プロローグ 可愛い子には旅をさせろ
魔界の再建からしばらく
ダイ・マオウは王座にいながらも、悩んでいた。
「我が息子、マオ吉……こやつ、ニート気質が強すぎる!」
朝は昼まで寝て、起きてもゲームとお菓子三昧。
しかも口癖が
「魔王とかめんどい。ネット配信者になるから~」
そんな様子にさっちゃんは毒舌全開。
「バカ親子そろって魔界腐らせる気?
あんたの血を引いてんだから放っといたらデカいニート爆誕よ!」
さすがにダイ・マオウもぐうの音も出ず、重い腰を上げた。
「可愛い子には旅をさせろ……!
マオ吉よ、世直しの旅に出よ! 魔界を見て、学んで、成長するのだ!」
その手に託されたのは、父から受け継いだ「謎の紋章」。
見た目は金ピカに光るが……どう見てもガチャのハズレ装備っぽい。
マオ吉「え、これダサくない? バルゴン兄貴の美学アイテムの方が絶対強いじゃん」
さっちゃん「文句言わずに掲げろ。お約束は大事だから」
すると風が吹き、空から颯爽と舞い降りたのは
バルゴン(ミスターパーフェクト)!
髪は完璧にセットされ、彫刻のような筋肉がキラリと光る。
マントは風になびき、光が当たると眩しく反射する。胸を張り、低くかつ堂々と口を開く。
「ボクは…パーフェクトさぁ!
容姿端麗、博学美学、完璧ボディ!
世直し旅? ボクにかかれば一瞬で完璧に片付く!」
しかしその瞬間、さっちゃんが横から毒舌ツッコミ。
「……一瞬で片付く前に、まずその髪を整えろ!」
バルゴンは一瞬固まり、次の瞬間また自信満々に胸を張る。
「世直し美学は行動の前に! ボクは美学を貫く! 魔界よ、ボクの完璧さに震えるがいいさぁ!」
その様子に、マオ吉とダイ・マオウは目を合わせてため息。
「……この人、本当に魔界の役に立つんか?」
「旅には美学が必要だ! お子様マオ吉の安全はこのバルゴンが保証しよう!」
……ただし歩くたびにポーズを決めるせいで、進むスピードが3倍遅い。
さっちゃんはさっそく頭を抱える。
「はぁ……この世直し旅、出発前からカオスの予感しかしないわね」
そして
マオ吉、さっちゃん、そして護衛(という名のトラブルメーカー)バルゴン。
この3人による 魔界世直し珍道中 が、今まさに幕を開けたのであった。
本日の学びポイント(さっちゃん毒舌解説付き)
「可愛い子には旅をさせろ」
→ 可愛いからって甘やかすと魔界が滅ぶ。可愛さは行動力で補え!
さっちゃんのツッコミ:
「寝てばっかりのマオ吉を見てると、ほんと心が痩せそうになるわよ!」
旅の護衛は自称パーフェクトでも過信禁止
→ バルゴンの完璧さも、実際の魔界再建には必ずしも直結しない。
さっちゃんの毒舌:
「髪の毛キラキラ光らせてるだけで、何が完璧なんだか。せめて石ころ運べや!」
毒舌ツッコミは魔界でも重要
→ 真面目すぎる若き魔王も、的確なツッコミで軌道修正可能。
さっちゃんの一言:
「紋章掲げてドヤ顔してる場合じゃないの! お約束セリフも大事だけど、行動が伴わなきゃただのカッコつけ!」




