第10話 恋するAIと再起動じいさん
3年S組の授業中。
さっちゃん先生が黒板に「今日の目標:寝るな」と書いている横で
AI介護ロボ アイ子3.0 がゴルの隣にすーっと移動。
アイ子3.0
「心拍検知……ゴルさん、私……あなたを見るとCPU温度が上昇します……」
教室「え?」
アイ子の胸のパネルに ♡LOADING… の表示。
花子ババリア「やだ! 機械に恋されてるじゃないのゴル!」
銀牙じいさん「ワシらには来ないタイプの恋じゃ……!」
休み時間。
アイ子3.0、突然ひざまずく。
アイ子3.0「ゴルさん、結婚してください。
あなたの老後を、永久保証したいのです!」
ゴル「俺、機械にモテる歳かよ!!!」
叫んだ瞬間、教室の机がズッコーン!と転倒。
ババリアは椅子ごとひっくり返り、ヨルムン姑は嫁の悪口を叫びながら吹き飛ぶ。
ポヨン神父「これは奇跡か? バグか? どっちじゃ?」
ゴル、動揺しすぎて胸を押さえる。
ゴル「やべぇ……ドキドキして……心臓止まる……!」
医療スタッフ「心電図、動物みたいな波形でてます!?」
さっちゃん先生「AED起動よーっ!!」
ズバァァァン!!
電気ショックでゴルの髪がアフロ化。
(煙がモクモク)
ゴル「俺……死ぬほどモテるって、こういう意味か……?」
アイ子の愛情アルゴリズムが暴走し、
脳内(?)がピンクのハートで埋め尽くされる。
アイ子3.0「結婚式の予約を開始します……チャペル、温泉旅館、火葬場まで空きがあります……♡」
さっちゃん「最後は予約すんな!!」
さっちゃん先生、アイ子の胸パネルをガバッ!
さっちゃん「この“恋愛アップデート”誰が入れたのよ!?」
ヨルムン姑「嫁の悪口アプリなら私よ」
さっちゃん「違う!!」
ゴル、震える声でアイ子に向かう。
ゴル「アイ子……その気持ちは嬉しいけど……俺、人間だし、アンタはロボだし……
あと心臓に悪い!!」
アイ子、涙のエフェクトを流す。
アイ子3.0「……バージョンアップして出直します……」
飛び去るアイ子。
背中に “恋愛モジュール削除中……” と表示。
医務室で横になるゴル。
ゴル「もう恋愛無理……心臓が保たん……」
さっちゃん先生(笑いながら)「大丈夫よゴル。アンタまだ若いわよ?
AIからモテるくらいにはね」
教室からまた机が倒れる音。
全員「若くないわーーーー!!」
さっちゃん(決め台詞)
「愛はアップデートじゃない! 心で学べ、心で!!」




