怪訝そうな顔を傾けながら言った。
そんな事、書いてありましたっけ?
覗いてみたら、あら不思議。
私が一度見た女言葉の砕けた内容。
二人に礼を言ってからロボットの様に自分の席に着いた。
キュル・・キュルキュル・・・キュル
その時、私の脳はやる気なさげに回転を始め、3つの構想が浮かび上がった。
A 香月嬢(や学園の人)が私を陥れるべく騙している。
→いや、それは無いんじゃないかな。多分。
B 私だけ違った内容を見られる様になっている。
→じゃあ普通に書けよって話。
C 私以外にも見られる人物がいる。
→有りそうで無さそう。あったら困る。
面倒くさい。
一つだけ分かった事がある。
要するに、全員に会って交流を深めてしまえばいいという事。
しかし、それには期限付きで期限を過ぎると、きっと良からぬ事が待っている事。
胡散臭いイケメン捕獲or討伐作戦、開始!!




