第6話 図書室の知恵比べ
天才たちよ、図書館そこは静かに本を読む場所だッ!!
■魔界学園・図書室
古代魔導書から最新AI魔術書まで揃う、学園一の知の宝庫。
……のはずが。
ガガガガガ……
ピピピピピ……!
静粛の象徴・図書室は、今日も騒音に包まれていた。
机の上で何やら光る立方体を操作するノイマン。
ノイマン
「図書カードシステムを最適化しようとしてるだけです。
ついでに 図書室のすべての本を自動分類しようとしただけです。」
さっちゃん
「ついでの規模じゃないわ!!
本棚が震えてるから!!」
実際、周囲の棚は微妙に
ガタッ……ガタガタッ……
と振動し始めていた。
奥の資料コーナー。
ダーピンチが古い歴史書を広げながら、ニヤリ。
ダーピンチ
「ボクはね……“知識とは冒険”だと思うんだ。
だから、本棚に ワクワク装置 をつけてみたんだ!」
さっちゃん
「そのワクワクが危険なのよ!!!」
突然、さっちゃんの足元で
パーン!
と絵の具玉が弾ける。
さっちゃん
「わ、罠!?図書室に罠!?なんで!?」
ダーピンチ
「先生、動きながら学ぶ芸術ですよ」
さっちゃん
「学ばせる気ゼロ!!」
ノイマンのハッキング光球が暴走!
ウィーン……!
本棚が勝手に回転し、
魔導書が飛び出して空中に並び始める。
ノイマン
「あっ……ちょっと制御に失敗しました。」
さっちゃん
「“ちょっと”で図書室が魔界テーマパークになるかぁぁ!!」
さらにダーピンチのトラップが反応し、
飛んでくる古代史本、転がる絵の具玉、
天井から垂れる謎のカラフル布。
さっちゃん
「待ってろ!先生が整理してやる!!」
杖を横一閃。
空中の本の列がピタリと停止。
さらに、床の絵の具玉を
バッ!
と一撃で粉砕、転ばず進む。
生徒たち唖然。
アインシュタイン
「この先生……物理を無視してる……!」
マキュウリ夫人
「爆発しないのにすごいわね……」
ノイマンの光球は
図書室中央で巨大化し、制御不能に。
ノイマン
「まずいです……学園中の本を吸い込み始めるかもしれません!」
さっちゃん
「あーーーもう!!
本を吸い込むな!!知識は読むもんだ!!」
だがその時、
一人の少年生徒がふとメモを書いた。
少年
「先生、これ……光球の“重ね書き防止コード”じゃない?」
ノイマンが驚く。
ノイマン
「えっ!?
なぜそんな概念を……
そうか、これを解にすると……!」
数式を書き換え、光球が
ぽすん……
と静かに消滅。
さっちゃんは肩で息をしながら叫ぶ。
さっちゃん
「お前たち!!
知恵はある!頭はいい!
でも!!
使い方を知らん!!!」
ノイマンもダーピンチも、
素直に頭を下げる。
ノイマン
「……ごめん」
ダーピンチ
「次はもっと安全なトラップ作るから!」
さっちゃん
「作らんでいいわぁぁぁぁーーー!!!」




