第6話 実戦テスト② ― 単独行動は地獄行き ―
勇者学園・地獄の運動会、開幕!
さっちゃん鬼教官の号令が響く。
「今日は実戦形式よ!3対3のチーム戦トーナメント!
勝ち残ったクラスが“真の勇者チーム”の称号をもらうわ!」
勇者学園・中庭闘技場。
巨大な魔法障壁が張られ、観客席には教師陣がずらり。
実況はボブ副担任が担当。
ボブ「はいっ、本日は“安全で健全な運動会”を――って、ちょ、ちょっと!?
さっちゃん先生、あれバトルフィールド溶岩になってません!?」
さっちゃん「問題ないわ、勇者は足元が熱い方が燃えるのよ。」
ボブ「いや物理的に燃えますよぉぉぉ!」
第一試合:地獄の初戦!
ルル、ゴル、ピピの3人はさっちゃん組代表として出場。
相手は他クラスの“炎魔法専門チーム”。
ルル「あ、あの…熱い…!」
ゴル「よっしゃ!燃える展開だな!」
ピピ「字面通りに燃えるなバカァ!」
開幕早々、ゴルが単独突撃。
結果、豪快に吹き飛ばされ、観客席にダイブ。
さっちゃん(拡声器)
「単独行動は地獄行きって言ったでしょ!?あんた、地獄の特等席よ!!」
ボブ「まるで教官の言葉が預言のように現実化していくゥ~!」
第二試合:混乱のチーム戦!
ピピの矢がルルの魔法に巻き込まれ、
味方をまるっと氷漬けに。
ルル「ひゃぁぁ!ご、ごめんなさい!」
ピピ「撃つ前に言って!氷る前に言ってぇぇぇ!」
さっちゃん、額を押さえる。
「……教育とは我慢。忍耐。あと胃薬。」
そして決勝戦!
相手は魔リナ先生率いるAKUMA組!
「あらぁ、またあなたの落ちこぼれチーム?うちの子たちは“戦闘AIモード”搭載済みですのよ?」
さっちゃん「あら、それは素敵ね。でもうちの子たちは“ハチャメチャ根性モード”よ。」
試合開始!
AKUMA組の正確無比な連携に対し、さっちゃん組はドタバタ混戦。
でも、ゴルが仲間をかばい、ピピが援護射撃、ルルが魔法障壁を維持。
少しずつ、“個人プレーの群れ”が“チーム”に変わっていく。
クライマックス!
マリア「非効率的ですわね!」
さっちゃん「うるさいわね!効率より魂よッ!!」
ルル「みんなを守る!」
ゴル「俺が壁になる!」
ピピ「……もう泣かせないからな、ルル!」
三人の力がひとつに重なり、魔力の嵐が会場を包む。
観客総立ち!
そして奇跡的に、さっちゃん組が大逆転勝利!
ボブ(実況)
「勝ったぁぁぁ!落ちこぼれクラスがぁぁぁ!?まさかの優勝ゥゥゥ!!」
さっちゃん(ガッツポーズ)
「ふふ……これが、“魂の連携”よ!」
魔リナ(悔しげに微笑む)
「まったく……あなた、教師に向いてるかもしれませんわね。」
さっちゃん「当然でしょ。地獄の教育は愛とムチでできてるのよ!」
さっちゃんの毒舌解説
「単独行動は地獄行き? ええ、ほんとに行ってきたのよ、ゴルは。
でも帰ってきたわ。根性で。バカは強いの。」
「連携ってのはね、計算じゃなく信頼。
でも信頼しすぎるとピピみたいに矢を味方に撃つから注意よ。」
「それでも、最後は勝った。
なぜって?あの子たちは“自分たちが真の勇者”になったからよ。」




