第9話 桜、満開―告白ラッシュ!
夜。裏山の“運命の桜”がついに満開を迎える。
淡い桜色の花びらが風に舞い、学園全体が魔法のような輝きに包まれる。
校長(夜空を見上げながら)
「おお…桜が夜空に映えて…若き心の炎みたいだな」
さっちゃん先生、小さな体で肩を竦めて苦笑。
「くっ…青春が眩しすぎて、目が焼けそうよ…」
告白ラッシュ! 男子たち、それぞれの勝負
●タケル → ひまり
タケルはひまりを丘の頂上へ呼び出す。
「ひまり…俺と、ずっと――」と言おうとするが、
途中で緊張してバットを落とす。
ひまり、慌てて駆け寄ってバットを拾う。
「タケル…あなた、本気なんでしょう?」
タケル顔真っ赤、汗だく。
背後で桜の花びらが舞い、一瞬光が強くなる。
●ナオヤ → るか
ナオヤ、告白の台詞を何度も口に出して練習していたが、
るかの前に立つと再び顔が真っ赤。
ナオヤ(小声)
「るか…君の笑顔が、俺の支えだ…」
→ しかし緊張で言葉がこぼれ、るかが思わず笑う。
るか(照れ)
「ナオヤくん…その言葉、ずっと待ってた…」
●リョウ → かのん
リョウと二人三脚で桜の道を歩く。
風のようなスピードを抑えて、かのんに向き直る。
リョウ
「かのん…僕と……」
→ かのんが急に転びそうになって尻もちをつく。
かのん(恥ずかしそうに)
「ご、ごめん…リョウくん、でも…」
リョウ、咄嗟にかのんを支えて笑う。
「大丈夫。僕は君を置いていかない」
●レオン → はづき
レオンは燃えるサッカーボールを手に、はづきに最後の決意を見せる。
レオン
「はづき…俺……君のためなら火も怖くない!」
→ ボールを蹴ると、炎が舞って夜空に光のアーチを描く。
はづき、目を輝かせて手を差し出す。
「レオン先輩…私はあなたの炎も好きです!」
ライバル&混乱シーン
タケルを狙う別の男子がひまりのところに現れ、軽く邪魔をする。
るか、緊張しすぎて言おうと思った台詞を噛んでしまい、ナオヤがそれにツッコミ。
かのん、緊張でリョウの速度についていけず、小声で「待って…もっとゆっくり…」とお願い。
はづき、弁当とともにレオンに抱きつこうとして転び、炎が一瞬大きく燃えるが、レオンが咄嗟に消す。
さっちゃん先生の激励&ツッコミ
さっちゃん先生、小さな体で丘を駆け上る。
「お前ら、本気で青春やめる気か!恋を勝ち取れ!!」
タケルを見つけて叫ぶ。
「タケル!ひまりを泣かせんな、ケジメつけろー!」
ナオヤにはそっと近づき、
「るかの笑顔は宝物だ。さっきの言葉は正解、逃げんな!」
かのん&リョウには、杖を振って風を起こしながら。
「二人三脚で走るなら、勇気も二倍にしなさい!」
最後にはレオンとはづきのもとへ。
「はづき……レオン、お前の炎が彼女の笑顔を守ってるなら、それでいいんだよ」
◇◇◇
告白が終わるころ、夜風が強く吹き、桜は花びらを一斉に散らす。
その瞬間、満開の桜全体が淡く光り、生徒たちの胸に温かさが広がる。
さっちゃん先生、小声で呟く。
「……これが、本当の青春かもしれないわね。」
校長、遠くで拍手をしている。
「若者よ……その恋を咲かせろ!」




