エピローグ 魔界村の大宴会&お笑いリベンジ回
夕暮れの魔界村。普段は静まり返る村が、今日は異様な熱気に包まれていた。赤く灯るランタン、魔法の光る提灯、そして村人たちの大騒ぎ。
どうやら今日は「年に一度の年忘れ大宴会」の日らしい。
「え、何この匂い……チーズ?それとも爆発の匂い?」
バルコンが鼻をひくつかせながら、マオ吉とさっちゃんの後ろをついていく。
「くっ……やっぱり食べ物の匂いより、笑いの匂いの方が気になるわね」
さっちゃんは毒舌をこぼしつつ、村の中心広場に目を光らせる。そこでは、巨大な鍋から飛び出すスープが、まるで魔法の噴水のように舞い上がっていた。
「今日は特別な宴会だから、みんなで余興をやるの!あなたたちも出て!」
村長らしき老婆が笑顔で手を差し伸べる。
「え、余興!?また僕たちがネタ担当!?前回の…あの悲惨なギャグ大会を覚えてないのか!」
マオ吉は青ざめる。前回、村の小さな舞台でドタバタギャグを披露し、村人たちに大爆笑されながらも、ほぼ空気だったトラウマを抱えている。
「今回はリベンジよ、マオ吉。魏夜具フル装備で行くの!」
さっちゃんがバッグから次々と奇怪な道具を取り出す。
自動で爆発音を出す小型爆弾(もちろん安全仕様)
ギャグ用マスクセット(ニワトリ顔、カエル顔、バナナ顔)
足が飛び出すトリッキーシューズ
音符を撒く魔法の笛
「ふふふ、これなら……失敗は許されないわね」
さっちゃんの目が光る。
バルコンは呆れ顔で「またギャグ道具か……でも俺も出るのか」と小さくため息。
舞台が始まる。マオ吉が最初に登場する。手にはバナナ顔マスクを装着、足はトリッキーシューズ。
「えっと……今日は、笑いの魔界を……え、あれ、靴が勝手に踊る!?うおおおっ!」
マオ吉の足は制御不能に暴れ、観客の村人たちは腹を抱えて笑い転げる。
バルコンは爆発音小道具を操作し、タイミングよくドカーンと鳴らす。さっちゃんは音符の笛を吹いて、空中にカラフルな音符を飛ばす。
「これが、リベンジ……だと……?」
マオ吉は足が暴走しながらも、ようやくギャグのオチを作る。巨大鍋のスープに転び込み、スープが飛び散り、魔界村の子どもたちの頭に落ちる。
「ひゃあああ!」
村人たちは大笑い。マオ吉も、思わず笑ってしまう。
「ふふ、成功ね!」
さっちゃんは笑顔を見せるが、すぐに毒舌モード。
「でもまだまだ未熟ね、マオ吉。もっと笑いを極めなさい!」
宴会はその後も続き、村人と旅の仲間が入り乱れてギャグ合戦。魏夜具フル活用で、まさに笑いの嵐。
夜が更け、ランタンの光が村を包む中、三人は肩を並べて夜空を見上げた。
「やっぱり、旅は道連れ……世はなさけだな」
マオ吉がぽつりとつぶやく。
「その通り、でも笑いも忘れちゃダメよ」
さっちゃんは微笑みながら、毒舌をひとつ残して夜風に消える。
こうしてマオ吉たちの世直し旅は、ひとまず幕を閉じる。
……かに思えたが、旅の道はまだまだ続くかもしれない。
『さっちやんとバルゴンとマオ吉の魔界世直しの旅。この紋所が目に入らぬか!』
ー完ー




