第4話 魔法耐性&スキル制御 ― 魔法で泣くな、スキルで防御 ―
魔界勇者訓練場、午前8時。
いつものようにドタバタな授業が始まる、かと思いきや、今日は空気が違った。
講堂の中央に、ひとりの美しい女性が立っていた。
長い銀髪をなびかせ、魔力をまとったその姿。
マーリンの直弟子と噂される天才魔導教師 魔リナ。
「本日より、私のクラスと“実践魔法演習対抗戦”を行いますわ。
さっちゃん先生の“筋肉重視教育”にどれほどの価値があるか、拝見させていただきます♡」
さっちゃん、ピクッと笑顔を凍らせた。
「はぁ〜?教育は筋肉と根性が基礎なのよ!魔法なんて筋トレの後で十分!」
ボブ副担任(青ざめて)「せ、先生、勇者学園でそれ言っちゃマズいですぅ!」
魔リナのクラスの生徒たちはキラキラ輝くローブ姿。
対するさっちゃんクラス。鎧・盾・弓・そして泥汚れ。
ピピ「……なんかうちら、装備が体育会系すぎない?」
ゴル「俺、今日も鎧の中で汗だくだぜ!」
ルル「魔法……魔法で勝てるかなぁ……」
魔リナは優雅に指を鳴らした。
「ルールは簡単。クラス対抗の模擬戦。勝ったほうが、来週の訓練室を独占できますわ♡」
さっちゃん「ふふん、望むところよ!泥と根性で勝つわよ!」
ボブ「ど、泥と根性って勝てるの!?」
魔法の 対抗戦スタート!
魔リナのクラスが一斉に詠唱を始める。
魔法使いA「フレイム・バースト!」
魔法使いB「アイス・アロー!」
魔法使いC「ウィンド・スラッシュ!」
光と炎が飛び交う中。さっちゃんクラスは…
ゴル「うおおおお!魔法は気合いで防げぇぇっ!」(直撃)
ピピ「目つぶってる場合じゃないーっ!」(矢を空に放つ→落下)
ボブ「全員バラバラ!統率ゼロ!」
さっちゃん「落ち着きなさい!逃げるな!魔法使いルル!あなたの出番よ!」
【魔法使いルルの覚醒】
臆病だった魔導士ルル。
仲間を庇おうとして、咄嗟に前へ出た。
「みんなを…守るんだ……!」
彼女の周囲に青い魔法陣が広がる。
「プロテクト・ドーム!」
マリアクラスの魔法がぶつかるたびに、ドームが光を放ち、仲間たちを守った。
ピピ「す、すごい!こんな強い防御魔法、初めて見た!」
ゴル「ルル!俺たち、今、守られてるのか!?」
ボブ「えっ、今日のルルちゃん、ヒーロー枠!?」
さっちゃんは腕を組み、にやり。
「そう、それでいいのよ。勇者とは、誰かのために立つ者。それが“真の防御”」
魔リナは静かに笑みを浮かべた。
「ふふ、なるほど。少しは見直しましたわ、さっちゃん先生。」
戦いのあと
さっちゃんクラスの教室。
全員、焦げてボロボロ。だが笑顔だった。
ゴル「俺…今日、魔法で吹っ飛んだけど、ちょっと楽しかった!」
ピピ「うん!なんか、負けてもスッキリしてる!」
ルル「私……怖くなかった。守りたかったから……」
さっちゃん「ふん、上出来よ。火だるまになっても前に出た。それが勇気ってもんよ!」
ボブ「火だるまを褒める教育方針ってどうなんですか先生ぇ!」
さっちゃんの毒舌解説
「魔法に泣くな、スキルで守れ!
魔法なんて、根性で反射すればいいのよ!……たぶん!
次に燃やされたら、笑いながら立ち上がりなさい。
それが、勇者魂ってもんよ!」
さっちゃんナレーション風次回予告
次回、第5話!『実戦テスト① ― 守る勇者、守られる村 ―』
(緊迫したドラム音)
さっちゃん先生「さぁ〜〜て、座学も筋トレも終わったわねぇ……次は、実戦よッ!!」
ボブ副担任「え、実戦って……まだ心の準備が……!」
さっちゃん先生「準備?甘えよ!敵は待ってくれないの!(# ゜Д゜)」
(爆発音+悲鳴)
勇者候補たちが挑むのは
本物のモンスターがうごめく“模擬村”での防衛戦!
ゴル「うおおおっ、オレの剣が燃えてるー!」
ピピ「違う、それ村の屋根ぇぇぇ!」
ルル「みんな落ち着いて! 炎の範囲広がってるから!!」
ボブ「もう地獄です先生ぇぇぇ!!!」
さっちゃん先生(高笑いしながら)「フフフ…戦場で笑ってられるのは一流の証よ!」
守れるか? 立てるか? 逃げずに戦えるか!?
“勇者とは、守る者である”その意味が試される!!




